PCの静音の究極系かも!うるさいPCを隣の部屋に置いて静音化する方法
2018/04/26
本エントリーの目次
うるさいPCをもっと静かにしたい!
先日、PCのファンなどの動作音がうるさくて困っている方向けに、原因や対処法、セミファンレス構成がおすすめですよー!と書きました。
参考:
PCがうるさい原因と対処法 ファンの音がうるさいパソコンを静音化!
ファンの音がうるさいPCが嫌な方にはセミファンレス構成がおすすめ!
そして紹介している対処を行ったりセミファンレス構成を採用することで、PCの動作音は大きく低減し、かなり静かになるはずです。
しかしオーバークロックしたPCを使っての4K解像度でのゲームプレイなど、ハイスペック構成のPCに負荷をかけるような使い方では、各パーツの発熱量が膨大。
その冷却のため、空冷・水冷問わず強制冷却用のファンを中~高回転で回す必要が出てきます。
すると当然冷却ファンの動作音が大きくなり、静音性が損なわれます。
こういったハイスペック構成のPCに高い負荷をかける使い方でも、静音性を維持したい!
うるさいPCをもっと静かにしたい!と考える方も、もちろんいらっしゃることでしょう。
そんな方に提案したいのが、PCの静音化の究極系?
とも言える、騒音の発生源であるPC自体を隣の部屋に置く対策方法です!
騒音の発生源であるPC自体を隣の部屋に置けば、とっても静か!
この方法は、はたしてPCの静音化と言って良いものか…と悩んでしまいます。
ですが自分のいる部屋は静かになりPCの騒音が気にならなくなるので、静音化と言っても良いのかな。
ということで、静音化と表現させてください。
PCでの作業中に気になって仕方がない、キーン・ブーン・ゴォーというPCが発する動作音(騒音)をなくすには、この音を小さくする。
または聞こえないようにする、この2つくらいしか対策が思いつきません。
前者は先にもご紹介した以前のエントリーで書いているような内容です。
そして後者の対策の具体例として提案したいのが、騒音の発生源であるPC自体を隣の部屋に置く対策方法。
騒音の発生源であるPCを隣の部屋など別室に配置して隔離。
これにより、騒音が自分のいる部屋に聞こえてこないようにする作戦です。
この方法は非常にシンプルですが、効果は抜群。
PCの静音化の究極系と言っても過言ではないでしょう。
PCを隣の部屋に置いて静音化する方法
PCを構成する各機材(本体・ディスプレイ・キーボード・マウスなど)のうち、大きな動作音を出すのは、PC本体のみ。
他にプリンターなどの出力装置も稼働時に大きな音を出しますが、常時使うものではありません。
だからこれは隣の部屋に置かなくても良いでしょう。
つまりPCを隣の部屋に置くことによる静音化は、大きな動作音を出すPC本体を別室に置くことで実現します。
そして別室のPC本体と自室に置いている各種機材を長い接続ケーブルで接続し、PCを使用するのです。
まず液晶ディスプレイの接続には、5mのHDMIケーブルなどを使用してPC・ディスプレイ間を結線します。
キーボードやマウスは有線の製品でも構いません。
有線の場合はUSBケーブルが届かない可能性が高いので、USBの延長ケーブルを使って長さを伸ばすと良いでしょう。
USB2.0の延長ケーブル製品の例:
USB3.0の延長ケーブル製品の例:
尚、USBは最大伝送距離が決められており、USB2.0は5m、USB3.0は3mとなっています。
最大伝送距離を超えて延長すると、正常な通信が行えなくなるおそれがあります。
延長時はこれを超えないよう、ご注意ください。
参考:ワイヤレスマウスなどの無線通信が安定しない時は、USB延長ケーブルを使うと改善するかも!
ワイヤレスキーボードやマウスを使う場合には、USBケーブルの最大伝送距離の制限を気にせずにすみます。
ただ受信機と機材間の距離が離れると通信が不安定になり、マウスカーソルの動きがカクついたり遅延が起きることがあるため、距離が近い方が望ましいです。
今回のケースのように、別室のPCに接続した受信機と機材間を無線通信させる場合、カクツキや遅延どころか接続不可となる可能性が高いでしょう。
この問題は上記USBの延長ケーブルを使って自室の中に受信機を設置すれば解決でき、正常に通信できるようになるはず。
Bluetooth通信を使用する無線キーボードやマウスを使っている場合には、以下製品のような受信アダプターを同様に、USBの延長ケーブルを使って自室の中に設置してください。
音声については、HDMIケーブルで接続したディスプレイからの出力で問題ない場合には、HDMIケーブルをディスプレイに接続するだけでOK!
これでは音質が不満な場合には、PCとスピーカー製品を接続していたケーブルを長いものに買い直し、それで接続する方法が1つ。
また別途Bluetoothスピーカーを用意して音声を出力する方法もあります。
さらに音質を重視する場合には、ヤマハさんのワイヤレスストリーミングアンプ WXA-50と、高音質スピーカーを組み合わせる方法もおすすめです。
WXA-50はBluetoothオーディオに対応しています。
これにより音声データの入力元とBluetoothによる無線通信でデータをやり取りするため、入力元との結線が不要でとっても便利。
はるるは一時期KEF Q300と組み合わせて本製品を使用していました。
ネットワークについては、別室にWi-Fi(無線LAN)の電波が届いているのであれば、無線通信が可能です。
もし電波が届かないようであれば、長めのLANケーブルを使うか、延長して有線LANで接続してください。
参考:
LANケーブルは延長コネクタ(アダプター)やスイッチングハブで延長可能!
LANケーブルを分岐(分配)させる方法 ネットワーク(LAN)はハブで分岐可能!
長いLANケーブルを使ったり延長した場合速度が落ちるの?最大距離は?
無線LANのネットワークアダプターが搭載されていないPCでは、USB接続型の無線LANネットワークアダプターを使えば、無線LANでの通信が可能となります。
別室との境界がドアの場合には、ドアの下の隙間※に配線を通す形で自室に各配線を引き込みます。
以上のような方法で各種配線を延長・接続すれば、騒音の発生源であるPCを隣の部屋など別室に配置し、隔離可能となります!
ぜひ参考になさってくださーい!
※ドアの下部には通風用の隙間があり、細い配線を通すくらいの隙間があるのが一般的です。
補足:現状では映像を無線通信で別室に伝送するのはおすすめできません!
最近では、無線で映像をディスプレイに伝送する方法がいくつか存在します。
ただそれらの多くは7m前後の距離までしか伝送できない、間に障害物があれば通信可能距離が短くなる。
やや遅延が起きる、帯域幅が足りず4K映像を伝送できないなどの問題を持っています。
そのため現状では、HDMIケーブルなどを使った有線ケーブルによる接続をおすすめします。
以上、補足でした!