衣類を虫食いから守ろう! 防虫剤の効果を最大化する7つの方法
2017/09/08
本エントリーの目次
離婚直後のはるるは衣類の整理中に、衣装ケースに入っている白い小袋のようなものが何なのか、分かりませんでした。
その時は他にもやることがたくさんあったので、その袋を何も考えずにポイッと、ゴミ箱に捨てたのです。
それが何なのかを知ったのは、離婚からしばらくたったある日のこと。
悲劇!シャツが穴だらけ!
そして季節はめぐって秋になり、そろそろ冬服を出そうかと、押し入れから衣装ケースを取り出し、中を見てビックリ!
綿のアンダーシャツが穴だらけに
なんとYシャツの下に着る綿のアンダーシャツに、所々穴が開いていたんです!
他のシャツも確認してみたところ、そのすべてに穴が開いていました。
どうして穴が開いたのかが分からず、実家の母にメールで確認してみたところ、衝撃の一言。
はるる母『あらら、虫に食われちゃったのね…。』
えっ!?虫!!?
虫って、服を食べるの?
今思えば当たり前のことなんだけど、なんて我ながら思います。
ですが離婚前は家事をまったくしたことがなかったはるるは、虫が衣類を食べるということを知らなかったんです。
はるる母『防虫剤が期限切れだったんじゃないの?白い小さい箱みたいなのが入ってなかった?あれ、半年とか1年で効果が切れるのよ。』
…心当たりがありますとも、母上、期限切れではございません。
それがしが捨て申した。
そして我が家の服を食べる虫さん達はどうせなら1枚を集中的に食べてくれてもいいのに…。
ご丁寧に全部のアンダーシャツにまんべんなく穴が開いており、仕方がなくすべてのシャツを買いなおしました。
そこで今回は、衣類を防虫剤で虫食いから守ろう!防虫剤の効果を最大化する7つの方法、と題して、この厄介な虫さん達から衣類を守る方法をご紹介します!
どんな虫が衣類を食べるの?
日本に生息する衣類を食べる虫で有名なのは、以下の種類の虫。
- ヒメマルカツオブシムシ
- ヒメカツオブシムシ
- イガ
- コイガ
カツオブシムシは、以前は鰹節によくついている虫だったようで、この名前がついたようです。
鰹節と衣類が同じ味とは思えませんが、彼らにとっては衣類もおいしいんでしょうかね…。
ちなみにイガとコイガはガの一種です。
どうやって服につくの?
虫はどこからか、衣装ケース内やクローゼット内に侵入しないと、衣類を食べることができません。
この侵入経路ですが、外出した時や洗濯物を屋外に干した時に卵が服につく、または成虫に卵を産み付けられることが考えられます。
他には購入したもののパッケージや通販の段ボールに卵や成虫が付着して、屋内に虫を持ち込んでしまうケースもあります。(こちらに関しては、以前に書いたゴキブリと同じ侵入経路ですね。)
虫が食べる服、食べない服
衣類を食べる、正確には衣類の繊維を食べる虫には、人間同様の好き嫌いがあり、食べるものと食べないものがあります。
基本的には天然繊維は食べられる可能性があり、化学繊維(人工繊維)は食べられない、と考えて差し支えないでしょう。
虫が食べる繊維
繊維を食べる虫の好物ランキング、堂々の1位はウール(羊毛)です。
そして、2位は絹(シルク)、3位は綿(木綿、コットン)となります。
虫は動物性タンパク質の繊維を大変好み、ウールと絹は大好物です。
それに比べると綿の被害はだいぶ小さくなる、と言われています。
虫が食べない繊維
ポリエステルやアクリル、ナイロンなどの化学繊維は、基本的には食べません。
ですが一点、注意すべきことがあります。
化学繊維を食べることもある!
虫は通常、化学繊維を食べることはありません。
ですが化学繊維に人間の汗や皮脂がついていた場合は別。
先に書いたように、服を食べる虫は動物性タンパク質が大好物。
そのため化学繊維に動物性タンパク質である汗や皮脂がついていた場合、この部分を食べます。
この時、本来は食べないはずの化学繊維部分を一緒に食べてしまい、服に穴が開いたり傷がついてしまう、というわけ。
衣類を長期間衣装ケースに保存する場合は洗ってから!
とよくいわれますが、それは衣服をキレイに保つためというだけではなく、こういった汚れに起因する虫食いを防ぐための知恵でもあったわけです。
衣類の虫食いを防ぐには防虫剤が一番!
衣類の虫食いを防ぐためには、衣類に虫を付けなければいいのですが、これはなかなか難しいでしょう。
そのためクローゼットや収納ケースには防虫剤を入れて、衣類が虫に食べられてしまうのを防ぐのが確実です。
防虫剤の種類
衣類の防虫剤にはその有効成分によって、ピレスロイド、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳(しょうのう)の4つの系統に分けられます。
ですが現在ではピレスロイド以外の3つに関しては、あまりドラッグストアなどで見かけることはないと思います。
これは最後発のピレスロイドが臭いがなく、長持ちし、かつ十分な防虫効果を発揮し、消費者に支持されているため。
パラジクロロベンゼンは独特の強い臭いがする、ナフタリンは臭いがあり、即効性が無い、しょうのうも臭いがあるなどの理由から、最近では敬遠されています。
ただそれぞれについて、ネット通販ではまだ手に入りますので、必要な方はネット通販を利用されると良いでしょう。
パラジクロロベンゼン製品
パラジクロロベンゼン製品
ナフタリン製品
しょうのう製品
防虫剤の効果を最大化する7つの方法
防虫剤の効果をしっかりと発揮させるために、以下のポイントをおさえておきましょう!
衣類は洗剤で洗ってから、収納する
先に書いたとおり、虫は動物性タンパク質である汗や皮脂汚れを好みます。
虫にとってはエサとなってしまう汚れは、収納場所にしまう前に、洗濯やクリーニングでしっかりと落しておきましょう。
衣類は密閉容器に入れる
防虫剤は、収納場所の内部を防虫効果のある薬剤で満たす(濃度をあげる)ことで、効果を発揮します。
そのため以下のような密閉可能な衣装ケースを使い、防虫剤の薬剤が拡散しないようにしましょう。
衣装ケースについては専用の防虫剤が販売されていますので、こういった専用の防虫剤を使用するのがおすすめです。
同様にクローゼット用の防虫剤も、以下のような製品が販売されています。
またクローゼットは開けっぱなしにしておくと、せっかくの薬剤が外に逃げてしまうので、普段は必ず閉めておきましょう。
防虫剤は上に置く
防虫剤の薬剤は空気よりも重いため、収納容器底部や床に置いておくと、上部に薬剤がいきわたりません。
そのため収納ケース用の防虫剤は衣類の一番上に置くことが大切!
クローゼット用の防虫剤はフックタイプが多いので、クローゼット上部にかけておきます。
使用量を守る
防虫剤は薬剤の濃度が低いと、効果を十分に発揮できません。
箱や説明書に記載されている、適切な量の防虫剤を設置しましょう。
防虫剤は異なる種類を混ぜない!
防虫剤は異なる種類のものと併用すると、化学反応を起こしてしまうことがあります。
そのため防虫剤を取り換える際は、収納内の防虫剤をすべて一緒に同じ製品に変えるようにしましょう。
湿気取りを併用する!
クローゼットのカビ発生防止のために、湿気取りを置いている方もいらっしゃると思います。
これは虫が乾燥した場所を苦手としていることから、防虫効果も期待できます。
そのため湿気取りを置いていないという方は、置いておくと良いでしょう。
尚、水がたまりきった湿気取りを置いておくと逆効果ですから、こまめに満杯になってないかの確認を忘れずに!
湿気取りの効果的な置き場所については、クローゼットや押し入れの湿気取りの必要性と効果的な置き場所をご覧ください。
使用期限を守る
市販されている防虫剤は、開封後3か月~半年または1年の間、効果が持続するという製品が多いと思います。
使用期限が切れた防虫剤は、防虫効果がなくなっていますので、忘れずに交換してください。
以前に比べて、期限切れに気づきにくい!
以前の臭いが強かった防虫剤であれば、臭いが弱くなれば、そろそろ換え時だ!
と気付けたのですが、ピレスロイド系の防虫剤は臭いがないため、期限切れに気付きにくいです。
ピレスロイド系の防虫剤は、交換時期を示すサインが表示される製品が一般的なので、これを見逃さないようにご注意を。
ちなみにはるるの場合は忘れっぽいので、1年用の防虫剤を購入し、毎年の大掃除の時にまとめて家中の防虫剤を交換しています。
これであれば、交換忘れの心配はありません!
防虫剤をうまく使って大切な衣類を守る!
先にご紹介したはるるの例のように、冬服に衣替えしようとしたら服が穴だらけ、なんて事態は避けたいですよね。
そのため既に挙げたようなポイントをしっかりとおさえて、大切な衣類を虫達の旺盛な食欲から守りましょう!