車でスマホを高速充電する方法 ポイントは電流の高さとケーブルの品質!
2018/04/26
本エントリーの目次
車中でスマホやタブレットを活用すると、とっても便利!
最近はスマホやタブレットを使って車で音楽を聞いたり、カーナビアプリをインストールしてカーナビの代わりに使っている方も多いと思います。
スマホやタブレットに音楽データを保存して日常的に音楽プレーヤーとしても使っている場合、車中でもその音源を再生できるのでとっても便利。
また常にインターネット回線と接続しているスマホの中の無料カーナビアプリであれば、常に地図データが最新のため、車のカーナビのように地図が古くて道が変わっている…。
なんてことは起こらないので安心ですし、地図の更新費用も不要です。
ただ車中で音楽プレーヤーやカーナビとしてスマホやタブレットを活用すると、バッテリーの消費量が大きく、短時間で残容量が大きく減ってしまうのが難点と言えます。
特に常に画面が点灯・表示状態となるカーナビアプリを使っていると、バッテリーの使用量が大きいです。
だからこんな風に思いますよね。
車でスマホやタブレットを充電したい!
いくら車中でスマホやタブレットを使っていようと、充電しながら使っていればバッテリーの残容量が減ることはないはず。
これはたしかにそのとおり。
そこで、ネット通販サイトやカー用品店で販売されている、車中でスマホやタブレットの充電ができるようになるグッズを購入して使ってみたところ、たしかに充電ができるようになった!
と、喜んでいたのも束の間。
よくよく見てみると、あれれ…。
充電しながらスマホやタブレットを使っているのに、バッテリー残量が少しづつ減っている!?
充電をせずに使っていると、1時間でバッテリー残量が20%くらい減っていた。
ところが充電をしながら使うようになってからは、1時間で減るバッテリー残量が5~10%程度になったものの、充電されてバッテリー残量が増えているわけではない。
これでは車での移動が終わった後の、訪問先でのスマホやタブレットの使用に支障をきたしてしまいますね。
こういった現象は、ネット通販サイトやカー用品店で販売されている、車中でスマホやタブレットの充電ができるようになるグッズのすべてで起こるわけではありません。
ですが以前の製品など、旧来の性能が低い充電機能しか持っていない機材を使うことで、起こってしまうことがあります。
そこで今回は、車でスマホを高速充電する方法や、スマホ充電グッズの選び方のポイントについてご紹介します!
本エントリーの内容は、一般的な乗用車(12V車)向けの内容です!
本エントリー記載の内容は、12Vのバッテリーを1個搭載している一般的な乗用車(12V車)向けの内容となります。
そのため紹介している製品は12V車でのみ使用するよう、ご注意ください。(※24V車での使用可否が公開されていない製品について、使用可能かどうか確認がとれていません。)
一部のトラックなど大型車両では、バッテリーを2つ搭載して直列に接続しており、電圧が24Vの車両もあります。
また寒冷地仕様車など、バッテリーを2つ搭載して並列に接続しており、電圧が12Vである場合もあります。
ご自身の車が12V・24V車のどちらであるかは、取扱説明書などでご確認ください。
※24V車両の場合は、シガーソケットまたはアクセサリーソケットに記載されていることもあります。
車でスマホやタブレットを充電する方法
車でスマホやタブレットを充電する方法には、たとえば以下のようなものが挙げられます。
車に備え付けのコンセントを使う
最近は、ハイブリッドカーなど一部の車両では、車内に備え付けのコンセントが設置されています。
この場合には、このコンセントにスマホやタブレットに付属している充電器(または急速充電器)をそのままコンセントに接続するだけで、自宅のコンセントと同じスピードで充電が可能です。
この方法では、備え付けのコンセントが運転席や助手席の周辺にあれば良いのですが、コンセントが荷室や後部座席の方にある場合には延長ケーブルを使うか、長い充電ケーブルを使って車両前方まで充電ケーブルを取り回す必要があり、手間がかかるケースもあるでしょう。
自動車用インバーターでコンセントを用意して使う
車に備え付けのコンセントがない車両の場合、以下のような自動車用インバーター製品を使うことで、車内にコンセントを追加することできます。
自動車用インバーター製品では、車のシガーソケット(アクセサリーソケット※)またはバッテリーに製品のケーブルを接続・給電します。
インバーター製品によって車内にコンセントを用意すれば、あとは備え付けのコンセントがある場合と同じように、スマホやタブレットに付属している充電器(または急速充電器)をそのままコンセントに接続するだけでOKです!
車に備え付けのコンセントがある場合や、インバーター製品を使った場合では、車両のバッテリーに影響を与えない範囲(消費電力が少ない機材を使う)であれば、その他の家電も併せて使うことできるので、とっても便利。
ただインバーター製品は動作中に独特のメカノイズや冷却ファンの音が発生する製品が多く、静かな車内環境では気になるかもしれません。
さらにインバーター製品自体がそれなりに大きいものなので、車内の置き場所に困ることもあり、車内スペースが狭い車両への導入はよく検討された方が良いでしょう。
参考までに上記製品MRI3010BUの例では、サイズが幅120×奥行78×高さ46mmとのこと。
※シガーソケットは、ソケットにシガーライター(タバコに点火するための道具)が付属するもので、最近はシガーライターが付属せず、ソケットにカバーでフタをしてあるだけの車両が多いです。これをシガーソケットと区別してアクセサリーソケットと呼びます。
カーナビ・カーオーディオ製品に備え付けのUSBポートを使う
一部のカーナビ・カーオーディオ製品では、USBポートが備え付けられています。
このUSBポートに充電用のUSBケーブルを接続し、スマホやタブレットを充電することも可能です。
しかしこの方法では、冒頭に紹介した事例のようにスマホやタブレットが高速に充電されないことが多いため、あまりおすすめはできません。
これはなぜかというと、カーナビ・カーオーディオ製品に備え付けられているUSBポートはそのほとんどが通信を目的としたものであり、給電に使用する電流が0.5A(アンペア)程度と低いため。
最近のスマホやタブレットでは高速充電を行う場合、2~2.5A(アンペア)前後の電流が必要です。
したがってスマホやタブレットを高速充電することを考えると、カーナビ・カーオーディオに備え付けられたUSBポートでの充電はおすすめできません。
モバイルバッテリーを使う
スマホを外出先でも頻繁に使う方は、出先でもこまめに充電できるようにモバイルバッテリーを活用していると思います。
車中でスマホやタブレットを充電したい場合にも、それら製品を使用しても良いでしょう。
長時間のドライブ中に高速充電をし続けるためには、AndroidやiPhone端末の高速充電に対応した以下製品のような、大容量モバイルバッテリーの使用がおすすめです。
その他モバイルバッテリーについては、Amazonさんのモバイルバッテリーの売れ筋ランキングを参照ください。
この方法は手軽ではあるものの、モバイルバッテリーの電池残量が尽きると充電ができなくなるばかりか、車中で使っている機材のバッテリーに加え、モバイルバッテリーの充電も後で必要になるという弱点があります。
さらにドライブの後には毎回モバイルバッテリーの充電の手間が発生するため、こちらもあまりおすすめはできません。
一番のおすすめは、シガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するタイプのUSBチャージャーを使う方法!
ここまでいくつか車中でのスマホやタブレットの充電方法をご紹介してきましたが、はるるが最もおすすめする充電方法がこちら。
シガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するUSBチャージャーを使う方法です!
これについては、実際にはるるが車中で使用しているおすすめの製品を例に、使い方やそのメリットをご紹介しましょう!
シガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するタイプのUSBチャージャーを使って、スマホやタブレットを高速充電する方法
この方法では、ネット通販サイトやカー用品店で販売されているシガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するタイプのUSBチャージャーと、充電用のケーブルを使ってスマホやタブレットの高速充電を行います。
はるるが現在実際に使用しているのがこちらの機材。
左側にあるのが、シガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するタイプのUSBチャージャー。
スマホやタブレット向けの高品質なモバイルバッテリーなどを作っていることで有名な、ANKERさんのPowerDrive A2210012です。
スマホやタブレット向けの高速充電規格、Qualcomm Quick Charge3.0(QC3.0)に対応しており、この規格に対応しているスマホやタブレットに使うと、とても高速に充電を行ってくれます。
ご自身が使用している端末がQualcomm Quick Chargeに対応しているかどうかは、サンワサプライさんの対応表を見れば分かります。
サンワサプライ – Quick Charge対応スマートフォン、タブレット対応表
またAnker独自技術PowerIQによりUSBポートに接続された機器の状態を検知。
ポートに接続された機器に対して最適な電流を自動的に流すことで、高速充電を実現しています。
そして先の画像右側にあるのが、同じくAnkerさんのUSB充電ケーブル、PowerLine+。
上記製品はAndroid端末でよく使われているマイクロUSBタイプの製品ですが、同じPowerLineシリーズでライトニングUSBケーブルタイプの製品も販売されています。
AnkerさんのPowerLine+ケーブルは、とても頑丈かつ高級感のあるデザインで、もちろん高速(急速)充電に対応しています。
参考:頑丈なAndroid向け高速通信充電用USBケーブル Anker PowerLine+がおすすめ!
これら機材の具体的な使い方はとっても簡単。
車に移動したら、まずは車内のどこかにあるシガーソケット(アクセサリーソケット)を探しましょう。
一般的には、車内前方部中央エアコン吹き出し口の下部のあたりにあるはずです。
はるるが現在乗っているダイハツ コペンの場合はエアコン操作パネルの下方、シフトノブの前方部あたりにあります。
コペンの場合はシガーソケットではなくアクセサリーソケットのため、ソケットにはカバーが設置してあります。
このカバーを外すと、以下のようにソケット部が露出します。
ここにPowerDrive A2210012などのUSBチャージャーを接続します。
車種・使用するUSBチャージャー製品によっては、接続の際にソケットの奥までなかなか入っていかず、苦労することがありますが、USBチャージャーを回転させながらねじ込むようにすると奥まで入りやすいですね。
USBチャージャーをシガーソケット(またはアクセサリーソケット)に接続したら、充電用のUSBケーブルをUSBチャージャーに接続、ケーブルの反対側にはスマホやタブレットを接続します。
最後にエンジンをかけるか、ACC(アクセサリー電源)状態とすれば、USBチャージャーに給電が開始され、スマホやタブレットの充電が始まります。
このシガーソケット(アクセサリーソケット)に接続するタイプのUSBチャージャーを使ってスマホやタブレットを高速充電する方法では、多くの車両で標準搭載されているシガーソケット(アクセサリーソケット)と、それぞれ1,000~2,000円前後で購入可能なUSBチャージャー、充電ケーブルがあれば高速充電が可能です。
そのため多くの車両で使用可能な方法ですし、高額なインバーター製品も不要です。
さらにエンジンがかかっているかACC(アクセサリー電源)状態の車の電源を使用するため、モバイルバッテリーのように、あとで充電しなければならないなどの手間は発生しません。
これらのメリットから車中でのスマホやタブレットの充電には、USBチャージャーを使う方法がおすすめです。
尚、はるるの車でもそうですが、シガーソケット(またはアクセサリーソケット)がシフトノブなど車両の運転操作に関わる装置の近くにある場合には、余った充電ケーブルが運転操作の妨げとならないようにまとめるなどし、安全面での配慮を忘れずに行ってください。
高速(急速)充電する際のポイントは、チャージャーの給電電流(A = アンペア)と、充電ケーブルの品質です!
さきほどご紹介したANKERさんのPowerDrive A2210012やPowerLine+を使えば、多くの端末で高速な充電が可能です。
参考までに以前はるるが使っていたスマホ、Xperia Z5では画面消灯状態で1時間あたり33~38%ほど充電されます。(Androidアプリ Battery Mixでの計測値より)
またBluetoothによる音楽再生・画面消灯状態では1時間あたり30~35%程度、画面表示状態でカーナビアプリによる経路案内をさせた場合、15~20%ほど充電されていました。
そのため、充電させながら常時画面表示状態でカーナビアプリによる経路案内をさせる運用が可能です。
これらはANKERさんの製品が高速(急速)充電に対応している高品質な製品だからこその数字であり、すべてのUSBチャージャー・充電ケーブルの組み合わせで高速な充電ができるわけではありません。
冒頭にも書きましたが、以前の製品など旧来の性能が低い充電機能しか持っていない機材を使った場合は高速な充電ができず、バッテリーの使用量が充電量を上回ってしまい、バッテリー残量が減っていってしまいます。
そしてスマホやタブレットの高速充電をする上で重要なのが、チャージャーの給電電流(A = アンペア)と、充電ケーブルの品質。
これについてもさきに少しふれましたが、最近のスマホやタブレットでは高速充電を行う場合、2~2.5A前後の電流が必要です。
そのため、最近販売されている高速充電対応とうたっているチャージャー製品の多くは、2~2.5A前後の電流を給電可能としています。
ところが一昔前のチャージャー製品や安価な製品の中には、0.5~1.2A程度の電流までしか給電できない製品も少なくありません。
これにより充電自体はできているものの、充電が遅く、充電しながらの使用では充電が間に合わないことがあるのです。
またたとえ高速な充電が可能なチャージャーを使っていたとしても、充電ケーブルの品質が悪いことで十分な充電速度が出ないことがあります。
ただケーブルについては仕様が公開されていないことが多く、USBチャージャーの給電電流のように数値で良し悪しを判断することはできません。
したがって高速充電対応とうたっており、高品質と評判のケーブルを選ぶほかないでしょう。
これらポイントをまとめると、以下のとおりです。
- USBチャージャー、充電ケーブルともに、高速充電対応とうたっている製品を選ぶ。
- USBチャージャーは給電電流が1ポートあたり2~2.5A前後の製品を選ぶ。
※製品によっては仕様に記載されている給電電流が、全ポートの合計の場合もあるので要注意! - 充電ケーブルは高品質!高速充電がしっかりできる!という、評判の良い製品を選ぶ。
はるるが使用している以下製品であれば、しっかりと高速充電ができることを確認しています。
そのためどの製品を選んだら良いのかよく分からない方は、これらの購入をおすすめします。
また充電ポートが1ポートでは足りない場合には、以下製品がおすすめです。
この製品では1ポートはQuick Charge 3.0対応。
もう一方のポートはQuick Charge 2.0に加え、PowerIQによる高速充電機能を搭載しています。
Ankerさんの製品は高品質な分、他社製品よりも少し高めなので、もっと安い製品が良いということであれば、Amazonさんの売れ筋ランキングの製品などもご覧になってみてくださーい!