PowerShellを使ってコンピューター名やOSのバージョン、ビットなどの情報を取得する方法
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Windowsのコンピューター名やOSのバージョン、ビットなどの情報を確認したい!
PCを管理・運用していると、Windowsのコンピューター名やOSのバージョン、エディション、ビットなどの情報を取得、確認したいと思うことがあります。
Windows OSのバージョンやエディションについては、以前ご紹介した『winver』コマンド※を使うことで簡単に確認可能です。
『winver』コマンドを実行すると、以下のような『Windowsのバージョン情報』画面が表示されます。
そして画面中に表示されているOSのバージョンやエディションを見ることで、対象のコンピューターの情報を知ることができます。
参考:Windows OSのバージョンやエディションを簡単に確認する方法
※『winver』コマンドの実態は、『C:\Windows\System32\winver.exe』というパスに保存されている実行ファイルです。
ですがその他の詳細情報、たとえばWindowsのコンピューター名やビット、ログオンしているサーバーなどを取得。
確認したい場合には、『winver』コマンドの画面表示では情報が足りません。
また情報を画面表示ではなく、結果文字列として受け取りたい!
というケースもあるでしょう。
幸いなことに最近のWindows 10であれば、PowerShellのコマンドレットを使うことで簡単にこれら情報の結果文字列を取得可能です。
そこで今回は、PowerShellを使ってコンピューター名やOSのバージョン、ビット、ログオンしているサーバーなど、コンピューターに関する各種情報を取得する方法をご紹介します!
PowerShellを使ってWindowsのコンピューター名やOSのバージョン、ビットなど、コンピューターに関する各種情報を取得する方法
PowerShellを使ってコンピューターに関する各種情報を取得する方法は、とっても簡単!
と言いますのも、『Get-ComputerInfo』コマンドレットを実行するだけで、コンピューターに関する各種情報が一覧形式で出力されるからです。
具体的には、『Get-ComputerInfo』コマンドレットを実行することで以下のような結果文字列が取得できます。(実行結果の文字列はとても長いため、一部を抜粋して表記。)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 | PS C:\> Get-ComputerInfo 中略 BiosIdentificationCode : BiosInstallableLanguages : BiosInstallDate : BiosLanguageEdition : BiosListOfLanguages : BiosManufacturer : Microsoft Corporation BiosName : Hyper-V UEFI Release v4.0 BiosOtherTargetOS : 中略 PS C:\> |
コンピューターに関する情報を確認・取得したいときは『Get-ComputerInfo』コマンドレットを実行。
そして一覧情報の中から、必要な情報を探して確認すると良いでしょう。
PowerShell 5.1から利用できる機能です!
『Get-ComputerInfo』コマンドレットは、PowerShell 5.1で導入された機能です。
This cmdlet was introduced in Windows PowerShell 5.1.
そのためPowerShell 5.1の機能が利用できないWindowsでは、『Get-ComputerInfo』コマンドレットは利用できません。
PowerShell 5.1の機能が規定でインストールされている最近(1607以降)のWindows 10やWindows Server 2016、Windows Server 2019であれば、OSをインストールした直後から本コマンドレットを使用できます。
しかしWindows Server 2012 R2などでは、Windows Management Framework 5.1をインストールする必要があります。
Windows PowerShell 5.1 は、次のバージョンの Windows で実行されます。
- Windows Server 2019 (既定でインストール済み)
- Windows Server 2016 (既定でインストール済み)
- Windows Server 2012 R2 では、Windows Management Framework 5.1 をインストールして Windows PowerShell 5.1 を実行します
中略
- Windows 10 バージョン 1607 以降 – 既定でインストール済み
『Get-ComputerInfo』コマンドレットで取得できる情報の紹介
PowerShellの『Get-ComputerInfo』コマンドレットで取得できる情報は、とてもたくさんあります。
その中でもよく使用するであろう代表的な情報について、その取得方法をいくつかご紹介しておきましょう!
コンピューター名を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).CSName |
OSのカレントバージョン(6.3などのバージョン番号)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).WindowsCurrentVersion |
OSのバージョン(6.3.9600や10.018362などのバージョン番号)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).OsVersion |
OSのWindowsバージョン(1903などのバージョン番号)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).WindowsVersion |
OSのエディション(ProfessionalやServerStandardなどの文字列)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).WindowsEditionId |
OSのWindows Product Name(Windows 10 ProやWindows Server 2012 R2 Standardなどの文字列)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).WindowsProductName |
OSの名称(Microsoft Windows 10 ProやMicrosoft Windows Server 2012 R2 Standardなどの文字列)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).OsName |
OSのアーキテクチャー = ビット(64 ビットなどの文字列)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).OsArchitecture |
OSのビルド番号(18362などの番号)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).OsBuildNumber |
OSのロケール(ja-JPなどの文字列)を取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).OsLocale |
ログオンしているサーバーを取得する方法:
1 | (Get-ComputerInfo).LogonServer |
以上、参考になさってくださーい!