イスのキャスター(車輪)によるフローリング(床材)の傷付きを防ぐ方法
自宅でキャスター(車輪・コロコロ)付きのイスを使っていると、こんな問題の発生が気になることが。
イスのキャスターによるフローリングの傷付きが気になる!
市販されているイス製品の中には、脚の下部に以下のようなキャスター(車輪・コロコロ)が付いている製品があります。
特に、PCデスクと組み合わせて使うことが多いOAチェア製品では、脚の下部にこういったキャスターが付いていることが多いです。
そしてキャスター付きのチェア製品では、イスを動かす度にキャスターをフローリング(床材)の上でゴロゴロと転がします。
このとき、キャスターと床材が接触しつつ動いているわけで、フローリングの傷付きが気になります。
しかもイスに座ったり立ち上がったりする度にイスを前後に動かすので、キャスターの往復動作は繰り返されるものです。
そのため、フローリングの特定の部分だけ激しく傷付きそうで、なおさら心配ですよね。
そこで今回は、イスのキャスター(車輪)によるフローリング(床材)の傷付きを防ぐ方法をご紹介します!
キャスターの転がり動作によるフローリングの傷付きを防ぐ方法
イスのキャスターによるフローリングの傷付きは、以下のような方法で防ぐことが可能です。
定期的にキャスターの転がり部を掃除する
キャスターの転がり部(床材と接する部分)にホッチキスのステープル(針・芯)などの、かたい異物が付着してしまうことがあります。
そして、こういったかたい異物がキャスターの転がり部に付着した状態でキャスターを転がしてしまうと、イスの重みでかたいものが床に押し付けられ、床材に傷を付けてしまうことがあるのです。
こういった問題の発生を防ぐため、定期的にキャスターの転がり部を雑巾で拭き掃除するなどし、かたい異物が付いたままキャスターを転がさないようにすると良いでしょう。
またかたいものがキャスターに付いた状態で転がすと、動きが悪くなったり重さを感じることもあります。
もし動作に重さ・違和感を感じた場合は、キャスターの転がり部を確認し、ゴミや異物が付いていた場合は掃除を行ってください。
傷が付きにくい材質のキャスターに交換する
家具屋さんで販売している一般家庭向けのイス製品や、主にオフィスで使用するOAチェア製品の中には、破損したキャスターの交換用などの名目で、キャスターの単品販売が行われている製品があります。
そして交換用部品の中には、フローリング用のキャスターがラインナップされていることも。
たとえばはるるは、現在自宅でオカムラさんのコンテッサというOAチェア製品を使っています。
参考:PC作業に最適!高級OAチェア オカムラ コンテッサ(Contessa) 購入レビュー
この製品では、購入時にはG91787Xというナイロンキャスターが搭載されています。(ネットで調べたところ、5個セットはG91787XSET5という型番で販売されているようです。)
ナイロンキャスターはメーカーさんによると、『カーペットのような柔らかい床でもスムーズな移動』ができるキャスターとのことで、カーペット向けのキャスターという位置付けのようです。
ナイロン双輪キャスター
カーペットのような柔らかい床でもスムーズな移動ができます。(株式会社オカムラ – FAQ~よくあるご質問より引用)
コンテッサ向けにはナイロンキャスターの他に、以下のようなウレタンキャスター製品も販売されています。
こちらは『フローリングの床でご使用になる場合にご案内しています。』とメーカーさんが記載しており、フローリングの上で使用するときに適したキャスターとしています。
ウレタン双輪キャスター
フローリングの床でご使用になる場合にご案内しています。
フローリングの種類によっては 傷がつく場合がありますので床マットのご使用をおすすめします。(株式会社オカムラ – FAQ~よくあるご質問より引用)
ウレタンキャスターは、転がり部が柔らかいウレタン素材で作られているため、フローリングを傷付けにくいとされています。
そのためウレタンキャスターのような、床材への攻撃性が低い(傷付けにくい)材質のキャスターが、交換用部品として使用中のチェア製品のメーカーさんから販売されている場合には、交換を検討されると良いでしょう。
尚、先のメーカーさんの記載にもあるとおり、フローリングを傷付けにくい材質のキャスターを使っていても、フローリングの材質・種類によっては傷が付いてしまうことがあります。
そのため、ウレタンキャスターを使っていても傷が付きそうな材質の床材である場合には、後述するチェアマットの使用を検討ください。
カーペットやジョイントマットを敷く
イスのキャスターの転がりによるフローリング(床材)の傷付きを防ぎたい場合、キャスターが転がる範囲にカーペットやジョイントマットを敷くのも効果的です。
ジョイントマット製品の例:
お子さんがいるご家庭では、フローリングの傷付き防止やお子さんの転倒時のケガ軽減などの目的で、すでにリビングなどで使っている方もいらっしゃると思います。
もしジョイントマットが余っている場合には、それをキャスターが転がる範囲の部分に敷くだけでOK!
またイスのキャスターが転がる範囲の広さのジョイントマットであれば、ホームセンターなどで700~1,000円ほどで購入可能です。
そのため新規に購入しても、あまり大きな出費とはなりません。
安価に対応できる方法ですが、フローリングを直接保護できるため、傷付き防止効果はかなり高いです。
ただしマットを敷くと、その材質や強度によってはキャスターが転がりづらくなるという弊害が発生します。
特に柔らかい(衝撃吸収性能が良い)タイプのマットを使用すると、イスの自重でキャスターがマットに沈み込んでしまうため、かなり転がりづらくなります。
したがってかためのジョイントマットの使用をおすすめします。
専用のマット(チェアマット)を敷く
さきほどご紹介していたカーペットやジョイントマットを敷く方法では、市販の汎用ジョイントマットをフローリングの保護に使用していました。
ですがそういった汎用製品ではなく、専用の保護マット製品も存在し、チェアマットという名称で販売されています。
チェアマットの場合は専用品であり、ジョイントマットとは異なり、かための材質で作られている製品が多いです。
そのため、キャスターがマットに沈み込んでしまうことがなく、動かしづらくなりにくいです。
ジョイントマットに比べると価格は高いですが、キャスターの動きに影響を与えにくいというメリットが大きいことから、よりおすすめできます。
チェアマット製品の例:
サンワダイレクト チェアマット 100-MAT006
山善 チェアマット CFM-120
Grideto チェアマット 90 ✕ 120cm
以上、参考になさってくださーい!