絶対ダメ!キッチンのシンクに熱湯を流してはいけません!
2018/04/21
スパゲティを茹でていると…
先日はるるの家に、友人が遊びに来ていた時のこと。
お昼時になったので、はるる自慢のペペロンチーノをご馳走しようと、友人の前でスパゲティを茹でていたはるる。
昔は家事なんて何もできなかったのに、今じゃ、the 主婦って感じじゃん!
人間変わるもんだねぇ。
なんて、友人からからかわれていたわけ。
そうこうしているうちに、スパゲティが茹で上がり、シンクに水切り用の網を置いて、いつもどおりに湯切りを始めました。
それを見た友人が焦ったように、こう言います。
キッチンのシンクに熱湯を流しちゃダメだよ!
突然、言われたのでビックリしたはるる、慌ててしまい、危うく火傷するところでした。
この友人、以前は戸建の配管関係の仕事をしており、キッチンの設置工事などもやっていた配管の専門家。
そんな彼の忠告ですから、これはしっかりと聞いた方が良い。
こう思って料理を続けながら、なぜシンクに熱湯を流してはいけないのか、彼に教えてもらいました。
戸建の排水管は塩ビ管だから、熱に弱い!
彼の話では、最近の戸建の排水管は主に塩ビ管と呼ばれる、樹脂でできた管を使っている、とのこと。
そしてこの塩ビ管、一般的なものだと耐熱温度が60~70℃前後で、それ以上の温度になると変形してしまうそう。
へぇ~、排水管って金属製じゃないのか、ふむふむ。
なんて思っていたはるるに、さらに衝撃のお話。
変形するだけならまだしも。
その結果、継手(塩ビ管同士を曲げたり、延長するための接続部品)部分の接着が取れて、そこから水漏れしちゃうかもしれないよ。
あれ、接着剤でくっつけているだけだからね。
ふむふむ…え?
排水管って接着剤でくっつけているだけなの?
これにはとってもビックリ。
なにしろ、はるるのイメージの水道管や排水管は、こんな感じだったので。
そしてこれを水道屋さんが、こんな感じで溶接で接続しているものだとばかり…。
樹脂を接着剤でくっつけるだけって…。
たしかにそう言われると、熱に弱そうだし、元々そんなに頑丈でもなさそう…。
というわけで、キッチンのシンクに熱湯を流しちゃダメな理由に納得。
スパゲティーやうどんの茹で汁はどうしたらいいの?
スパゲティーやうどんを茹でるのに使用した茹で汁は、沸騰させて使いますから、ほぼ100℃。
そのため排水管に使用されている塩ビ管の耐熱温度(60~70℃)をはるかに超えています。
これらの茹で汁をシンクに流せないとなると、非常に困りますよね。
そこで、もちろんこれに対する対象方法について確認しておきました!
流す3秒前から流した後の5~10秒ほどの間、水道から水を出しっぱなしにしておく!
耐熱温度の低い、塩ビ管を熱から守るのに重要なのは、以下の2点とのこと。
- 塩ビ管に到達するまでに、水温を下げる
- 高温の水が、塩ビ管の1箇所に留まり続けないようにする
これらに同時に対応する最も手軽な方法は、熱湯を流す3秒前から流した後の5~10秒ほどの間、水道から水を出しっぱなしにしておくこと。
少し水がもったいない気がするだろうけど、排水管が壊れるよりは良いでしょ。
熱湯を流した後、水道の流水をどれくらい流すかは、流した熱湯の量によるけど、心配なら長めに流しておいた方が良いね。
ふむふむ、なるほど。
たしかにもったいない気がしますが、排水管を守るためには、多少の犠牲もやむを得ない、ということでしょうか…。
冷めるまでおいておくか、庭に捨てるということもできなくはないけど…。
水道代がもったいないということであれば、シンクに捨てずに別の容器に捨てて、冷めるまで待ってから流す。
という方法も考えられなくはないのですが、これはとても面倒なことで、現実的だとは思えません。
それよりは庭があるご家庭なら、庭に捨てる方がまだ現実的な気がします。
はるるは以前、子どもが小さかったため、庭に除草剤をまくのは心配だ。
ということで、その代わりに熱湯を雑草にかけていた時期があります。
こういう使い方であれば一石二鳥。
ですが熱湯を捨てに、わざわざ外の庭まで鍋を持っていくのは、これもまた面倒なのはもちろんのこと。
転倒して火傷でもしたら、目も当てられません。
そう考えると、やはり水道を流しながら熱湯を捨てるのが、ベストではないかと。
熱湯を流す時は、温度を下げてから流す!
これが排水管を熱で壊さないようにするためには重要である、ということですね!
今度からは、はるるも気を付けます!
ちなみにまったくの余談ですが、ペペロンチーノはうまい!
と気に入っていただけたようで、また食べに来るそうです。
おいしいと言ってもらえて、うれしいかぎり。