コペンなら高速道路も安心!走行中の安定性や回転数、燃費について
2018/04/26
本エントリーの目次
コペンでの高速道路の走行はキツくないだろうか…?
コペンを購入しようかな、と検討されている方の中には、このように心配に思っている方がいらっしゃるかもしれません。
既に軽自動車に乗っている方であれば、軽自動車での高速道路走行についてはある程度イメージできると思います。
ですが現在普通車に乗っている、または車に乗っていない方の場合、コペンをはじめとした軽自動車での高速道路走行は性能的にきびしいんじゃないか。
高速道路を使った長距離移動はとても疲れるんじゃないか、と不安に感じてしまうのは、仕方がないことです。
そこで今回は、実際に軽自動車のコペンに乗っており、何度も高速道路を使って長距離移動をしているはるるが、コペンでの高速走行について率直な感想をご紹介します!
はじめに
はるるが現在乗っているのは初代L880K型のコペンではなく、2代目のLA400K型のコペン(5MT)。
また通常のグレードではなく、レカロ(RECARO)シートやビルシュタイン製ショックアブソーバーを搭載した上位グレードのコペン ローブ Sで、詳細な構成は以下のとおりです。
- コペン ローブ S (5MT)
- マタドールレッドパール
- レッドインテリアパック
- スーパーLSD(メーカーオプション)
- XPLAY向け16インチアルミホイール
- カーペットマット (MT車用 高機能タイプ・シルバー)
- COPEN × D-SPORTスポーツマフラー feat. 5ZIGEN
- プレミアムダイヤトーンサウンドプラン
これからご紹介するコペンでの高速道路を使った長距離走行に対する印象は、これら装備のコペン ローブ Sに対するものとなります。
特にシートやショックアブソーバーが異なるため、通常グレードのコペンとは少し印象が異なる可能性がありますこと、あらかじめご了承ください。
またコペンの細部についてのレビューはダイハツ 新型コペン ローブ S (LA400K) 購入レビューで書いているので、興味がある方はぜひ併せてご覧ください!
コペンなら高速道路を使った長距離走行は大丈夫!
結論から言いますと、コペン ローブ S (LA400K)での高速道路の走行や、それによる長距離移動はまったく問題なく可能です!
定員いっぱいの2名乗車でも、しっかりと100km/hで上り坂の高速道路を走行可能です。
また一般道と高速道路であわせて片道6時間を超える長距離移動を行ったこともありますが、もう疲れてヘトヘト…。
今日はこれ以上は運転できない…といった感じにはなりません。
もちろん普通車と同じようにかるい疲れは感じるものの、その後に現地であちこちを観光できる元気は十分に残っていました。
コペンでの高速道路走行・長距離移動に対する率直な感想
さて、ここからははるるが感じているコペンでの高速道路走行・長距離移動に対する率直な感想についてご紹介しましょう。
上り坂でも100km/hでの走行は余裕!
軽自動車に乗った経験がない方や古い軽自動車にしか乗ったことがない方は、軽自動車で上り坂を走る場合、走行車線(高速道路の左側車線に設けられている追越車線ではない車線)を80km/hほどで走るのが精一杯なんじゃないか。
なんて考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが最近の軽自動車であればNA(Natural Aspiration = 自然吸気 = ターボ無し)車であっても、100km/hで走れない車はおそらくないでしょう。
そしてコペンは軽自動車の中でもターボ付きのスポーツカーという位置づけの車です。
そのため高速域での走行性能は一般的な軽自動車に比べれば高く、高速道路の上り坂であっても100km/h走行は余裕でこなせます!
ただ、いくらターボ付きのスポーツカーと言っても、そこは軽自動車。
大排気量の普通車と比べると、加速性能を不満に感じてしまうことでしょう。
高速走行時の追い越しも可能です!
高速道路で走行車線を走っていると、前走者を追い越ししたいシーンが出てくることがあります。
コペンは80~100km/h前後の速度域で走行中でも、前走者を追い越すのに十分な加速ができるため、高速走行時の追い越しももちろん可能です!
以前乗っていた同じ軽自動車のミラバン(L275V) 5MTではこの速度域からの加速が鈍く、追い越しに少し時間がかかっていました。
ですがコペンは加速力が十分にあるため、スムーズな追い越しが可能となっています。
高速・長距離走行でも疲れにくい!
はるる自身の感想としては先にも書いたとおり、片道6時間を超える長距離移動を行った場合、普通車と同じようにかるい疲れは感じる。
ただその後に現地であちこちを観光できる元気は十分に残っており、ひどい疲労感を感じてはいない、という印象です。
以前乗っていた軽貨物のミラバン(L275V)と比べるのは酷ですが、高速・長時間走行後の疲労感はミラバンに比べてはるかに少ないですね。
また仕事で度々乗っている普通車と比べても疲労感が小さいことから、コペンは高速・長時間走行をしても疲れにくい車だと感じています。
参考:超激安の軽バン!ダイハツ ミラバン(L275V) 購入レビュー
疲れにくさの秘密はかためのシート?
ネット上のレビューを見ると、コペンはSタイプでない通常グレードであっても、シートや足がかたいと言われています。(はるるは通常グレードのコペンには乗ったことがないので分かりません。)
そしてレカロ(RECARO)シートやビルシュタイン製ショックアブソーバーを搭載しているSタイプのコペンでは、これがより一層かたいとも。
レカロ(RECARO)シート:
一般的にシートはかたい方が疲れにくいと感じることが多いので、コペンでもかためのシートにより疲労感が小さいんじゃないかと思います。
またレカロ(RECARO)シートは体をしっかりとホールドしてくれるので、この効果もあるんじゃないかと。
シートはかたい方が疲れにくいと感じることが多い
柔らかいシートでは体の重さでシートが沈み込み、走行中の体の揺れや曲がりが大きくなります。
これに負けずに体をまっすぐに支えようと無意識のうちに体の各所に力を入れてしまうため、疲労が蓄積しやすいと言われています。
対してかたいシートの場合体が沈み込みにくいため、体を支えようとする力が少なくすむことから疲労しにくいのです。
ホールド力の強いレカロ(RECARO)シートを搭載したSタイプのコペンであれば、体の揺れがより小さくなるため、なおさら疲れにくいのでしょう!
足がかたいため、疲れやすいという意見も!
はるるが乗っているコペン ローブ SをはじめとしたSタイプのコペンでは、ビルシュタイン製ショックアブソーバーにより、通常グレードでもかたい!
と言われている足が、さらにかたくなっています。
ビルシュタイン製ショックアブソーバー:
この足のかたさとレカロ(RECARO)シートのかたさが相まって、路面の凹凸がかなりダイレクトに伝わってきます。
はるるとしてはスポーツカーっぽい車なんだからこんなものでしょ、といった感じで不快感はまったくありませんでした。
ですが助手席に乗っていた同乗者は、『ガタガタ揺れるのが少しだけ気になる。普通の車のような少しふわふわした乗り心地の方が疲れにくいような気がしなくもない…。』と言っていました。
そのため人によってはシートや足のかたさが気になるのかもしれません。
高速走行時の安定性について
コペンは車高が低いため、一般的な乗用車や軽自動車に比べて横風の影響はかなり小さいです。
また足がかたいことから旋回時のロールが少なく、高速走行時にはそれなりの安定感を感じます。
ただ軽自動車のため、一般的な乗用車に比べてホイールベースが短いことから、直進安定性についてはイマイチな面もあります。
ハンドルがクイックなのが気になるかも!
コペンのハンドルはスポーツカーとしてのスポーティー感を出すためなのか、ハンドルがかなりクイックである※という印象を持っています。
Sタイプのコペンに搭載されているMOMOステアリング:
※ハンドルの遊びが少なく、反応が早いこと。
ハンドルがクイックである場合、運転者の運転操作に対して素早く車が曲がりはじめるメリットがあります。
その反面轍や荒れた路面を走行時は、道路からの入力によりハンドルが小刻みに動こうとします。
そのため、これを抑える(まっすぐ走り続ける)ためにハンドルをしっかりと持たなければならず、これを長時間続けることに疲れを感じるかもしれません。
さらにこのクイックなハンドル特性を、安定性に欠ける挙動と感じる方もいらっしゃるのかも。
高速走行時は回転数が高めなので、音や振動が気になる!
コペン ローブ Sのマニュアル車(5MT)では、高速道路を100km/hで走行時の回転数はおよそ3700~3800rpm(メーター読み)。
これはかなり高めの回転数であり、それにより発生するエンジンの稼働音や排気音、小刻みな振動が気になります。
一般的なCVT車が100km/hで走行した場合回転数は2000rpm前後か、これを下回る回転数であることが多いことから、3700~3800rpmというコペン(5MT)の回転数がいかに高いのか、よく分かると思います。
ちなみにCVTのコペンでは回転数が約2700回転ということなので、5MT車に比べれば回転数はかなり低めです。
100km/h巡航時のエンジン回転数は、約2700回転。
Dスポマフラーの音が気になるのは最初だけ
はるるのコペンには、『COPEN × D-SPORTスポーツマフラー feat. 5ZIGEN』というD-SPORTさんの車検対応マフラーを装着しています。
このマフラーは車検対応のため、そこまで音が大きいマフラーではありません。
とは言っても、ノーマルマフラーに比べれば音は大きめ。
そして、高速道路を100km/hで走行中は3700~3800rpmという回転数を維持するため、それなりの排気音が発生します。
これについては最初は気になりますが、走行しているうちに慣れて気にならなくなります。
また高速走行中は気圧の関係から耳がつまったようになり、音が聞こえにくくなる現象が起こることも多く、排気音については慣れてしまえばほとんど気にならないんじゃないでしょうか。
はるるはノーマルマフラーで高速道路を走行したことがないため、ノーマルマフラーの音量は分かりません。
ですがDスポマフラーに比べればより静かな排気音だと思うので、音が気になって仕方がない!疲れる!
といったことは、起こらないと思います。
燃費は17.5~20km/L弱くらい!
コペンの燃費については以前の購入レビューでもふれていますが、およそ15.5~17km/L。
コペンの燃費はカタログスペック上では5MTが22.2km/L、CVTでは25.2km/Lとなっています。(JC08モードでの計測結果)
では実際のところはどうだったのかというと、はるるの街乗りでの過去の実績では15.5~17km/Lくらいでした。(満タン法で計測)
これは一般道での燃費であり、高速道路を主に走った際の燃費は17.5~20km/L弱と、少し良くなります。
ただ燃費を満タン法で計測しており、高速道路での走行のみでないこと。(次回給油までの間に高速道路しか走っていないことがない。)
また渋滞や経路の起伏など、さまざまな要因により相当にぶれています。
参考:車の燃費を知りたいなら満タン法での記録・計算がおすすめ!
同乗者がいないと飲み物を飲むのは難しい!
コペンのドリンクホルダーはセンターコンソールボックスの後部にあります。
そして画像を見ていただくと分かるとおり、位置がシートの斜め後部、またはほぼ真横(シートを最後部まで下げている場合)となるため、飲み物が大変取りづらいのです。
特に運転者はよほど足が長い方でもないかぎり、シートを少し前方に動かすため、ドリンクホルダーがシートの斜め後部の位置となってしまうことから、飲み物がかなり取りづらくなるはず。
この位置関係により運転者が飲み物を取る際は、上半身を左回りに大きくひねり、右手を伸ばしてドリンクを取ることになるでしょう。(シートの背もたれが邪魔で、左手ではドリンクを取れないため。)
一般道であれば信号待ちで停車中にこの動作をすることは可能です。
しかし高速道路を高速走行中は大変危険なため、もちろんこんなことはできません。
したがって高速道路を走行中は、助手席に同乗している方に飲み物を取ってもらい、飲み終わったら同乗者に手渡してホルダーに戻してもらうと良いでしょう。
マニュアル車なので渋滞は左足が疲れる!
これはコペンにかぎった話ではないですが、はるるが購入したマニュアル車(5MT)の場合、長時間の渋滞にはまるとクラッチ操作で左足が疲れますね。
コペンのノーマルのクラッチは軽自動車の中では重め、普通車と比べると同じくらいの重さ(踏力が必要)という印象ですが、長時間の渋滞はやはり厳しいです。
以前コペンを運転中に自然渋滞 + 事故渋滞(しかも途中に長い上り坂あり)にはまってしまい、通過に3時間ほどかかったことがあったんですが、このときはさすがにかなり左足が疲れました。
車内が狭く体を動かすことができないのが辛い!
高速道路を走行中に停止と発進を繰り返すような渋滞にはまった場合、停止時に腕を伸ばしたり腰をひねったりと、シートに座ったまま体を少し動かすことでリフレッシュしたくなるときがありますよね。
普通車や車内空間が広いタイプの軽自動車であれば可能なこの運動。
車内空間が極端に狭いコペンでは難しく、このリフレッシュ運動ができないのははっきり言ってつらいです。
ですが車内空間の狭さはどうにもできないことであるため、あきらめるほかありません。
一応オープンカー状態にすれば上や後ろ方向に腕を伸ばせるようにはなります。
しかし雨が降っているときにはこの作戦は使えません。
また渋滞中にオープンカー状態にするのはかなり目立ちます。
そのため近くを走行中の他の車に乗っている方にジロジロ見られてしまう可能性があり、目立つのが苦手な方にはおすすめできません。
左右後方に死角が多く、合流時は要注意!
コペンはアクティブトップ(電動開閉式ルーフ)の格納機構の都合によるものなのか、後部ピラーが大きく太いため、左右後部には大きな死角が生まれます。
これにより高速道路での合流時、周囲の確認がしづらいため、注意が必要です。
はるるはバックミラーやドラミラーを使っての確認だけでは心配なので、上半身を前に出して窓からの右後方確認も行うようにしています。
冷暖房は長時間の高速走行時もしっかりと効きます!
コペンは車内空間が狭いため、冷暖房はしっかり、そしてすぐに効きます。
夏場に外気温35℃の中、高速道路を2時間走った際も、23℃設定の車内は快適そのもの。
軽自動車の中にはエアコンを動作させると、コンプレッサーを動作させるためにエンジンのパワーを持っていかれてしまい、加速性能が極端に悪くなる車も。(はるるが以前乗っていたミラバンでも起こっていました。)
この点コペンではどうかというと、エアコンを動作させても大きなパワーダウンを感じたことはありません。
また冬場は暖房がしっかり効くのはもちろんのこと、シートヒーターでお尻や腰回りを温めることができるため、寒くて困ることはないでしょう。
高速道路でのオープンカー状態での走行について
コペンの最大の特長はオープンカーになることでしょう。
このオープンカー状態での高速走行については、短時間であれば楽しいです。
ですが2時間も走っていると、もう良いかな…と感じてきます。
100km/h前後の速度でオープンカー状態のまま長時間走っていると、目や唇が乾燥しますし、少し疲れを感じます。
はるるはバイクが大好きなので、本来は風を受けて長時間走るのはなんてことはないはず。
にも関わらず、オープンカー状態のまま強い風を受けた状態で長時間走っていると疲れちゃうんですよね、原因は不明ですが。
バイクで走っているときはフルフェイスヘルメットをかぶっているので、目や唇が乾燥しにくいからなんでしょうかね…。
同乗者(助手席)の意見
助手席によく乗っている同乗者(彼女さん)に、コペンでの高速道路の走行に対する印象を聞いてみたところ、以下のように感じているようです。
- 高速走行中にぐっすり眠れるんだから、快適なんだと思う。
- 排気音がうるさいけれど、慣れればまったく気にならない。(途中で耳がつまった感じになって聞こえにくくなるからね、とのこと。)
- フラフラしないので安心して乗っていられる。(フラフラしない = ロールしないという意味のようです。)
- 車内が狭くくつろげないことと、車内にカバンなどの荷物を置いておく場合、自分の膝の上か、足元に置くしかないのはマイナスポイント。
コペンなら高速道路も安心!
ここまでコペンでの高速道路・長時間の走行についていろいろと書いてきましたが、まとめると以下のようになります。
- 走行性能についてはまったく問題ありません!安心して高速道路を走れます!
- 高速・長時間の走行でも他の軽自動車に比べれば疲れにくいです!
- 車内が狭いため、快適性はイマイチかも…。(エアコンの効きが良いというメリットはある。)
ただシートや足のかたさから受ける高速走行時の印象は人によって大きく異なるため、この点については評価が分かれそうです。
以上、購入検討の際の参考になさってくださーい!