掃除機を使った手動の掃除を減らし、ルンバを徹底活用するためのポイント
本エントリーの目次
ルンバを活用することで、掃除機を使った手動の掃除の手間を減らしています!
私は数年前に、長年住んでいた郊外の一戸建てを売却。
現在も住み続けている駅近の賃貸マンションに引っ越しました。
参考:一戸建てから駅近の賃貸マンションに引っ越して感じたことやメリット、デメリットについて
そして現在の住居に引っ越してからは、ロボット掃除機のルンバを活用しています。
以前住んでいた一戸建てでは、手動の掃除機を使って各部屋の床掃除を行っていました。
ですが掃除機を使った床の掃除は、時間がかかる上に重労働で大変なんですよね。
そのため、引っ越しをしてからしばらく経ったタイミングでルンバを購入。
ロボット掃除機(ルンバ)を使った自動の床掃除をメインとすることに。
これにより、掃除機を使った手動での床掃除を減らすことにした、というわけです。
そしてこの作戦は大成功で、以前と比べると手動での床掃除の手間が大きく軽減しています。
ルンバなどのロボット掃除機を活用するためには、事前の配慮(準備)が必要!
ルンバなどのロボット掃除機は、日々開発が進められており、高性能化が進んでいます。
現在では十分な吸引能力を持っており、ロボット掃除機を使った掃除の後にゴミが吸い込まれていないことに不満を感じる、というケースは少ないでしょう。
ですが、人間が掃除機を使って行う手動での床掃除と完全に同じことができるわけではありません。
たとえば手動の床掃除では、掃除機をかける場所に物やケーブル類が置いてあった場合、手でどかしなら掃除機をかけることが可能です。
しかしロボット掃除機を使った自動の床掃除では、あらかじめ床の上にある物やケーブル類は片付けてどかしておく必要があります。
またロボット掃除機は、人間が掃除してほしくない場所を自身(ロボット掃除機が自動)で判断することができません。
こういった事情により、ロボット掃除機を活用するためには、事前のロボット掃除機への配慮(準備)が必要です。
この配慮は、ルンバなどのロボット掃除機を活用するためのポイントとも言えますね。
そこで今回は、私のこれまでのロボット掃除機の利用経験により感じた、ルンバなどのロボット掃除機を活用するためのポイントをご紹介しますので、ロボット掃除機の購入・利用を検討されている方は、ぜひ参考になさってください!
まずは、現在の私のルンバの活用状況をご紹介しておきましょう。
同様の環境の方であれば、これからご紹介するポイントを押さえてルンバを利用すれば、手間なくキレイを実現できるはずです!
週に3回のルンバによる自動掃除と、2週~1か月に1回くらいの手動での床掃除で、手間なくキレイを実現!
現在私の自宅(賃貸マンション・内部に階段なし・複数の部屋あり)では、週に3回のルンバによる自動掃除と、2週~1か月に1回くらいの手動での床掃除(5~10分ほど)を行っています。
引っ越しをした直後は週に1~2回、20~30分ほどかけて掃除機を使った手動の床掃除を行っていたので、手動での床掃除の手間が大きく軽減していることが分かりますね!
ルンバによる自動掃除は週に3回、月・水・金曜日の昼間に行っています。
平日の日中は勤務先で仕事をしており不在であるため、このタイミングがベストです。
自動掃除の範囲は、浴室内部とトイレ内を除く全部屋・全廊下です。
そのため、脱衣場やキッチンの床などを含め、室内の床の大部分をルンバで自動的に掃除しています。
本来は、トイレについてもドアを開けておけば内部を掃除可能です。
しかしトイレの中は狭く、便器の奥はルンバが入れず手動の掃除が必要であるため、ドアを閉めておきルンバが入れないようにしています。
月・水・金曜日は、勤務先から帰宅するとルンバによる床掃除が終わっており、床がとてもキレイな状態となっているので気持ちが良いです。
ただし先にも書いたとおり、ルンバなどのロボット型掃除機は、人間が掃除機を使って行う手動での床掃除と完全に同じことができるわけではありません。
ルンバが入れないような場所※は掃除ができないため、人間が手動で掃除を行う必要があります。
※台の上などの高所、経路の途中に障害物がある、狭い、隙間の高さが低いなどの理由により、ルンバが到達できない場所。
手動の床掃除には、以下のようなコードレス掃除機を使っています。
ルンバによる自動掃除を導入してからは、手動の掃除は毎週何曜日といったように決めていません。
汚れている場所を見つけたタイミングで行っており、概ね2週~1か月に1回くらいの頻度で掃除を行っている感じでしょうか。
床の大部分は、ルンバが週に3回自動で掃除を行ってくれます。
そのため手動での掃除はルンバが入れず、自動での掃除ができないところを行えば良いだけであり、短時間(5~10分ほど)で済む、というわけです。
ルンバを徹底活用するためのポイント
私のこれまでの経験から、ルンバを徹底活用するために重要だと考えているのは、以下のようなポイントです。
ルンバを購入する際は、広さや部屋数に合わせてモデルを選ぶ
ルンバをまだ購入していない場合には、価格を重視して購入するモデルを選ぼう!
と考えている方もいらっしゃるでしょう。
ですが可能であれば、掃除をする部屋の広さや部屋数に応じて製品・モデルを選ぶことをおすすめします。
と言いますのもルンバなどのロボット掃除機では、製品やモデルによって対応する部屋の広さなどの性能が異なります。
たとえば私が現在使用しているルンバ 961(960の色違いモデル)では、搭載しているナビゲーション テクノロジーのiAdaptの機能により、清掃できる面積は最大112畳。
また、部屋数については制限がない、とされています。
清掃できる面積は最大112畳※1。
リビングやキッチン、寝室をはじめ、入り組んだ廊下や家具の下まで、すべての部屋をすみずみまで清掃します。
稼働時間内なら清掃可能な部屋数に制限はありません。※1中略
※1 フローリングの上での試験結果(アイロボット社調べ)。部屋の形状や床の状態、バッテリーの状態などにより異なります。
(アイロボットジャパン合同会社 – iAdapt®(アイアダプト) 2.0 ビジュアルローカリゼーションより引用)
こういった掃除可能な部屋の面積や部屋数の性能について、掃除対象の部屋と見合うものでないと、部屋の隅々まで掃除ができない。
あるいは別の部屋に移動しての掃除がうまくできない、といった問題が起こる可能性があります。
したがってルンバなどのロボット掃除機を購入する前であれば、掃除をする部屋の広さや部屋数に応じて製品・モデルを選ぶことをおすすめします。
ルンバが掃除をしやすい環境となるような家具を使う
冒頭にも書いたとおり、ルンバなどのロボット掃除機を活用するためには配慮が必要です。
特に部屋の中に置く家具については、ルンバが掃除をしやすい環境となるよう、可能なかぎり以下のようなポイントを押さえた家具を利用すると良いでしょう。
重量が軽い家具の使用は避け、重くて移動しにくい家具を使用する
ルンバなどのロボット掃除機は、家具などの障害物に接触すると、方向転換をしたり後退することにより、別の場所の掃除に向かいます。
このとき、重量が軽い家具は衝撃で少し移動してしまったり、衝撃・振動により上に載せていた物が落ちてしまうことがあります。
またロボット掃除機はその動作特性上、方向転換をする際に何度も繰り返し家具にぶつかることがあり、特に軽い家具は場所が大きく移動させられてしまうことも。
そして家具の位置が移動させられてしまうことで、家具が階段から落ちてしまったり、玄関の土足部分に落ちてしまうといった事故につながる恐れもあります。
こういった問題を防ぐため、重量が軽い家具の使用は避け、重くて移動しにくい家具を設置・使用するのがおすすめです。
すべって移動しやすい家具の使用は避け、すべりにくい家具を使用する
これは、重量が軽い家具の使用は避け、重くて移動しにくい家具を使用すると同様の理由によるものです。
すべりやすい家具は、ルンバに接触された際に移動しやすいため、すべりにくい家具を使用するのがおすすめです。
キャスター付きの家具については、ロック機構なし(ありでもロック解除状態)・重いものを載せていない。
というような条件下では、ルンバの接触により動いてしまうことがあります。
私の自宅では、キャスター付き(ロック機構あり)のメタルラックを複数使っています。
そして今のところ、ロック機構を有効化しており30kg以上の重量物を載せている状態では、ルンバの接触によりラックの位置が大きく動いた、という事態は起きていません。
ロボット掃除機が入れる脚(高さ)のある家具製品を選ぶ
家具の下部に隙間があるようなデザインの製品をよく見かけます。
そういった製品の購入を検討している場合には、家具の下部にルンバなどのロボット掃除機が入れるような脚(高さ)のある製品を選ぶと良いでしょう。
たとえば私の自宅では、以下のようなサイドボード製品を使っていますが、脚部にはルンバが入れる10cm以上の高さがあります。
こういった、家具の下部にルンバなどのロボット掃除機が入れるような脚(高さ)のある製品を使うことで、家具の下部もロボット掃除機が掃除可能となります。
または、家具の下部に隙間がないようなデザインの家具であれば、下部にゴミがたまらないので、掃除の必要はありません。
ですがロボット掃除機はその動作特性上、家具にガツガツぶつかりながら方向転換をすることがあるため、脚(高さ)のある家具製品の使用をおすすめします。
脚がある製品であれば、家具の脚の部分にぶつかるため、(脚に傷が付く可能性はありますが、)家具の機能そのものには影響が起きにくいです。
ところが脚がない(下部に隙間がない)家具製品、または下部にロボット掃除機が入れるだけの高さがない製品では、家具の扉などの可動部にロボット掃除機が繰り返し何度もぶつかることで、可動部が破損してしまう恐れがあります。
こういった家具製品に対するルンバの接触による破損や傷付きが心配な場合には、後述のデュアルバーチャルウォール 4491744のようなバーチャルウォール製品を利用すると良いでしょう。
メタルラックを使うと、ロボット掃除機が入れる高さを確保しやすい!
家具の下部もルンバなどのロボット掃除機に掃除をさせたいが、ロボット掃除機が入れる脚(高さ)のある丁度良い家具製品が見つからない!
という場合には、メタルラックの使用を検討ください。
メタルラックは棚板の位置(高さ)を、一定間隔で自由に設定できるため、一番下の棚板の下部にロボット掃除機が入れる高さを設けるのが容易です。
たとえば以下の台は、メタルラックのパーツを組み合わせて作ったPCスタンド(PCの置き台)です。
使用したメタルラックのパーツ類は、以下のとおりです。
参考:メタルラックパーツで通気性良く移動できるPCスタンド(置台)を作る方法
スタンドの下部は、ルンバが入れるように10cm以上の高さを確保しています。
また、このPCスタンドはキャスター付き(ロック機構あり)ですが、ロック機構を有効化しておりPC(30kg以上の重量)を載せている状態では、ルンバがぶつかっても微動だにしません。
ですがロック解除状態で、かつ何も載せていない軽い状態で試してみたところ、脚部キャスター部にルンバが繰り返しぶつかることにより、1回の掃除で3cm以上動いてしまうことを確認しています。
この事例からも先に書いたとおり、重くてすべりにくい(キャスター付きの場合はロック機構を有効化している状態の)・移動しにくい家具の使用がおすすめです。
ルンバが掃除をしやすいレイアウト(家具配置)にする
ルンバが掃除をしやすいレイアウト(家具配置)にすることも、ルンバを活用する上では重要です。
可能なかぎりルンバが入れない場所を少なくする
ルンバが自動で掃除をできるのは、ルンバが入れる(到達できる)場所だけです。
そのため、家具の配置の都合によりルンバが入れない場所が多い場合には、家具類の配置を変更・工夫することでルンバが到達できる領域を増やすと良いでしょう。
物を床に直置きするのは避ける!
ロボット掃除機は床に置いてある物にぶつかると、その場で方向転換したり後退し、その先の床を掃除してくれないことがあります。※
極端なことを言ってしまえば、床の上にある物はすべて、ロボット掃除機にとっては掃除をする上での障害物となるわけです。
したがって、可能なかぎり物を床に直置きするのは避け、棚などの家具類の中や上に物を置くのが重要です。
※後に別の方向から回り込んで掃除をしてくれるケースもあります。
ちなみに、ルンバの邪魔にならないようにと、物を床に直置きしない。
使い終わったものはすぐに片付ける、といったようなことが習慣化されることにより、部屋があまり散らからずキレイに保たれる効果も期待できます。
ケーブルモールやケーブルボックスなどを活用し、各種ケーブル類(配線)を可能なかぎり床に置かない、まとめておく!
ルンバなどのロボット掃除機は、床に直置きされている家電の電源ケーブルやLANケーブルなどの各種ケーブル類が苦手です。
ケーブルをうまく乗り越えて掃除をしてくれるケースももちろんあります。
ですがケーブルが多数密集しているような場所などは、うまく乗り越えることができず。
また脱出もできず、その場で立ち往生してしまうことも。
これを防ぐために重要なのが、ケーブルモールやケーブルボックスなどを活用し、各種ケーブル類(配線)を可能なかぎり床に置かない、まとめておく、というポイントです。
私の自宅では、目立って気になる配線類を隠す目的(隠蔽配線)と、ルンバの動作を妨げないことを目的として、LANケーブルやスピーカーケーブルをケーブルモールを使って壁面や天井に配線しています。
ケーブルモールを使ってケーブル類を柱に沿って壁面に配線している様子:
ケーブルモールを使ってケーブル類を壁面・天井に配線している様子:
無線LANアクセスポイントのLANケーブルと、壁掛け時計の配線を隠蔽配線している様子:
壁面や天井への配線が困難なケースでは、以下のような床に設置するタイプのモール製品の利用も検討ください。
ケーブルモールについては別途、ケーブルモールを使ってLANケーブルやスピーカーケーブルを隠蔽配線する方法でくわしく解説しているので、興味がある方は併せて参考になさってください。
家電類の電源ケーブルや音声・映像を伝送するHDMIケーブルなどについては、以下のようなケーブルボックス製品を使ってまとめて整理しておくと良いでしょう。
ケーブルボックスは、各種ケーブル類をまとめて格納しておくことを目的とした箱型の製品です。
ケーブルをむき出しのまま床に置いておくのではなく、こういった箱の中に入れておけば、箱自体は床に置いておいたとしても、ロボット掃除機がケーブルを巻き込んで立ち往生してしまうことはありません。
ただしケーブルボックスに何度もルンバがぶつかることになるため、作りがしっかりとした頑丈そうな製品を選んでおくと安心です。
毛足の長いカーペットやラグ類の設置は避けるか、掃除の際は一時的に棚の上などに移動する
ルンバは2cm程度の段差までは乗り越えられるため、カーペットやラグ類は設置したままの状態でも掃除が可能とされています。
ただし、毛足が長く高さが2cmを超えるようなマット類はうまく乗り越えられない恐れがあるため、設置自体を避ける。
あるいは少し面倒ですが、掃除の時だけ一時的に棚の上などに移動しておく必要があります。
また私の自宅では、以前に薄手のマットの一部をルンバが移動しながら裏返してしまったようで、その上に乗っかったまま立ち往生していたケースを見かけています。
そのため薄手のマット類でも、ルンバの動作の支障となってしまうことがあるようです。
こういった経験から現在は、私の自宅では一切カーペットやラグ類を敷いていません。
ルンバとの直接接触を避けたい家具・精密機械類は、バーチャルウォールを活用して接触を防ぐ
繰り返しとなりますが、ルンバなどのロボット掃除機はその動作特性上、方向転換をする際に何度も繰り返し家具類にぶつかることがあります。
そのため、ルンバとの直接接触を避けたい家具※や精密機械類については、別途対応が必要です。
※高額な家具であり、接触による傷付きを避けたいケースなど。
私の自宅には、あまり高額な家具はありません。
ですが以下のトールボーイスピーカーと精密機械であるPCについては、直接接触による転倒と破損防止のためにバーチャルウォール製品を使用しています。
(KEF – iQ90商品紹介ページより引用)
バーチャルウォールは設置することで、その周辺にルンバが進入できないようにする製品です。
そこで、直接接触を防ぎたい家具の周囲や掃除してほしくないエリアに設置することで、ルンバの進入とそれによる家具類への直接接触を防ぐことができる、というわけです。
バーチャルウォールによりルンバの進入を防いでいるため本来は不要ですが、スピーカーとPCにはそれぞれ専用の台を使っています。
スピーカーについては振動対策の目的で、以下のオーディオボード(ボード単体で約17kgとかなりの重量物)の上に設置。
PCも30kg以上の重量物であり移動が大変であるため、その改善を目的として、先にもご紹介したキャスター付きの置き台の上に設置しています。
参考:メタルラックパーツで通気性良く移動できるPCスタンド(置台)を作る方法
それぞれを専用の置き台の上に設置したのは、もともとはルンバの接触対策を目的としていたわけではなく、先に書いたとおり振動対策や可搬性改善のためです。
しかしこれらの台の上に設置していることで、バーチャルウォールのバッテリー切れにより、万が一にも進入禁止エリアにルンバが入ってしまった場合の直接接触を防ぐための対策にもなっています。
参考:ルンバのバーチャルウォールの電池交換の時期を、Googleカレンダーで通知する方法
以上が、私のこれまでの経験から、ルンバなどのロボット掃除機を徹底活用するために重要だと考えているポイントです。
これからロボット掃除機の購入・利用を検討されている方は、ぜひ参考になさってくださーい!