テフロン(フッ素)加工されたフライパンを長持ちさせる7つの方法
2017/09/08
本エントリーの目次
こびりつき防止コーティングが施されたフライパンはとっても便利!
こびりつき防止コーティングが施されたフライパンって便利ですよね!
こびりつきやすい卵料理やチャーハンなども、コーティングされたフライパンであれば、まったくこびりつきません。
はるるが愛用しているティファールのフライパンセットや、卵焼き用の小型フライパンにも、もちろんこのコーティングが施されています。
ティファールのフライパンセットについて気になる方は、別途、取っ手がとれる!T-fal(ティファール) 鍋 フライパン 購入レビューにて詳細を書いているので、ぜひそちらもご覧ください。
名前は違っても、基本技術はほとんど同じ!
このこびりつき防止コーティング、メーカーによってテフロンやマーブルコーティング、ダイヤモンドコートというように呼び方の違いはあれど、その実態はフッ素樹脂により、フライパン表面にこびりつき防止層を形成する、という基本技術はまったく同じ。(もちろんメーカー各社が独自のこびりつき防止技術を盛り込んでいるため、細部は違います。)
そしてこのこびりつき防止コーティング(各社で名前が違うので、これ以降はコーティングと表現します)には、ある共通の弱点が。
それはズバリ。
コーティングが長持ちしない!
はるるの経験では概ね1~3年ほどで、コーティングがダメになり、料理の最中に食材がこびりつくようになります。
コーティングがダメになったところは、白く濁ってくるので、そろそろ寿命かなぁ…と見た目でもよく分かります。
コーティングが施されたフライパンは、重量を軽くして扱いやすくするためにアルミ製のものが一般的。
そしてコーティングがダメになってくる(剥げてくる)と、アルミの部分が露出して、食材がそこに張り付くようになります。
これは特によく使うフライパンの中心部が真っ先にダメになることが多いでしょう。
ただガスコンロで強火をよく使われる方の場合は、中心部よりも先に外周部がダメになってしまうことも。(理由は後述)
そして一度ダメになったコーティングは、メーカーによっては再コーティング加工を受け付けてくれますが、全部のメーカーではやっていない、新しく買った方が安いなどの理由から、フライパン自体を新しいものに買い替える方が多いはず。
ですがこれはなんだかもったいない気がするし、買い直すにはもちろん費用が必要なわけで…。
だから少しでもコーティングを長持ちさせ、フライパンの買い直しのスパンを長くしたいですよね!
そこで今回は、テフロン(フッ素コーティング)加工されたフライパンのコーティングを長持ちさせる方法をご紹介します!
コーティングされたフライパンを長持ちさせる7つの方法
以下に挙げたポイントに注意してフライパンを使用することで、コーティングが施されたフライパンを長持ちさせることが可能です。
尚、鉄フライパンでは問題ないことが、コーティングされたフライパンではやってはいけないことであることが多いので、ご注意ください。
急冷しない!(急激な温度変化をさせない!)
コーティングに使用されるフッ素樹脂とコーティング先となるフライパンの地金(アルミが多い)は、温度変化の際の膨張率が異なり、フッ素樹脂の方が鉄に比べて大きく膨張します。
そのため鉄フライパンのように調理後、水で急冷して洗うのは厳禁。
膨張率の違いにより、フッ素樹脂が地金から浮いてしまい、コーティングの剥がれの原因になります。
絶対に空焚きしない!
食材を入れずにフライパンを火にかける空焚きは、絶対にしてはいけません!
コーティングに使用されているフッ素樹脂は、プラスチックの一種。
プラスチックというと想像がつくかもしれませんが、このコーティング、実は熱に弱いんです。
だから空焚きも厳禁です!
ちなみに通常の料理では、調理中のフライパンの温度が200度を超えることはないため、あまり心配はいりませんが、加熱を続け、フライパン表面が400℃前後になると、フッ素樹脂が気化して有毒なガスが発生します。
そのため油をひいて点火したら、すぐに食材を入れるようにしましょう!
使うのは弱火と中火だけ!強火は使用しない!
これは空焚きをしてはいけないのと同じ理由によるもの。
特に強火の場合、フライパン表面の食材が乗っていないフチの部分まで強く加熱されてしまい、コーティングが傷む原因となります。
金属製の調理器具を使わない!
フッ素樹脂によるコーティング層は、あまり頑丈ではありません。
だから金属製のターナー(フライ返し)やヘラを使用すると、コーティングの傷や剥がれの原因になってしまいます。
これを避けるために、コーティングされたフライパンには、樹脂製のターナー(フライ返し)や木製のヘラを使うようにしましょう。
ちなみにはるるは、以下の樹脂製の調理器具の4点セットを使っています。
これについての詳細は、テフロンを長持ちさせるために! T-fal エピス シリーズをご覧ください。
食材を入れっぱなしにしない!
コーティングには、実は目には見えない小さな穴がたくさん開いています。
調理後の食材を入れっぱなしにしておくと、この穴から食材がコーティング層に浸透して、少しずつコーティングが傷んでいきます。
そのため調理が終わったら、早めにお皿に料理を移すようにしましょう。
かたいスポンジで洗わない!
先に書いたとおり、コーティング層はあまり強くありません。
たわしや金属たわし、かたいスポンジや研磨剤入りのスポンジは使わず、やわらかいスポンジを使って洗ってください。
濡れたままにしない!
洗った後のフライパンをそのまま自然乾燥させると、水道水中のカルキ成分がフライパンに白く固まることがあります。
これを落とそうとすると、必然的にフライパンをスポンジで強くこすることになり、コーティングを痛めてしまいます。
そのためフライパンを洗い終わった後は、水分を布巾で拭き取っておくことをおすすめします。
結局どう洗えばいいの?
コーティングを長持ちさせるという観点から考えると、水で急冷せずに柔らかいスポンジで洗ってから、水気を拭いておけば良い、ということになります。
そのため調理後のフライパンがまだ温かいうちに、ぬるま湯と少量の洗剤を含ませたやわらかいスポンジで、フライパン表面を軽くこすって汚れを落とし、お湯で洗い流してから最後に拭いておきましょう。
お湯で洗っていれば、軽く水分を布巾で拭いてあげるだけですぐに乾くはずです。
コーティングには寿命がある!
これらのコーティングを長持ちさせる使い方を徹底すれば、2~5年ほどはフライパンのコーティングがもつはず。
ですがいくら頑張っても、いつかはコーティングがダメになります。
それってなんだかもったいないなぁ。
こう思われる方は、鉄のフライパンの使用を検討してみると良いかもしれません。
コーティングされたフライパンに比べ、やや手がかかりますが、しっかりとメンテナンスをすれば、20年以上も使えるそう。
何を隠そう、はるるもメインで使うフライパンには、鉄のフライパンを使用しています。
この鉄のフライパンについて興味がある方は、ぜひフライパン買い直しはもう嫌!そんな方にこそ鉄フライパン!も併せてご覧ください!