電気ケトルの洗浄・掃除方法 クエン酸と重曹で白い水垢汚れや油汚れは簡単キレイ!
2018/04/26
本エントリーの目次
電気ケトルはとっても便利!
寒い冬場になると大活躍するのが電気ケトル。
水を入れてスイッチをONにするだけで、すぐにお湯が沸くのでとっても便利ですよね~。
しかも常にお湯を保温しているわけではないので、電気ポッドと比べると電気代がお得。
電気ポッドは電気代が多く必要な分、いつでもお湯を出せるというメリットがあります。
ですが頻繁にお湯を使うわけでない場合には、使いたいときだけお湯を沸かす電気ケトルの方がおすすめです。
このとっても便利な電気ケトルですが、実は長期間使い続けていると結構汚れているんですよ~!
電気ケトルは意外と汚れています!
電気ケトルはお湯を沸かすことにしか使わない家電製品です。
だから、電気ケトルの内部はほとんど汚れないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ところが電気ケトルの内部は実は結構汚れていることが多いんです!
また内部だけでなく、注ぎ口や取っ手などの外装部分が汚れていることも。
そこで今回は電気ケトルの洗浄・掃除方法をご紹介します!
電気ケトルに付着する汚れの正体
電気ケトルに付着する汚れは、内部と外装部で異なります。
まずはこれら汚れの正体について説明しましょう!
説明にはこちら、はるるが自宅で実際に使っている電気ケトル、タイガー 電気ケトル わく子 PCI-G120を使います!
半年以上前に、フタが外せて洗いやすいこと、高い消費電力(1300W)によりお湯がすぐに沸くことを魅力に感じて購入しました。
参考:電気ケトル タイガーPCI-Gはフタが外せて洗いやすくおすすめ!
電気ケトルの内部に付着する汚れ
現在使っている電気ケトルは購入から時間が経ち、内部の底の部分に汚れが蓄積しています。
以下画像を見ると、白カビのような白っぽい水垢汚れが点々と付いているのが分かると思います。(実際には白っぽい水垢汚れの周りが虹色に変色しています。)
購入当初のケトル内部は以下のようにピッカピカなので、比較すると汚れているのがよく分かりますね。
この汚れは水の中に含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が蓄積、固まったものであり、有害なものではありません。
水には水以外の微量のミネラル成分が含まれており、水分が蒸発後もそれらは電気ケトルの底部に残り、少しづつ蓄積して目に見えるようになっているのです。
これについては、タイガー 電気ケトル わく子 PCI-G120の取り扱い説明書にも、以下のように書かれています。
水の中に含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が、本体内部とスレンレス底に付着して下記のようになることがありますが、有害ではありません。
中略
- 本体内側とステンレス底に、サビのような赤いはん点ができた。
- 本体内側とステンレス底が乳白色・黒色・虹色などに変色した。
- お湯に白い浮遊物が浮く。
(タイガー – 電気ケトル わく子 PCI-G120の取り扱い説明書より引用)
電気ケトルの外装部に付着する汚れ
電気ケトルの外装部に付着する汚れは、大きくは以下の2種類です。
- 油汚れ
- 沸かしたお湯を注いだ際の飛び跳ねによる汚れ
電気ケトルは多くの場合、キッチンの近くで保管、使われています。
そのため調理の際に空気中に舞った油汚れが外装部に付着し、油汚れで汚れています。
たとえば取っ手部分が油分でベトベトといった場合には、これが原因の可能性があります。
また注ぎ口の周辺は、お湯を注いだ際の飛び跳ね汚れが付着して汚れていることも。
たとえば以下の画像では、注ぎ口の周辺に茶色い飛び跳ね汚れが付着しています。
これはインスタントコーヒーの粉を入れたカップにお湯を注いだ際に、粉が溶けてできたコーヒーが飛び跳ねて汚れたものでしょう。
他にはカップラーメンにお湯を注いだ際に、粉末調味料が溶けたお湯が跳ねて汚れると言ったケースも考えられます。
電気ケトルの内部に付着する汚れの洗浄・掃除方法
電気ケトルの内部に付着する白カビのような汚れは、ミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)が固まった水垢汚れである。
というの先に書いたとおり。
そしてこの水垢汚れは酸で溶かし落とすことが可能です。
酸なんていうと、すごい強力な薬品を想像してしまうかもしれませんが、電気ケトルの掃除に使用する酸はドラッグストアで購入できるクエン酸でOKです!
一応電気ケトルの開発元であるタイガーさん純正のPKS-0210という電気ポット内容器洗浄用クエン酸も販売されています。
ですがこの洗浄用クエン酸の成分はクエン酸(100%)と書いており、普通のクエン酸とまったく同じもの。
価格はドラッグストアで購入できるクエン酸が330gで300円前後であるのに対し、洗浄用クエン酸は120g(30g ✕ 4包)で300~370円前後と割高です。
したがって近所のドラッグストアなどで市販のクエン酸を購入できるのであれば、そちらを購入した方がかなりお得でしょう。
さて、このクエン酸を使った電気ケトル内部の洗浄・掃除方法については、わく子 PCI-G120の取り扱い説明書にくわしく書いてあったので、以下に引用します。
- クエン酸 約30g(大さじ2~3杯)を入れる。
- 満水目盛まで水を入れてまぜ、ふたをつける。(お湯は入れない。)
- 差込プラグを接続して、お湯をわかし、約2時間放置する。
- 差込プラグとふたをはずして、お湯をすてる。
- 汚れが残っているときは、スポンジでこすり落とす。(落ちにくいときは、再度クエン酸と水を入れて同じ操作をする。)
- 本体内側とスレンレス底と注ぎ口をすすぐために、水だけで通常どおりにわかし、ふたを付けた状態でお湯をすてる。
(タイガー – 電気ケトル わく子 PCI-G120の取り扱い説明書より引用)
基本的には上記手順に沿って洗浄・掃除作業を行えばOKです。
ただ個人的には、電気ケトルの洗浄にクエン酸 約30g(大さじ2~3杯)はちょっと多すぎる気がします。
PKS-0210は、電気ポット内容器洗浄用クエン酸という名前のとおり、本来は電気ポット用の製品でしょう。
そのため1包(1回分)30gは、電気ケトルよりも容量の多い電気ポット向けの量ではないか、という気がします。
実際上記手順で電気ケトルを洗浄・掃除する際に投入するクエン酸の量は、大さじ1杯(15g前後)でも、よほど汚れがひどくないかぎりはキレイになります。
以下は先ほどお見せしたはるるの自宅の電気ケトルに、大さじ1杯のクエン酸を入れて2時間放置。
その後洗浄した状態ですが、十分にキレイになっていますね!
先ほどもお見せした洗浄前の状態と比べると、一目瞭然です。
尚、ケトルをクエン酸でつけ置き洗浄後は、クエン酸特有の酸っぱいニオイが気になることがあります。
この場合には、その後さらに水を数回沸騰させて捨てるという作業を繰り返せば、徐々に弱くなっていきます。
金属たわしを使っては絶対ダメ!
わく子 PCI-G120の取り扱い説明書にも書かれていることですが、汚れが落ちないからといって、金属たわしや化学雑巾、ナイロンタワシなどを掃除に使ってはいけません。
これらを使うと内部に傷がついたり、サビ防止コーティングが傷んでサビが発生しやすくなる可能性があります。
ケトルの内部をこすり洗いするときは、傷が付きにくい柔らかい材質のスポンジを使ってください。
電気ケトルの外部に付着する油汚れや飛び跳ね汚れの掃除方法
わく子 PCI-G120の取り扱い説明書では、本体外部の汚れはよくしぼった布巾で拭き取るように、といった内容が書かれています。
ところが油汚れに対しては、これでは汚れが伸びるだけで、まったく取れません。
そのため外装部については、取っ手の近くにあるスイッチ部と本体下部にある電極部を濡らさないように注意しながら、重曹を使って掃除を行います。
油汚れは酸性汚れであり、重曹はアルカリ性です。
そのため重曹を使って掃除をすることで、酸が弱められて油汚れが良く落ちるのです。
参考:汚れの化学!汚れ落としのポイントは酸やアルカリによる中和
具体的には、小さいバケツなどに水300ccと重曹を大さじ1杯程度入れて、濃度3~5%程度の重曹水を作り、これを布巾に染み込ませてからよくしぼります。
そして油汚れがひどい箇所を拭き掃除するだけで、簡単にベタベタ油汚れが取れてキュキュッとなります。
次に水を染み込ませてからよくしぼった布巾でしっかりと水拭きをし、重曹の成分と汚れをしっかりと拭き取ります。
そして最後に乾いた雑巾で水気を拭き取れば、外装部のお掃除は完了です!
これにより、なんとなく油っぽかった取っ手部はキュキュッとキレイになりました。
また、先ほどお見せしたコーヒーの跳ね飛びにより、ひどく汚れていた注ぎ口。
こちらも以下のようにピカピカになっています!
電気ケトル洗浄中という商品も、ただのクエン酸です!
ドラッグストアやネット通販サイトでは電気ケトル洗浄中という、電気ケトルの掃除専用洗剤という印象を与える商品が販売されています。
実はこれもクエン酸100%と書いてあるとおり、ただのクエン酸そのものです。
しかも3包で330円前後と、タイガーさん純正の電気ポット内容器洗浄用クエン酸 PKS-0210と同じくかなり高価です。
そのため以下製品のような、330g入りが300円前後で購入できるクエン酸の購入をおすすめします。
この製品であれば1回あたり30gのクエン酸を使ったとしても11回の洗浄ができ、3倍以上お得な計算となります。
沸騰時の音が大きくなった場合は内部の掃除で改善!
電気ケトルの沸騰時は、ゴーという音が発生します。
あれは電気ケトルの取り扱い説明書によると、湯沸かし中に発生する泡がはじける音なんだとか。
そして長期間の使用により内部に水垢汚れがたまると、音が一層大きくなるそうです。
したがってケトル内部をクエン酸で掃除することにより改善し、以前と同じくらいの音の大きさに戻るはずです。
電気ケトルの掃除は忘れがちですが、定期的なお掃除を!
冒頭にも書きましたが、電気ケトルはお湯を沸かすことにしか使わない家電製品であり、内部はほとんど汚れない。
というイメージを持ってしまいがち。
ですが実際には、水分中に含まれるミネラル分などにより水垢汚れが発生します。
そのため2~3か月に1回程度の頻度で、定期的にお掃除をするように心がけることをおすすめしまーす!