節約は継続とメリハリそして数値目標の設定が重要なポイント!
2018/04/22
最近、10年来の友人からこんなことを聞かれました。
節約の重要なポイントやコツは何?
この友人、どうも最近欲しい車ができたようで、新車に買い換えたいそう。
彼の話をまとめると、以下のとおり。
- 最近まで奨学金の支払いを行っていた、これまでほとんど節約をしていなかったなどの理由から、ほとんど貯金はない状態。
- 購入したい車は、新車で400万円前後と、かなり高い車。
- 今乗っている車の下取り査定をしてもらったところ、40~50万円ほどの見積もりだったので、差し引き350万円前後の現金が必要。
- 350万円全額をローンとすると、月々の支払いや年数が厳しいため、そのうちの200万円をローンとする。
そのため取り急ぎ150万円の現金が必要になった。 - もちろんすぐに150万円を用意するのは難しいので、日々節約をして、150万円の貯金を貯めることを、当面の目標とする。
そこで、長いこと節約生活を続けているはるるに、節約の重要なポイントやコツは何か?
と聞いてみようと思ったそうです。
ふむふむ、なるほど。
そこで今回は、はるるが考えている、節約の重要なポイントやコツについて書きたいと思います。
節約の重要なポイントやコツ
はるるが考える、節約をする上での重要なポイントは、以下のとおりです。
少額の積み重ねを甘く見ない!
たとえば以前のエントリー、毎日自販機で缶コーヒーやジュースを買うのはもったいない!で書いたケースは、その典型だと思うのです。
このエントリーでは、毎月130円の缶コーヒー(ジュース)を20本買った場合、月に2600円、年にすると3万1200円、30年では93万6000円必要だ、と書きました。
たとえ130円であっても、毎月20本を30年買い続けると、実に100万円近いお金を使うことになるのです。
たかが130円、毎日の缶コーヒーと、侮ってはいけないのです。
先のケースでは、分かりやすい商品の例として、少額の例を130円の缶コーヒーとしました。
ですが130円は節約の世界では、決して少額ではありません。
節約を考えた際の少額とは、はるるの認識では1~20円程度のこと。
たとえば有名ブランドのトマトケチャップが298円、スーパーマーケットのPB(プライベートブランド)の商品が288円だった場合、どっちを買うか、という話です。
10円しか違わないから、ほぼ同じ金額だ!
こういう意識では節約を心がけていたとしても、大きな効果をあげるのは難しいと思います。
この10円という少額の差は、月・年・30年という長期間で考える(少額を積み重ねる)と、決して少額ではないのです。
グラム単価を見よう!
だったら少しでも安い方を買えば良いんでしょ?
なんて思われてしまうかもしれませんが、それも少し違います。
単純な価格面だけで考えるなら、それもあながち間違いではありません。
ですが先のケチャップ、仮に前者が500g入り、後者が250g入りだったらどうでしょう。
有名ブランドの方が10円増しなだけで倍の量が入っているわけです。
こうなると、有名ブランドの方がお得じゃないか!となります。
つまり節約を考えると、グラム単価(1gあたりいくらか)がとても重要である、ということ。
親切なスーパーであれば、グラム単価か100gあたりいくらであるかを、価格表示ポップに併記している店舗もあるので、参考にしてみてください。
それがなければ面倒ですが、電卓で計算しましょう。
ちなみにこのケチャップのケースは、極端な話です。
実際にはこのような価格設定になることは、まずないでしょう。
というのも、PB商品のほうが価格が安く、さらに量が多いことがほとんどなので。
継続する!
継続は力なり、という言葉があります。
物事を継続することの重要性を説いた言葉で、個々の成果は大したことがなくても、長期間それを積み重ねていけば、大きな結果となる。
というような意味合いで使われることが多いでしょう。
実はこれ、はるるが好きな言葉の一つ。
そして節約において、継続は正に力なり、だと思うのです。
たとえば、先に挙げた缶コーヒーの例で、仮に一切購入するのをやめた場合、30年間で100万円近い費用を節約できるわけですから。
毎月の出費が2600円減るだけ(平日に毎日1本買っていたのをやめるイメージ)で、です。
つまり長期にわたって継続して、少額の積み重ねを甘く見ず、支出に気を配ることで、結果的にとても大きな金額の節約ができる、ということ。
だから節約においては、継続は正に力なり、なのです。
引き締めすぎず、適度にメリハリを!
はるるには以前、とにかく安いもの!なるべく何も買わない!
節約!節約!
と思っていた時期があります。
でもこれではダメだと思うのです。
というのも、節約自体がストレスとなってしまい、節約において重要な継続が難しくなってしまうため。
そりゃそうですよね。
食べたいものやしたいことの多くを、節約のためにガマンしないといけないわけですから。
だから何でもかんでも節約!節約!
と家計を引き締めるのではなく、たとえば趣味の項目には多少多めにお金を使っても良い、その代わり外食を減らす!
といったメリハリをつけるのが重要だと思います。
こうすれば、趣味のために外食を控えよう!と頑張れる気がしてきませんか。
というわけで、家計をただ引き締めるのではなく、メリハリをつけた予算配分にすることが、節約を継続するコツじゃないかと思います。
はるるの場合は?
メリハリをつけると良い、と言われても、どうしたら良いのか分からない!
という方のために、参考になるかどうかは分かりませんが、はるるの例をご紹介したいと思います。
はるるの場合、ガス代、電気代、通信費については、多少高くても気にしないようしています。
ガス代については、毎朝のお風呂がゆずれないため。
はるるは朝がかなり弱く、これがないと、目がしっかりと覚めないのです。
また、電気代と通信費については、仕事と趣味の都合上必要なものだ、と割りきっています。
これに対し、可能な限り支出を抑えようとしているのが、食費、外食費、衣服費。
たとえば以前のエントリー、1人暮らしの節約家計(生活費)を公開!で紹介している、2015年2月15日~3月14日の1か月間のはるるのそれぞれの生活費は、こんな感じ。
- 食費:11,699円
- 外食費:0円
- 衣服費:0円
食費については、本当は頑張ればもう少し節約可能です。
ですがこれ以上の節約をするのは、費用対効果が高くないと判断し、多少ゆるい節約にとどめています。
外食は、仕事上の付き合いを除いては、基本的にしません。
また、おしゃれにまったく興味がないので、衣服費もほぼ毎月0円で、時々下着を買い換えるぐらい。
というわけで、はるるの場合はこんな感じで適度にメリハリをつけながら、節約生活を続けています。
常に割安な商品を買うことが、正しいとは限らない!
節約というと、とかく可能な限り安いものを買うことが正しい!
というように考えがち。
それはそれで、もちろん正しいと思います。
そして節約効果だけを考えれば、割高な商品を買うことに比べ、たいていの場合、効果大でしょう。
ですがそれがすべてではない、とも思います。
先のケチャップの例で、グラム単価が有名ブランドの方が高いとします。
この時、金額の差以上の価値を、有名ブランドのケチャップに見い出せるのであれば購入する、というのもひとつの手です。
ケチャップの場合、それがたとえば、よりおいしいだとか、栄養成分がより多く含まれているとかでしょう。
単純な支出の額だけを見れば損ですが、それ以上の価値を享受できたのであれば、トータルでは得をしているわけですから。
ただこれは、メリハリについても同様なんですが、ある程度の余裕があれば、の話。
収入が少なく、ギリギリの節約をしないと生活が立ち行かないなど、止むに止まれぬ事情の場合は、その限りではありません。
多少の余裕ができるまでは、全力で節約!
この場合は苦しいとは思いますが、ある程度の余裕(貯金)ができるまでは、メリハリや価格以外の価値はひとまず考えないようにしましょう。
そして最低限の支出を心がけ、まずは多少の経済的な余裕の捻出を目指します。
そうしないと、家計に余裕がほとんどない状態で、予想外の出費が発生した場合、家計が即破綻なんてことになりかねませんから。
数値目標と期限を設定する!
はるるが、節約をする上で重要だ、と考えているポイントがもう1つあります。
それはしっかりとした数値目標とそれを達成する期限の設定。
たとえば先のはるるの友人であれば、150万円の貯金を用意する、というのが数値目標になるでしょう。
そして、なるべく早く新しい車に乗りたいでしょうから、1年後までに、という期限を設定したとします。
この場合は、年間で150万円の貯金が必要となります。
そのため半年後には、75万円(= 150 ÷ 2)の貯金を達成、という中期目標。
そして毎月12.5万円(= 150 ÷ 12)の貯金を達成、という短期目標を設定します。
こうすることで、毎月貯金しなければならない金額が明確になる、というわけ(見える化)。
あとはこれを達成するために毎月、どこをどうやって節約するかを考えるのです。
また、とある月の貯金額が10万円だった場合、その翌月以降で2.5万円の遅れを取り戻さないといけないんだ!
と早い段階で気付けるので、軌道修正のための時間を多く取れ、目標を達成できる可能性が高まります。
さらに節約に成功すれば、新しい車に乗れる!
というわけですから、節約生活を継続するためのモチベーションアップにもつながることでしょう。
漠然とした目標では、節約を成功させるのは難しい
これが漠然とした、可能な限り節約する!
といった考え方(あいまいな目標)だと、そもそも明確なゴール(目標)がないわけです。
だから中期・短期の目標をたてることもできず、日々どれだけの力加減で節約をすれば良いのかも分かりません。
しかも目標達成のモチベーションアップ効果もありません。
だから節約を成功させるのは難しいと思うのです。
というか、目標がないので、成功したかどうかも分かりません。
強いて挙げるとすれば、当初の予定よりも手元にたくさんのお金が残っていたら、つまり予想よりも貯金が増えていたら、目標達成!
ということになるんでしょうか。
はるるの節約の目標は?
何かの参考になれば、ということで、現在のはるるの節約の目標についてもふれておこうかと。
はるるの現在の節約目標は、ズバリ毎年125万円の住宅ローンの繰り上げ返済です!
なんと中途半端な、と思われてしまいそうですね。
ですが、毎月の収入と支出のバランスを考えた結果の数字です。
この目標を達成するには、毎月約10.42万円の貯金が必要、という計算になります。
もちろん毎月のお給料だけでは、この目標をクリアできません。
足りない分は、ボーナスから割り当てることで、何とかクリアできそうな目標です。
そしてボーナス分を考慮しても、決して楽にクリアできる目標ではありません。
しかし簡単に達成できる目標では、大きな節約効果を期待できない!
こう考え、やや高めに設定しています。
個人的には到底クリアできそうにない高すぎる目標よりも、クリアできそうでできない、そんな数値を目標にするのが良いのではないか、と考えています。
まとめ
というわけで、はるるが考える、節約を成功させるコツは以下のとおり。
- しっかりとした数値目標と期限を決める。
- ちりも積もれば山となる、という意識を忘れずに。
- 小さい節約を継続する。
- メリハリをつけてもいいじゃない!(根を詰め過ぎると継続できない!)
- 定期的に(中期目標・短期目標で)成果を確認し、イマイチなら、すぐに改善策を検討・実施する。
これまで目標を立てずに、とにかく節約しなければ!
という意識だけで節約に取り組んでいた方は、まずはこの機会に、しっかりとした数値目標と期限を設定してみてはどうでしょうか。
そしてそれを達成するためにはどうしたら良いのかを考えることは、決してムダにはならないと思いますよ~!