イスやスチールラックのキャスター(車輪)のすべりが悪いときの改善方法
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OAチェアやスチールラック(メタルラック)の下部に、以下のようなキャスター(車輪・コロコロ)が付いている製品がありますよね。
このキャスターが付いているイスや家具類は、移動する際に車輪をコロコロと転がすことで動かすことができて、とっても便利。
ところが購入してからしばらく経つと、こんな問題が発生することがあります。
OAチェアやスチールラック下部のキャスター(車輪・コロコロ)のすべりが悪く、動きが重くなった!
購入当初は、スルスルとスムーズに動いていたキャスター。
ですが時間の経過とともにすべりが悪くなり、イスやラック類を動かす際に重く、動かしづらいと感じるようになることがあります。
動かしづらいと不便なのはもちろんのこと。
極端に車輪の動きが悪い状態で無理やり物を動かすと、車輪が引きずられてフローリングの床材表面に傷を付けてしまうかもしれません。
そこで今回は、OAチェアやスチールラック下部のすべりが悪く、動かしづらくなったキャスター(車輪・コロコロ)の改善方法をご紹介します!
すべりが悪く、動かしづらくなったキャスター(車輪・コロコロ)の改善方法
すべりが悪く、動かしづらくなったキャスターは、以下のような方法で改善できることが多いです。
キャスターの軸受部の掃除をする
キャスターは車の車輪のような構造をしており、内部に軸受部が存在します。
この軸受部に大量のホコリやゴミ類が付着し、それらが回転動作を妨げる抵抗物となって、キャスターの動きの重さの原因となることがあります。
軸受部は床に接しているわけではなく、床から1~2cmほど上部にある※ため、一見するとホコリなどのゴミが付着しないように感じられます。
ですがキャスターの軸受部には潤滑用のグリスが塗られている場合があり、これが粘着剤のような効果を発揮。
その結果、ホコリや小さいゴミ類が軸受部にたくさん付着してしまうのです。
※厳密にはキャスターの車輪の半径の分、上部にあります。
また軸受部の回転するという特性上、長い髪の毛がからまりやすく、これも回転時の抵抗となります。
そこで、キャスターの軸受部の掃除を行い抵抗物を取り払うことで、動きを良くすることができる、というわけ。
イスやラック、家具類の下部にあるキャスターの多くは、上部からは車輪の軸受部が見えないような構造となっていることが多いです。
そのため掃除をする際は、イスやラック類を横倒しにするなどし、車輪の軸受部が見えるような状態としてから掃除を行いましょう!
軸受部が見えるようになったら、付着しているホコリなどのゴミ類をティッシュなどで取り除いてください。
からまっている髪の毛はティッシュでは取りづらいため、爪楊枝を使ってからみ合っている部分をほぐして取り除くと良いでしょう。
髪の毛が強固にからみ合っている場合は、爪楊枝が折れてしまい、うまくほぐせないことがあります。
この場合には、千枚通しのような先端が細く強度のあるものを使い、からみ合っている髪の毛をほぐしてください。
※千枚通しのような先端が細く強度のある道具を使用する際は、手指を怪我したり、軸受部などに傷を付けないようご注意ください。
キャスターの軸受部の潤滑状態を改善する
新品のキャスターの軸受部には、潤滑と消音のためにグリスやスプレーが塗布されており、潤滑状態が良好です。
しかし長期の使用によりそれらの効果は弱くなり、潤滑状態が悪くなることで、キャスターのすべり・動きが重くなったり、キィーキィーという異音が発生するようになります。
この場合には潤滑状態の悪さが原因なので、市販の潤滑スプレーを軸受部に塗布することで、動きの悪さや異音が改善します。
現在市販されている潤滑スプレーには、非常に多くの種類があります。
その中でも特におすすめしたいのがこちら、シリコンスプレーです!
このブログでは、過去に他の用途で何度も紹介している、本当に便利な潤滑スプレーです。
参考:
ドアの蝶番のキーキーというきしみ音にはシリコンスプレー!
ファスナーのすべりが悪い時はKURE シリコンスプレーで解決!
マウスのすべりが悪い時や引っかかり感を感じる時に試してみてほしい対策
その使い方はとっても簡単!
イスやラック類を横倒しにするなどし、車輪の軸受部が見えるようにしてから、軸受部にプシューッと少量スプレーするだけでOK!
潤滑スプレー製品の中には、プラスチックなどの樹脂素材を傷めるため、樹脂への使用不可という製品もあります。
ですがシリコンスプレーの場合は、メーカーさんの商品紹介ページに以下のように記載されており、プラスチック製のキャスターへの使用も問題ありません!
椅子のキャスターの動きが改善
キャスターの動きが悪くなったらシリコンスプレーを使ってみてください。
ローラー部分にスプレーすれば、スムーズな動きが戻ります。
プラスチック製のキャスターにも使えます。
尚、軸受部にゴミが付着していると、潤滑スプレーを使って潤滑状態を改善しても、動きが十分にスムーズにならないことがあります。
そのため、まずはキャスターの軸受部の掃除をするの手順を参考に掃除を行ってから、潤滑スプレーを塗布すると良いでしょう。
ロック機構をしっかりと解除
キャスターの中には、車輪が動作しないようにロックする機能を持っているものもあります。
この機能が完全に解除されておらず、少しだけロックがかかっている状態でも、キャスターの動きが悪くなります。
とても初歩的なことではあるんですが、意外とこれが原因で動きが悪くなっていることが少なくありません。
したがって『あれれ、動きが重い…』と感じたときは、ロック機構がしっかりと解除されているか、もう一度確認してみてください。
交換部品や同等品の新品が手に入る場合は、交換すれば完全になおります!
はるるは現在、オカムラさんのコンテッサというOAチェア製品を使っています。
参考:PC作業に最適!高級OAチェア オカムラ コンテッサ(Contessa) 購入レビュー
この製品では、以下のような交換用の専用キャスター製品が販売されています。
キャスターの動きの悪さが、掃除をしたり潤滑スプレーを塗布しても改善しない場合には、こういった新品の部品と交換すれば、すっかり改善します。
また専用の交換品が販売されていない場合でも、同等品や同規格品のものがあれば、そういった製品と交換することで問題を改善できるでしょう。
稀にキャスターのロック機構や軸受周辺の部品が破損し、それが原因で動きが悪くなっている場合もあります。(破損した部品が車輪の動きを妨げるなど。)
このケースでは、破損したキャスターを交換しないかぎりは、動きが良くなりません。
したがってキャスターの破損が疑われる場合は、キャスターの交換を検討すると良いでしょう。
以上、参考になさってくださーい!