にんじんの皮はむいた方がいい?むかない方がいい?楽しい節約生活
2018/04/21
本エントリーの目次
にんじんは皮をむかなくていいんじゃないの?
昨晩、パソコンで料理の動画を見ていたところ、ふと気になるシーンがありました。
それは下ごしらえのシーンを見ている時のこと。
そのシーンでは、出演者の方がなんとにんじんの皮をむいていたわけ。
その時、はるるはこう思ったんです。
あれ、にんじんの皮ってむかなくていいんじゃないの?
にんじんの皮はむかなくていい、そう思っていたわけ
にんじんの皮はむかなくていい、はるるはそう勝手に思い込み、今日まで料理をしてきました。
思い起こせば、離婚前に元妻の料理を見ていた時に、にんじんの皮をむいていなかったのを見ていたから。
というのが、その主な理由ではないかと。
元妻は料理がうまい人であったため、完全に信じ込んでいました。
でも、冷静に考えると…。
調理実習の時は皮をむいていた
家庭科の調理実習の時は、たしかににんじんの皮をむいていた記憶があります。
はるるが小学生の頃ですから、かれこれ20年以上前の話になります。
最近の調理実習のトレンドは分かりませんが、少なくとも20年前の調理実習ではにんじんの皮はむくもの、そう教わりました。
最近のにんじんの皮むき事情
もしかしたら、最近のトレンドでは皮をむくのかもしれない!
こう思って、最近のにんじんの皮むき事情を調べてみることに。
すると調味料で有名な味の素さんのwebサイトに、にんじんの下ごしらえについて、動画付きで解説されていました。
どれどれ、皮むきは…。
<皮むき>
必要な量を切り、水洗いする。
ピーラーで皮をむく時は長さに沿ってタテにむき、短い場合はにんじんを回しながら包丁で皮をむく。
…はっきり書いてありますね。
最新のにんじんの皮むきトレンドはズバリ、皮をむくようです!
もっとしっかり調べてみました!
主婦の味方であるあの味の素さんが、にんじんの下ごしらえでは皮をむく。
こう解説しているわけですから、これを盲目的に信じてもいいのかもしれません。
でも皮をむきましょう、これだけではなんか説得力に欠ける気がします…。
もう少し、こう、科学的根拠みたいなのが欲しいわけですよ。
科学的根拠がね!
ということで、もう少し調べてみました。
すると衝撃の事実が!!!
核心に迫る!でも、その前に
よくスーパーマーケットで、ビニール袋に入った3本セットのキレイなにんじんを見かけますよね。
土付きの高級なやつではなく、既に洗浄してある、ちょっとお安めなにんじんくんです。
はるるはあのにんじんを買ってきて、水とたわしで洗って、あとはそのまま切って、使っています。
洗うのは、多少の汚れがついていたり、虫がついている時があるので、それを落とすためです。
少し話がずれましたが、この『あらかじめ洗浄してある』というのが、実は重要なポイントだったんです!
にんじんの皮だと思っていたものは、実は皮ではない!
これはもうビックリしました。
にんじんの皮は、本来は非常に薄いものだそうです。
そしてビニール袋に入れて出荷する前に、キレイに洗浄されるわけですが、この時にんじん本来の薄い皮はむけてしまうそうです。
では、あの皮だと思っていたものは何なの?
はるるも当然、こう思いました。
あれは皮ではない部分、つまり身の部分だそうです。
それが水洗いできれいになった後、乾燥することで固くなり、しわしわになるそうです。
つまり皮だと思っていたあのかたい部分も、実はにんじんの身だった!
ということです。
皮はむかなくても良い!
つまり皮だと思っていたあの部分は、皮ではないのです。
だから当然むかなくて良いのです!
ただ、便宜上言いづらいので、皮だと思っていた本来は皮ではない部分を、今後も皮と呼ばせてください。
皮はむかない方がいい!
さらに調べを進めると、さらなる驚きの事実が分かりました。
皮の近くには栄養がたくさん!
にんじんの栄養といえば、カロテンが有名です。
カロテンという栄養素の名前自体が、にんじん(carrot)に由来して、カロテン(carotene)となったぐらいですから。
他にも、ビタミンCやカリウム、カルシウムといった栄養素が豊富に含まれています。
これらはにんじんの中心部ではなく、表層部、つまり皮の近くに特に豊富に含まれているそうです。※
だから皮をむきすぎると…
にんじんの皮周辺部に栄養がたくさんあるわけですから、皮をむきすぎると、このせっかくの栄養源を捨ててしまうことになってしまうのです!
だから栄養面を考えると、皮をむかない方が断然お得!ということ。
※その後の調査結果(2015年12月に改定された日本食品標準成分表)では、栄養成分が皮の近くに特に豊富に含まれているという説は、『試料による差が大きく、部位による違いは明確ではなかった』という記述があるようで、改定により『差がない』とされたようです。(All Aboutさんの「ニンジンの皮はむいてはいけない」のウソ・ホントを参照。)
どうして皮をむくの?
皮をむかない方が栄養的にはお得なのに、どうして世間一般では皮をむくのが主流なのか。
これについて、はるるなりに考えてみました。
食感が悪くなる
一番の理由はこれではないかと。
にんじんの皮は固いため、むかずに調理を行うと、食べた際の食感が悪くなります。
見た目が良くない
にんじんの皮はしわしわで、デコボコしています。
またひげのような根っこが、こんにちはをしている時もあります。(根っこはもちろん調理前にとるでしょうけれど…。)
そのため料理の具材として見た時の見た目は、皮をむいた方が良いでしょう。
こういった理由から、にんじんは皮をむくべき、こういう風に広まっていったのではないかと。
皮をむくなら薄く!
栄養があるのは分かったけど、どうしてもあの食感が…。
こういう方は可能な限り、固い皮の部分だけを薄くむくようにしましょう。
包丁で薄くむくのは難しいという方は、ピーラーを使うと、簡単に素早く皮を薄くむくことができるので、使用を検討されると良いかと。
ただ油断していると、指の皮までザクっといってしまうので、そこだけはご注意を。
土付きのにんじんは?
ここまでの話は先に書いた、あらかじめ洗浄してあるにんじんに対してのお話。
そして土付きのにんじんの場合は、話が異なります。
土付きのにんじんは、皮がついたままの状態で売られています。
そのため水で土だけを洗い落として調理に使用すると、調理中に薄皮がはがれて、見た目と食感を損ないます。
土付きのにんじんに関しては、あらかじめ薄くピーラーなどで(本当の)皮をむくか、水洗いしながらたわしなどでこすり、(本当の)皮をはがしておくと良いでしょう。
にんじんの保存方法
皮の調査のついでに、にんじんの正しい保存方法についても調べてみました。
にんじんは湿気に弱い
にんじんは湿気に弱いので、新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室に保存するのがベストです。
また半分だけ使う場合は、残りをラップでくるんでおきましょう。
そうしないと、切り口からにんじんの水分が逃げて、カチカチでスカスカ、パサパサなにんじんになってしまいます。
といいつつ、はるるはついついラップでくるむのを忘れて、新聞紙に包んでしまってしまいます。
そういった場合は次の日には必ずパサパサになっているので、味噌汁に入れてパサパサ感をごまかします(笑)
冷凍する場合はあらかじめ切る
にんじんはただでさえ固いですが、冷凍するとさらに固くなります。
凍ったままではとてもじゃないですが、包丁で切れません。(というか、刃がいたむので、無理して切ろうとしちゃダメですよ。また手元が滑って怪我をしてしまうかも。)
そのため扱いづらくなるので、冷凍する前に使いやすいサイズに切っておきましょう。
特に一口サイズに切っておいた、薄切りのにんじんは凍ったまま味噌汁に入れれば、お手軽に解凍&調理ができます。
朝の忙しい時間には、とても重宝しますよ。
ぜひ試してみてくださーい!