食器洗い乾燥機の給水ホースと排水ホースを延長し、シンクから離れた場所に設置する方法
本エントリーの目次
キッチン周りの模様変えを行ったときや引っ越しの際、食器洗い乾燥機について、こんな問題が発生し困ってしまうことがあります。
給水ホースと排水ホースの長さが足りず、食器洗い乾燥機をキッチンシンクから離れた場所に設置できない!
ビルトインではない卓上タイプ(据え置き型)の食洗機は、洗浄のための給水。
そして洗浄に使用して汚れた洗浄水の排水の都合から、キッチンの水栓やシンクの近くに設置する必要があります。
ところが食洗機に付属する給水ホースと排水ホースでは長さが足りず、設置ができない!
家事動線や家具の設置場所を考えると、水栓やシンクから少し離れた場所に設置したいのに困ったなぁ…、というケースは少なくないでしょう。
製品付属のホースでは、水栓やシンクから1m前後の場所にしか設置できない!
現在、卓上タイプの食洗機で高いシェアを占めるPanasonicさんの製品では、製品本体に1m前後の給水ホースと排水ホースが付属※しています。
設置場所はこれらホースが届き、接続可能な場所にかぎられるのです。
だから、キッチンの水栓やシンクから1m以内の場所にしか設置できない、というわけ。
※Panasonicさんの食器洗い乾燥機 NP-TA2では、1.2mの給水ホースと1mの排水ホースが付属しています。
そうは言っても、キッチン周りの模様変えを行い、食器洗い乾燥機の設置場所を移動するとき。
また引っ越しを行い新居に食洗機を設置する際などは、家事動線や家具の設置場所の都合により、キッチンの水栓やシンクから少し離れた場所に食洗機を設置したいこともあるでしょう。
そこで今回は、食器洗い乾燥機の給水ホースと排水ホースを延長し、シンクから離れた場所に設置する方法をご紹介します!
食器洗い乾燥機のホースは、部品交換と延長部品により延長可能です!
Panasonicさんの食洗機製品では、部品交換と延長部品により給水ホースと排水ホースの延長が可能です。
本エントリー執筆時点では、給水ホースについては延長部品が販売されていません。
したがって、製品付属の1.2mのものよりも長い給水ホースと部品交換を行うことで、給水ホースを延長します。
そして排水ホースについては部品交換ではなく、延長部品を使用して延長します。
食洗機の給水ホースと排水ホースの交換・延長用の部品は、部品ごとに製品と適合するか(接続・使用可能か)どうかが、Panasonicさんのサイトで公開されています。
今回は参考までに、食器洗い乾燥機 NP-TA2で使用可能な給水ホースと排水ホースの部品を例示していますが、交換・延長用の部品を購入する際は、使用している食洗機製品と接続、使用可能な部品かどうかを確認の上で購入ください。
食洗機の給水ホースの交換部品について
冒頭にも書いたとおり、食器洗い乾燥機 NP-TA2では1.2mの給水ホースが付属しています。
これでは長さが足りない場合には、下記2m(ANP1251-7235)の製品や4m(ANP1251-7245)の製品を利用すると良いでしょう。
2mの給水ホースの交換部品(ANP1251-7235):
4mの給水ホースの交換部品(ANP1251-7245):
給水ホースの交換部品は延長できないため、設置場所に届く長さの交換部品を購入してください。
給水ホースを交換する際は、ホースの部品全体を交換します。
そのため、まずは分岐水栓のレバーを閉めて(閉栓して)から、接続部のロックの爪を解除しながら分岐水栓側のホースを取り外します。
次に、食洗機本体の背面にある給水ホース接続部のナット(ホースの位置は後述の画像を参照)を回転させて緩め、取り外してください。
給水ホース接続部のナットを緩めるときに、ホース内に残っている水分が接続部から漏れ出てくることがあるため、接続部の下部に吸水用のタオルを敷いておくと良いでしょう。
ナットを緩めて給水ホースの部品を取り外したら、取り外したときとは逆の手順で交換部品のホースを取り付けます。
具体的には、給水ホース接続部のナットをしっかりと締め、保持部(下図参照)にホースをセット。
そして分岐水栓にホースを接続し、分岐水栓のレバーを操作して開栓してください。
(Panasonic – NP-TA2 取扱説明書より引用)
食洗機の排水ホースの延長部品について
食器洗い乾燥機 NP-TA2では1mの排水ホースが付属しています。
これでは長さが足りない場合には、下記1m(ANP2D-10)の製品や1.4m(ANP2D-14)の製品を利用し、ホースを延長してください。
1mの排水ホースの延長部品(ANP2D-10):
1.4mの排水ホースの延長部品(ANP2D-14):
排水ホースは柔らかい素材で作られており、簡単に切ることができます。
そのため、延長後の排水ホースが少し長めになるように延長部品を購入・接続。
そして余った部分を切り、ちょうどよい長さとすると良いでしょう。
尚、NP-TA2の説明書には『延長後の全長は、2.5m以内で使う』という注意書きの記載があるため、延長後の排水ホースの全長が2.5m以内となるような場所に食洗機を設置してください。
排水ホースの延長部品の取り付けは、とっても簡単!
下図右側に掲載されているとおり、ホースジョイントを使って製品付属のホースと、延長用ホースを接続するだけでOKです!
(Panasonic – NP-TA2 取扱説明書より引用)
ただし以下のように、ホースに折れ曲がりやつぶれが起きないような取り付けを行うようにしてください。
(Panasonic – NP-TA2 取扱説明書より引用)
またPanasonicさんの食洗機では、排水ホースが20cm以上持ち上げられている(上図右側の)状態では、洗浄に使用した水を正常に排水できず、排水異常を起こしてしまいます。
したがって、排水ホースが20cm以上持ち上がるような設置は避けてください。
適合する交換部品や延長部品の品番は、製品の取扱説明書にも記載されています!
自宅で使用している食洗機に適合する交換部品や延長部品の品番が、メーカーのサイトでは見つけられないときは、製品の取扱説明書を確認してみてください。
品番が取扱説明書に記載されていることがあります。
参考までにNP-TA2の説明書では、以下のように適合する部品の品番が記載されています。
(Panasonic – NP-TA2 取扱説明書より引用)
ホース部品の交換・延長後は、最後に水漏れや排水異常がないかの確認を!
今回ご紹介した部品や、その交換・延長手順を使い、食洗機の給水ホースや排水ホースを延長した場合には、最後に必ず水漏れや排水異常が起きていないかを確認してください。
もし水漏れや排水異常が起きていた場合には、取扱説明書記載の設置方法を見ながら、適切な設置状態となるように部品を取り付けなおしましょう!
食洗機製品の中には、試運転モードが用意されている製品もあります。
そういったモデルでは、試運転モードを使って水漏れや排水異常の確認をすると良いでしょう。
※試運転モードについては、製品の取扱説明書を参照。NP-TA2では、電源ボタン押下 → 乾燥と設定ボタンを同時に3秒押下 → スタートボタン押下で開始します。
以上、参考になさってくださーい!