エアコンに自動掃除機能は必要?いらない?あると掃除が楽になります!
2018/05/24
本エントリーの目次
春の終わりや秋の終わりが近づいてくると、暑い夏や寒い冬に向けてそろそろエアコンを買おうかな、買い換えようかな。
と考える方が多いと思います。
そして具体的な機種選びを始めると、こんなふうに迷ってしまうことがあります。
エアコンに自動掃除機能は必要?それともいらないの?
十数年前から、市販されているエアコンの一部には自動掃除機能が搭載されるようになりました。
これは主に高価な中位・上位機種にのみ装備されている機能であり、低価格の製品には搭載されていません。
そのため、自動掃除機能が搭載されている高価なエアコン製品を購入しようか。
それとも非搭載の安価な製品を購入しようかと、迷ってしまうことが多いのでしょう。
はるるの自宅では、設置・使用しているエアコン製品の内2台が自動掃除機能付きのモデルです。
自動掃除機能付きのエアコンは高価であるため、すべての部屋のエアコンが自動掃除機能付きではありません。
自宅の中で過ごすことが特に多いリビングともう一室のみ。
そして自動掃除機能付きエアコンを使い始めてから5年以上経ちますが、自動掃除機能をとても気に入っています。
個人的には出費が増えたとしても、全部の部屋のエアコンを自動掃除機能付きにしておけば良かったとも思っています。
そこで今回は、自動掃除機能付きのエアコンを買おうか。
それとも非搭載モデルを買おうかと悩んでいる方向けに、自動掃除機能があると定期的なお掃除がとても楽になりますよ~!
という話をしようかと。
エアコンはどうして掃除が必要なの?
本題に入る前に、そもそもエアコンはどうして掃除が必要なの?
と気になる方もいらっしゃると思うので、この点について少しふれておきましょう。
エアコンは室内の空気を取り入れて、それを冷やしたり暖めたりしてから再度室内に戻すことで、冷房や暖房を行っています。
空気中には無数の目に見えないゴミ(ホコリなど)が含まれており、これがエアコン機材の内部(熱交換器など)に入り込むことで、空気の吸入抵抗が発生。
そのため冷暖房能力低下の原因となります。
冷暖房能力が低下したエアコンでは、より多くの時間高出力で動くことで、室温を設定温度に近づけようと稼働します。
これにより電気代が余計にかかってしまう原因となるのです。
また熱交換によって空気から回収した水分※によりエアコン内部にカビが生えやすく、これが原因で異臭を放つことも。
これらの問題を防ぎ、エアコン本来の性能を維持するために、定期的なお掃除が必要!
というわけです。
※エアコンは冷房・除湿動作時に空気中の水分を結露させて回収し、ドレン配管を通して屋外に排水しています。
エアコンの自動掃除機能では、エアコンの内部がすみずみまで掃除されるわけではありません!
勘違いされていることが多いですが、エアコンの自動掃除機能では、エアコンの内部がすみずみまで掃除されるわけではありません。
またメーカーや製品のグレード(モデル)によって、自動で掃除される範囲・掃除方式が大きく異なります。
基本的には上位機種(高価な製品)ほど、掃除の範囲が増え、念入りに掃除されるような動作となっています。
ですが必ずしもこのとおりではないため、購入前にチェックしておきたいポイントの一つと言えるでしょう。
現在の自動掃除機能付きのエアコンで掃除されるのは、主にフィルター部と熱交換器の部分です。
フィルターは空気中のゴミ(ホコリなど)を取り除き、キレイな空気を熱交換器に供給するというとても重要な役目を果たしています。
そしてこの仕組み上フィルターの表面には、たくさんのゴミが付着することになります。
自動掃除機能付きのエアコンでは、このゴミをブラシでかき出してから、小型の掃除機で吸い取るなどして回収。
回収したゴミは専用の排出管を通って屋外に排出するか、ダストボックスにためておきます。
後者では定期的にダストボックスにたまったゴミを捨ててあげる必要があります。
熱交換器の掃除では、結露の水分で熱交換器の表面に付着したゴミを洗い流す洗浄掃除が行われます。
そしてエアコンの停止時は、送風によりエアコン内部を乾燥させることで、カビが好む多湿状態を解消。
これによりカビの発生を防いでくれるのです。
他には熱交換器に特殊な除菌剤が塗布されており、運転中に熱交換器が結露すると、除菌剤が溶け出してカビや菌を包んで除菌する。
なんて方式で、熱交換器を清潔に保つ掃除方法を採用しているモデルもあるんだとか。(メーカーさんによると除菌剤の交換や補充は不要とのこと。)
これら方式のどの機能が搭載されているかは、先にも書いたとおり、メーカーや製品のグレード(モデル)によって異なります。
ですがどれに対しても共通して言えることもあり、『エアコンの自動掃除機能では、エアコンの内部がすみずみまで掃除されるわけではない』ことです。
エアコンの内部には送風口など、フィルター部と熱交換器の他にも汚れが付着する箇所があります。(下位製品の場合、熱交換器も自動掃除されないためゴミが付着。)
そのため自動掃除機能付きのエアコンであっても、掃除が一切不要というわけではなく、手動での定期的なお掃除が必須です。
自動掃除機能があると、定期的なお掃除がとても楽になります!
自動掃除機能付きのエアコンでは、運転動作後に毎回自動でフィルターの掃除が行われます。
この自動掃除の効果により、機能なしのエアコンのフィルターに比べ、機能ありのエアコンのフィルターは同程度の期間(半年)使った後の状態を見ると、明らかにキレイです。
というか、自動掃除機能付きのエアコンのフィルターには、ほとんどゴミやホコリが付いていないことが多いです。
はるるは半年に1回しっかりとエアコンを掃除しており、自動掃除機能の効果も相まって、ゴミやホコリが付きにくいのだと思います。
だからフィルターの表面にかるく掃除機をかけてあげるだけで、ゴミを簡単に取り除けるのでとっても楽ちん!
個人的には、これが自動掃除機能付きのエアコンの最も気に入っている点ですね。
対して普通のエアコンのフィルターにはホコリがびっしり!
そのため掃除機を何度も往復させて、しっかりとホコリを吸い取ってあげなければいけません。
ちなみにエアコンフィルターにホコリが付いていなければ、空気の吸入抵抗はもちろん上がりませんよね。
これによりわずかでしょうが、動作中の電気代も安くすんでいるんじゃないでしょうか。(掃除機能動作中は余計に電気代がかかるので、トータルでは多分マイナスじゃないかと思います。)
乾燥機能によりイヤな臭いが発生していません!
はるるの自宅の自動掃除機能付きエアコンでは、運転終了後にまずはフィルターの掃除。
その後熱交換器の掃除・乾燥動作を行います。
この自動掃除機能により使い始めてから5年以上経った現在でも、エアコンで発生しやすい独特のイヤな臭いは一切発生していません。
あのイヤな臭いは、エアコンの内部に発生・繁殖した雑菌やカビによるものです。
雑菌やカビはエアコン内部(特に熱交換器周辺)が十分に乾燥していれば繁殖しにくいため、これによるイヤな臭いの発生も抑えられます。
以前車のエアコンの悪臭防止のために、エンジンを停止する5~10分ほど前に、エアコン(A/C)を停止して強めの風で送風すると良いですよ!
とご紹介しましたが、あれも熱交換器を乾燥させるための処置です。
参考:車のエアコンの嫌な臭いが発生しないようにする簡単・おすすめな方法
冒頭、はるるは自動掃除機能をとても気に入っており、出費が増えたとしても、全部の部屋のエアコンを自動掃除機能付きにしておけば良かったと書きました。
これは掃除が楽になる点と、乾燥機能によるカビ・悪臭発生防止効果が素晴らしいと思っているからです。
エアコンの自動掃除機能は不要だ!という意見もあります
ネット上では、エアコンの自動掃除機能は不要だ!という意見が多数見られます。
これはたとえば以下のような理由によります。
掃除が一切不要というわけではない
掃除が一切不要というわけではないという意見については、たしかにそのとおり。
ですがゴミやホコリが自動掃除によりかなり取り除かれていることから、手動での定期的なお掃除の際に楽になります。
掃除が一切不要だと思って購入した方からすれば、え!?手動の掃除が必要なの?
それじゃ意味が無いよー!と感じてしまい、エアコンの自動掃除機能は不要だ!
という印象を持ってしまうのかもしれません。
ですが手動での定期的なお掃除を助ける(楽にする)ものだと承知の上で購入すれば、こういったガッカリ感は持つことはないはず。
掃除中の動作音がうるさい
これも事実です。
はるるの自宅のエアコンでは、運転停止直後からキーンという甲高い音を出しながら、フィルターの吸引掃除が始まります。
そしてフィルターの掃除が終わったら、エアコン動作中の中程度の出力(騒音)で送風動作を行い、熱交換器の乾燥作業を開始。
これらを合計すると、運転停止後60~90分程度自動掃除機能が動作します。
この間はそれなりの動作音がするため、うるさいと感じる方は少なくないでしょう。
はるるの場合はテレビやゲームの発する音が大きいので、気になりません。
電気代が余計にかかる
自動掃除機能が動作中はホコリを吸い取る機械や、乾燥のための送風機が電気を使用します。
そのため電気代が余計にかかるのも本当です。
これは自動掃除機能のメリット(掃除が楽になる点と、乾燥機能によるカビ・悪臭発生防止効果)を得るための対価の一つと言えます。
エアコンの分解清掃をするときに、費用が高くなる
エアコンの分解清掃をするときに、自動掃除機能の部品が邪魔になり、分解に手間がかかる製品が少なくないそうです。
そのためエアコンの分解清掃を業者さんにお願いしてやってもらうときに、自動掃除機能がないエアコンに比べて費用が高くなることも。
また分解作業中にデリケートな自動掃除機能の部品が破損してしまうこともあるんだとか。
ただはるるの自宅のエアコンの例では、自動掃除機能と定期的な手動清掃により、ひどく汚れがたまっているだとか、悪臭が発生して困っている!
なんてことは起きていないため、専門業者さんにエアコンの分解清掃をお願いしようと考えたことはありません。
エアコンの自動掃除機能は誰にでもおすすめできる機能ではないですが、個人的には気に入っています!
自動掃除機能がついているエアコンは、非搭載の製品に比べて高価です。
したがって先にご紹介したような自動掃除機能のメリットに価格相当。
あるいはそれ以上の魅力を感じたのであれば、自動掃除機能が付いているエアコンの購入をおすすめします。
ですがそうではないのであれば、思っていたほどの効果がない…。
こんな程度なのか…、買わなければ良かった…といったガッカリ感を感じてしまうこともあるでしょう。
はるるはとても素晴らしい機能だ!便利だ!と思っており、かなり気に入っています。
なにしろ全部の部屋のエアコンを自動掃除機能付きにしておけば良かったと思っているほどなので。
個人的には気に入っているものなので、ぜひおすすめしたい機能です。
しかし価格アップ分に見合う価値を見いだせるかどうかは人それぞれ。
だから万人におすすめできるかと言われると、う~ん、どうだろうか…という感じです。
エアコンはとても高価な家電製品なので、あとで後悔しないよう、事前によく検討なさってくださーい!