29歳、離婚しました。

家事は元妻にまかせっきり。そんな生活力ゼロ男の離婚後の生活を綴ったブログです。著者がその後の生活の中で見つけた生活術やお役立ち情報をお届けします。

もう耐えられない、別居だ!出ていきます!

      2015/10/03

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離婚に向けた協議の中でよく聞こえてきそうなこのフレーズ、でもちょっと待ってください。

その別居、本当にしてしまっていいのですか?

離婚に向けた話し合いが条件面等でなかなか折り合わず、長期化してしまうことはよくあることです。
そこで離婚を突き付けた方は業を煮やしてしまい、遂には別居という道を選んでしまうのでしょう。

気持ちは分かります。

誰だって、離婚したい相手、往々にして既に愛情を持てなくなった、もっと言えば嫌いにすらなってしまった相手との同居を、苦痛に感じてしまうことは、人間として自然でしょう。

ただこの別居、民法で規定された夫婦の同居義務に、違反する行為となる可能性があります

また、相手の承諾を得ずに勝手に別居を開始し、話し合いの機会を設けない、意思疎通をはかれない状況が長期間続くなどした場合、その後の離婚の協議の中で不利に働くことがあります

もちろん相手のDVの回避等のため、精神的な理由から医師の診断によるもの等、合理的な理由があれば、その限りではありません。

ただ、一時の高揚した感情から別居を実行に移してしまうと、相手からすればこちらは話合いをするつもりがあったのに、そちらが勝手に出て行ったせいで、話し合いができなかったじゃないか、と責められることは十分考えられます。

安易な別居は危険!

安易な別居の危険性として、たとえばこんなケースが考えられます。

ある日、夫が体調不良の為に会社を早退して家に帰ってきました。
するといつもであれば、鍵がかかっているはずの玄関の鍵が開いていました。

おかしいなと思いつつ、玄関に入ると見たことがない、男物の大きなスニーカー。
まさか、そう思いつつ夫は息を潜めて、居間のドアのガラス越しに中をのぞきます。

するとそこには、妻と見たことのない男との浮気現場が…。

激高した夫は声を荒げ、妻に詰め寄ります。そしてこう言います。

離婚だ!別居だ!こんな家は汚らしい、俺は出ていくぞ!

その言葉と共に、離婚に向けた夫婦の別居生活が始まったのです。

大事なことを忘れていた!?

さて、このケース、夫は一つ大事なことを忘れていました。

それは二人の浮気の証拠です。

啖呵を切ってすぐに家を飛び出した夫は、浮気の証拠を確保するのを忘れていたのです。

そして離婚に向けた協議の中で、妻はこう言うのです。

夫は最近仕事で疲れているせいか、虚言癖があるのです。
私は夫の帰りを待ち望んでいましたが、一向に連絡が取れず、心配していました。

でも、こんな生活はもう嫌です、離婚してください。
勝手に出て行ったのはそちらですから、離婚の原因を作ったのもそちらです。

慰謝料は、たんまりいただきますからね!

もうお分かりですね。
本来離婚の原因は妻が作ったはずなのに、それを証明できなければ、夫のせいで離婚したことになるかもしれないのです。

別居の前によく考える

以上のようなケースはまったくあり得ない話、というわけではありません。

そのため、安易な別居、その前にこの別居は本当に大丈夫かな。
そのようにもう一度考えてみてください。

DV被害に苦しんでいるなど、緊急性がある場合を除けば、別居はいつでもできるはずです。
よく考えてから、別居を開始しても遅くはないはずですよ。

 - 離婚

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