電化製品やPCが実際に使用する消費電力を調べたいならワットモニター!
2018/04/25
本エントリーの目次
電化製品やPCなどの消費電力が知りたい!
電気代を節約したいときなど、電化製品やPCなどの電気機器が使用する消費電力を知りたいなぁ。
なんて思ったこと、誰しも一度はあるんじゃないでしょうか。
今回は、そんなときにバシッと機器が使用している消費電力を教えてくれるナイスなグッズをご紹介します!
きっかけは、ブレーカーが頻繁に落ちるようになったこと
実は、はるるは数か月ほどから、自宅にある各種電気機器の消費電力はそれぞれどれくらいなんだろうかと、気になっていたんです。
これはなぜかというと、気になり始めた時期の少し前から自宅の居間のブレーカーが頻繁に落ちるようになったから。
ブレーカーが落ちているわけですから当然、同時にたくさんの電気を使う電気機器を使ったことによる電気の使いすぎ、ということになります。
そして急にブレーカーが落ち始めた時期に変えたことといえば、電気ケトルを新しいものに買い替えたことくらいしか、思い当たることがありませんでした。
参考:
電気ケトル タイガーPCI-Gはフタが外せて洗いやすくおすすめ!
ただ電気ケトルがたくさんの電気を使うことは知っていたので、同時に他の電気機器を使うのは極力避けていましたし、以前の電気ケトルよりも使用する消費電力は増えたものの、倍になった!というような大幅増ではなく。
そのためなぜ急にブレーカーが頻繁に落ちるようになったのか、原因の検討がまったくつかなかったのです。
知りたいのは定格消費電力や最大消費電力ではなく、実際の消費電力!
ブレーカーが落ちないようにするためには、同時にたくさんの電気を使わないようにすれば良いわけです。
そうは言っても、どの機材がどれくらいの電気を使うのかをある程度把握しなければ、同時にたくさんの電気を使わないようにすることは難しいです。
そのため各電気機器が使用するおおよその消費電力を知る必要がありますが、これ、簡単には分からないんですよね。
一応電気機器の取扱説明書には、定格消費電力や最大消費電力といった値が書いてあります。
しかしこれらはあまりあてにならないことが多いです。
たとえば定格消費電力。
これは、特定の条件下(定格の電圧)で電気機器が正常に動作した際の消費電力だそう。
ですが掃除機のように弱・中・強といったようにモード(使用する電力も)を変えられる電子機器の場合、実際の使用時の状況と異なる数字となりやすいと思います。(定格消費電力が100W~200Wなどと幅をもたせて記載されているので、実際の消費電力がよく分からない。)
また最大消費電力についても、掃除機のように弱・中・強といったようにモードを変えられる電子機器の場合、強で使った場合の消費電力となるはず。
だから普段から弱で使っているよー!という場合には、まったくあてになりません。
知りたいのはあくまでも実際の消費電力です。
そこで電気機器の実際の消費電力を知る方法をネットで調べたところ、専用の機械で計測するのが一番手っ取り早いということが分かりまして。
計測する機械はさほど高いものではなかったので、さっそく購入してみましたよー!
サンワダイレクト ワットモニター 700-TAP017を使えば、電気機器の実際の消費電力が簡単に分かる!
以上のような経緯から、電気機器の実際の消費電力を調べるために購入したのがこちら、サンワダイレクト ワットモニター 700-TAP017です!
Amazonさんで2,700円ほどで販売されており、さほど高いものではないので買いやすいんじゃないでしょうか。
そしてAmazonさんから届いた700-TAP017がこちら。
新品かつ簡易包装の製品というわけではないと思うんですが、かなり簡素なデザインのパッケージだったので、少しビックリ。
箱から取り出した本体はこんな感じ。
機材の中心にある液晶画面に電気機器が使用している消費電力が表示される仕組みです。
ですが電池などの電源を内蔵しているわけではなく表示・計測するための電力をコンセントから供給してもらうため、コンセントに接続していない状態では液晶画面には何も表示されません。
本体背面にコンセントがあり、これを壁コンセントなどに差し込みます。
本体を壁コンセントなどに接続することで電気が供給され、本体の液晶表示が行わます。
この時点では配下に一切電気機器を接続していないので、もちろん消費電力は0W。(下記画像中上側の表示がリアルタイムで使用されている消費電力。)
※はるるのスマホのカメラでは液晶表示部がうまく撮影できず、暗くなってしまって画像が見づらいですが、実際にはかなりくっきりはっきりと見やすく表示されています。
そして側面にあるコンセント差込口に計測したい機器を接続し、ワットモニター 700-TAP017経由で機器に電力を供給、使用する電力を計測します。
尚、側面に記載されているとおり、配下の電気機器の使用する合計消費電力は『最大1500Wまで』となっていますので、これを超えないように接続しなければなりません。
まずは電気料金単価を設定する!
ワットモニター 700-TAP017を購入後、まずやらなければいけないのが、電気料金単価の設定です。
700-TAP017には1時間あたりの電気料金などを表示する機能があり、この計算に1kWhあたりの電気料金22.00円(初期設定値)を使用しています。
ただこれは現在の電気料金と比べると少し安いので、平成26年4月時点の電気料金の目安単価である27.00円に設定変更した方が良いでしょう。
700-TAP017の電気料金単価の設定は、本体下部にある表示切替ボタンを3秒以上長押しして設定モードに移行して行います。
さて、設定が終わったのでさっそくいくつかの電気機器の消費電力を計測してみることに。
ワットモニター 700-TAP017で計測した電気機器の実際の消費電力について
まずは偶然近くに置いてあった掃除機を計測してみることに。
掃除機には弱や強などのモードがあるので、まずは弱モードを計測するとおよそ250W前後。
そして強モードにすると880W前後の電力を消費していることが分かります。
以前掃除機は弱で十分?いやいや強にしないと吸い取らない?にて、『強は弱の3~4倍の電気代がかかるみたいですよ~!』といった内容を書きましたが、本当に3倍以上の電気を使っていることがはっきりと分かりました。
それでいて、フローリングや畳については弱モードでも十分にゴミが吸い取れるわけですから、フローリングに掃除機をかける時は弱での掃除を徹底することで、強を使った場合に比べて電気代を1/3~1/4程度に抑えられるわけです!
ちなみに画面上部に表示されているのが、その瞬間の消費電力をリアルタイムに表示する瞬時電力量。
そして下段に表示されているのが、使用した消費電力量を積算した積算電力量です。
※積算電力量は、ある程度電気を使用するまでは0.00kWh表示のままとなります。
次は、電気をたくさん使うことで知られているドライヤーの消費電力を計測してみることに。
実際に消費電力を計測したドライヤーは、このブログで以前ご紹介したPanasonicさんのEH-NA96。
Panasonic ヘアードライヤー ナノケア ビビッドピンク EH-NA96-VP
参考:
超速乾ドライヤーなのにうるおい? EH-NA96 購入レビュー
製品仕様によると最大1200Wで動作するようですが、実際に計測してみると1.13kWとのこと。
1kW = 1000Wなので、このドライヤーは1130Wほどの電力を消費しているようです。
700-TAP017は瞬時電力量と積算電力量以外にも、1時間あたりの電気料金、積算電気料金、使用時間、CO2排出量を計測可能です。
これらに表示を切り替えたい場合には、表示切替ボタンを押します。
たとえば一度表示切替ボタンを押すと以下のように、1時間あたりの電気料金と積算電気料金が表示されます。
スマホのカメラでは液晶部をうまく撮影できず見づらいですが、上段に30.4円/h。
下段に0.56円と表示されています。
つまりこのドライヤーを1時間使用すると30.4円の電気代がかかり、これまでの使用で0.56円の電気料金が必要となっていることが分かります。(電気料金の目安単価である27.00円を1kWhの価格として採用した場合)
尚、0.56円の電気料金は積算電気料金のため、リセットをしていなければ、ドライヤーの前に計測した電気機器の電気料金も含まれています。
さらにもう一度表示切替ボタンを押すと、使用時間とCO2排出量が表示されます。
※使用時間は2W以上の通電がある状態の時間を計測しています。
ブレーカーが落ちた原因は部屋の模様替えによる、電力消費の偏りだった!
先に書いたとおり、ワットモニター 700-TAP017をはるるが購入したのは、ブレーカーが頻繁に落ちるようになったので、これを改善したい。
そのためには、同時に多くの電力を消費する電気機器を使わないようにしなければならない。
しかし実際の消費電力が分からないので、これを調べるためのグッズが必要だったから、でしたね。
そしてこのワットモニター 700-TAP017を使って居間にある各種電化製品の消費電力を個別に調べていったところ、原因が判明しました!
結論としては、部屋の模様替えによる電力消費の偏りでした。
はるるの自宅の居間には、20Aの回路2系統、合計4000W分の電気回路(壁コンセント)が設置されています。(厳密には居間用回路20A + キッチン用回路20A)
そして従来は居間の回路に接続していた電気ケトルを、模様替えによりキッチン用回路に接続・使用するようになったことが原因で、電力消費の偏りが発生して合計2000W(100V・20A)を超えてしまい、ブレーカーが頻繁に落ちるようになったわけ。
電気ケトルだけであれば1300Wなので、これに追加していくつかの電気機器を同時に使っても、キッチン用回路の合計使用電力が2000Wを超えることはありません。
ところがキッチン用回路にはもう一つ、はるるが知らなかった電気をたくさん食べる機械がいたのでした。
それがこちら、食器洗い乾燥機。
はるるは以前から、食器洗い乾燥機が電気をたくさん使用するのを知っていました。
ただそれは乾燥機能を使ったときの話であって、洗浄時は乾燥時に比べれば電気を使わないもの、こう思っていました。
だから電気代を節約するために乾燥機能は使用せず、食器を洗い終わったらその直後に食洗機のドアを開けておくことで、自然乾燥させていました。
ところが実際に洗浄時の消費電力をワットモニター 700-TAP017で計測してみると、なんと1.23kW(1230W)も使っているじゃありませんか!
これはドライヤーの消費電力を超える数字であり、とてもたくさんの電力を使っていることが分かります。
どうして洗浄時にこんなにもたくさんの電気を使っているのか調べてみたところ、どうやら洗浄水の温度を上げるために強力なヒーターが動作しており、これによりたくさんの電気が必要となるようです。
そしてこの食洗機は、もともとキッチン用回路のコンセントに接続してあり、模様替え後に同じくキッチン用回路に接続した電気ケトルと同時に使用した際にブレーカーが落ちる、ということみたい。
ただこれになかなか気づけなかったのは、乾燥機能を使わなければ食洗機はあまり電気を使わない家電という思い込みがあったこと。
そして食洗機のヒーターが動作しているタイミングと電気ケトル使用のタイミングが一致しなければ、ブレーカーが落ちなかったなどの理由から。
ちなみにこの食洗機を使用する前に、ワットモニター 700-TAP017の積算表示をリセット(表示切替ボタン、増えるボタン、減るボタンの 3つのボタンを同時に 3 秒以上長押し)してから、食洗機を1回スピードコース・乾燥なしで動作させたところ、積算電気料金は8.93円。
29分の動作で、CO2排出量は0.23kgCO2とのこと。
というわけで原因が分かったので、電気ケトルを以前と同じように居間の回路の壁コンセントに接続するように変更。
これ以後はブレーカーが落ちることはなくなりました。
ワットモニター 700-TAP017は節約にも使えます!
今回ご紹介したサンワダイレクト ワットモニター 700-TAP017を使えば、簡単には調べることができない各種電化製品の消費電力や待機電力などを表示・見える化することが可能になります!
そのためたくさんの電気を使っている機材の把握や、普段使っていない機器の待機電力を知ることができ、その結果を節約に活かすことだってもちろんできるのです!
自宅の各種電化製品の実際の使用時の消費電力を知りたい方には、とってもおすすめですよー!