定期的なメンテナンスでツヤツヤに!本革の財布の手入れ方法
2018/04/22
本エントリーの目次
ココマイスターの本革の長財布、ブライドル・インペリアルウォレットを使い始めて半年ほど経ちました!
はるるは半年ほど前から、ココマイスターさんの本革の長財布、ブライドル・インペリアルウォレットを愛用しています。
そしてこのブログでも、レビューやその後の革のエイジングについて、ご紹介しています。
レビュー:
30代男性へのプレゼントにおすすめ!ココマイスターの長財布 ブライドル・インペリアルウォレットはとっても高品質でオシャレです!
その後の革の状態について:
ココマイスターの長財布 ブライドル・インペリアルウォレットを1か月使用した感想とエイジング(経年変化)状況をご紹介!
このお財布、使い始めた当初はとても革がかたくて使いにくかったんですが、使い込むにつれて徐々に柔らかくなり、かなり使いやすくなってきました。
また経年変化により革の色や質感、手触りも変化しており、この変化も面白く、とても気に入っています。
ですが最近、このお財布の革の表面の様子について、ちょっと気になる点が…。
本革のお財布がカサカサしてきた!
こちら、はるるが半年ほど使い込んできたブライドル・インペリアルウォレット。
特に財布の左下の部分を見ると分かりやすいと思うんですが、革の表面のうるおいがなくなり、カサカサしてきたんです!
またお財布の表面に線状のこすり傷のようなものもたくさん…。
う~ん、これらの写真を見るかぎりでは、それほどカサカサしているようには見えないけど…。
なんて思われるかもしれません。
ですが、以下の購入当初の革の表面のツヤツヤ感と比べると、たしかにカサカサしているなぁ、ときっと分かるはず。
ただはるるは、この革の表面のカサカサ感(革の表面のうるおいがなくなる現象)については、経年とともに自然に起こること。
そして革のメンテナンス作業を行うことで改善することを知っていました。
というのも、ココマイスターさんのwebサイト内のブライドルレザーについて書かれていたページに以下のような記述があり、それを以前に読んでいたため。
ブライドルレザーのお手入れ
ブライドルレザーのお手入れとしては、ご購入当初はレザーからロウが出てくるので乾拭きをしてあげるだけで問題ありません。
乾拭きをしていても表面にかさつきが出てくるようであれば、皮革用クリームなどで油分を補給する必要があります。また、ブライドルレザーはタンニンなめしの革で、水には弱いため、雨の日に使うときには防水スプレーなどで保護する必要があります。
ただし、革表面にロウやオイルが噴き出している状態のときは、乾拭きでロウやオイルを革に擦り込んでから防水スプレーをご使用下さい。
そのまま防水スプレーをかけると白い皮膜が残る場合があります。
なお、白い皮膜になった場合は、同じく乾拭きすれば目立たなくなります。(ココマイスター – ブライドルレザーの基礎知識より引用)
つまり革のカサカサ感(かさつき)は、革の表面の油分の不足によるもの。
そして皮革用クリームで油分を補給するなどのメンテナンスを行うことにより改善する、というわけ。
そこでお財布の革表面のカサカサ感をなくすために、革のメンテナンス作業を行うことに。
とはいっても、はるるは今まで本革製品のメンテナンス作業なんてやったことがありません。
そのため先に引用した『ブライドルレザーのお手入れ』や、その他ネットで検索して見つけた革製品のメンテナンス方法を参考に、自分なりにメンテナンス作業を行いました。
そしてその結果、革の表面がビックリするほどツヤツヤに!
というわけで今回は、はるるが実践した本革の表面がツヤツヤになるお手入れ(メンテナンス作業)方法について、ご紹介します!
本革製品のメンテナンスに必要なもの
革製品のメンテナンス用品は、多くのメーカーさんからさまざまな商品が販売されています。
その中ではるるが購入したのが以下の5点。
- 仕上げ用の防水スプレー:コロニル ウォーターストップ CN044021
- クリームを塗りこむための布:コロニル シューケア ポリッシングクロス CN044067
- 油分補給用のメンテナンスクリーム:コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス CN044010
- 汚れ・ホコリ落とし用のブラシ:コロニル 1909 ファインポリシングブラシ CN044009
- 仕上げ磨き用のポリッシングクロス:ペダック ポリッシンググローブ
仕上げ磨き用のポリッシングクロス以外はすべて、コロニルというメーカーさんの製品です。
なんでもコロニルさんのメンテナンスグッズはとても高品質で素晴らしいようで、革のメンテナンス方法を解説しているサイトの多くでおすすめされている製品でした。
またこれらの製品を選んだ理由としてもう一つ、ココマイスターさんのサイトでも販売されている商品である、という点も挙げられます。
先にご紹介した5つのメンテナンスグッズはすべて、ココマイスターさんのメンテナンス用品販売ページでも販売されている商品であるため、ココマイスターさんが自社の製品のメンテナンスにおすすめしている商品なんだろうな、と感じたわけです。
これらを全部購入すると、合計で1万円前後の費用がかかります。
(防水スプレーが2,000円前後、ポリッシングクロスが500円前後、クリームが2,500円前後、ブラシが2,500円前後、ポリッシンググローブが2,000円前後。)
ですが一度買えば長く使えるものが多いので、長い目で見ればさほど大きな出費ではないと思います。
本革製品のメンテナンス手順
ココマイスターさんのブライドル・インペリアルウォレットに使われているブライドルレザーにかぎらず、本革製品全般のメンテナンス方法は共通して、以下の手順で行うと良いそうです。
中身をすべて取り出す!
革製品のメンテナンス作業を行うにあたり、邪魔になってしまうので、事前に中の物をすべて取り出しておきましょう!
こうして中身をすべて取り出してからしっかりと革の表面を見てみると、普段カードを入れている箇所はエイジングによる色の変化が少なく。
そして革同士がこすれる箇所は、大きく色が変わっていることがよく分かりますね!
革の表面についた汚れやホコリを取り除く!
革製品は使い続けていくうちに、革の表面に目には見えない小さな汚れやホコリなどがたくさん付着してしまいます。
そこで本格的なお手入れ作業の前に、まずはブラシを使ってブラッシングを行い、汚れやホコリを落としておきましょう。
この作業には、以下の製品のような革製品用の毛足の柔らかいブラシを使用します。
こちらがそのコロニル 1909 ファインポリシングブラシ CN044009。
この画像を見た感じでは、かなり毛足のかたそうなブラシに見えますが、実際にはかなり柔らかい毛足のブラシ。
そのためブラッシングの際に革製品に強く押しあててしまうと、すぐに毛足が広がってしまうんじゃないでしょうか。
革表面のゴミをブラシの毛でなでて落とすイメージをしながら、リズミカルにブラッシングしていきましょう!
特に縫い目の部分にはゴミがたまりやすいので、念入りにブラッシング!
ただあまり何度も強くブラッシングをしていると、糸のほつれの原因にもなってしまうそうなので、ほどほどに。
ちなみにこのブラシの毛は、Amazonさんの商品ページの解説によると、ヤギの毛なんだとか。
またこのブラシでは、使い始めにかなり毛が抜けます。
そして抜けかかった毛を指で引っ張って抜いてしまおうとすると、ごそっとその周りの毛まで抜けてしまうこともあるので、ご注意ください。
シュプリームクリームデラックスで革に油分を補給!
さて、ブラシでの汚れ落とし作業が終わったら、いよいよ革にクリームを使用して油分を補給する作業を行います。
この作業に使用するのがクリームと、ポリッシングクロス(磨き作業用の布)。
革製品のクリームには、色付きの製品もあるため、購入の際はご注意ください。
はるるが購入した以下の製品は、カラーレス(着色なし)のため、使用後の色の変化はありません。(油分の補給により革の表面が多少湿るため、若干暗い色になることはあります。)
このシュプリームクリームデラックスでも、たとえば黒や茶色のクリームも販売されており、色ごとに価格が違うこともあります。
そのため安いからといってすぐに購入せず、色をしっかりと確認してから購入するようにすると良いでしょう。
ちなみにカラーレスでも、クリームの色は白です。
そしてこのクリームを、綿などの柔らかい布に適量つけて、革の表面にクリームを塗布します。
はるるはクリームと一緒に以下のポリッシングクロスを購入したので、これを使用しています。
クリームを塗る際は、手早く薄く均等に塗る!
クリームを革に塗布した後に、伸ばさずに革の一部だけにつけたままにしておくと、その部分だけ周囲よりも色が濃くなってしまうなど、跡が残ってしまうことがあります。
またクリームをつけすぎた場合にも、同様の問題が発生します。
これを防ぐために、革にクリームを塗る際は、サッと手早く均等に、そして薄く革の表面にクリームを塗るのが重要なポイントです。
クリームを塗布した後は、しばらく待つ!
こちら、クリームを塗布した後のお財布の内側の様子。
クリームの油分により、革の表面が見るからに潤っています!
尚、クリームを塗布した直後は、油分の補給により革の表面が多少湿るため、少し暗い色に変色します。
これについては、カラーレス(着色なし)のクリームを使用していれば、革の表面がしっかりと乾燥すれば、元の色に戻ります。
そしてクリームを塗布した後は、クリームの栄養成分が革に浸透・馴染むのを待つため、しばらくこのまま放置します。
(日光があたる場所に放置すると革に悪い影響があるため、日陰においておく。)
待つ時間については、5分程度で良い!1時間程度必要だ!
といったように諸説あるようですが、あまり短いと栄養成分が革に浸透しないと思うので、はるるは1時間ほど放置しました。
再度ブラッシングをして、汚れやホコリを取り除く!
クリームを塗布後しばらく放置した後は再度ポリシングブラシで、革の表面をブラッシングします。
これは、クリームを塗布した状態で放置している最中についた汚れやホコリを取り除くため。
クリームを塗布した革の表面は、油分が多いため汚れやホコリがつきやすい状態になっています。
そして汚れやホコリがついた状態のまま、この後の防水加工を施してしまうと、汚れごとお財布をコーティングしてしまうことになります。
またこのブラッシングには、革の入り組んだ部分や角、縫い目に残っている余分なクリームを取り除く効果も期待できます。
乾拭きをして、仕上げ磨きを行う!
再度のブラッシングが終わったら、革の表面を乾拭きして、仕上げ磨きを行います。
この工程で使用する仕上げ磨き用の布は、メンテナンス用のクリームを塗布するのに使用したような、綿などの柔らかい布であれば、何でも構いません。
ただ仕上げ磨き用には、メンテナンス用のクリームを塗布するのに使用した布とは別の乾いた布を使用してください。
はるるはこの仕上げ磨きには、以下のポリッシンググローブを使用しました。
このグローブを使用して仕上げ磨きを行うと、靴やお財布などの革製品がツヤツヤのピカピカになる!
と評判のすごい製品なんだとか。
そして使用の際は、こんな感じで手にはめて使います。
ポリッシングクロスとは異なり、手にはめて使えるので、布を手に巻き付ける手間が省け、とっても楽ちん。
それでいてキレイに仕上がるなんて、なんと素晴らしい商品なんでしょう!
ちょっと高いけども…。
防水スプレーで防水加工を施す!
革製品は共通して水に弱い、という特徴があります。
そのため乾拭きによる仕上げ磨きが完了したら、最後に防水スプレーを使って防水加工を施します。
防水スプレーについても、とてもたくさんの種類の製品が販売されていますが、中には皮革製品には使用不可という製品も販売されています。
皮革製品には使用不可の防水スプレーを革製品に使用してしまうと、表面が白化する、シミになる、色や質感が変わるといった問題が発生する可能性があります。
こういったトラブルを防ぐために、使用前に必ず皮革製品に使用可能かどうかを確認の上、使用してください。
はるるは、以下のコロニルさんの防水スプレーを使用しました。
この製品はパッケージの表面に革の絵が書いてあることから分かるように、皮革製品に使用可能です。
お手入れ後の革はツヤツヤでとってもキレイ!
以上のような手順で革のお手入れ作業を行った結果、ブライドル・インペリアルウォレットの表面に使用されているブライドルレザーにうるおいがもどり、ツヤツヤになりましたよ~!
こちらは、お財布の内側のヌメ革の様子。
ツヤツヤでうるおいがすごいですね!
光が反射する角度から見ると、より一層ツヤツヤ感が強調されます。
次にお財布の外側のブライドルレザーの様子について。
おおお!
これはスゴイ!まるで購入当初の状態のようです!
さきほどご紹介したお手入れ前の写真と比べると、その違いは一目瞭然!
こちら、お手入れ前。
これが、こうなったんです!
左下のカサカサ感はまったく感じなくなりました!
さらに別の角度からの様子。
全体的に豊かなうるおい感を感じます。
こうして斜めから革の表面を見てみると、床の色が革の表面に映るほどツヤツヤになっていることがよく分かります。
最後は革の表面を拡大した様子。
深い跡(溝)が残るほどのこすり傷はさすがに消えませんが、表面に見えていた線状のこすり傷は、かなり目立たなくなっていました。
お手入れ用のクリームにはこういった効果もあるんですね、素晴らしい!
革製品は、定期的なお手入れで長持ちさせよう!
今回ご紹介したように、革製品はお手入れをしっかりと行うことで、新品同様にとてもキレイになります。
そして定期的にお手入れを行っていれば、かなり長い期間使えるそうです。
そのため数か月に1回程度の頻度で、定期的にお手入れをすることをおすすめしまーす!