手軽にマルチディスプレイ化するならUSB ディスプレイアダプターが便利!
2018/04/22
本エントリーの目次
今回はPCを使うのがより便利になるマルチディスプレイ化には、USB ディスプレイアダプターを使うと簡単で便利ですよー!
というお話。
マルチディスプレイはとっても便利!
簡単なマルチディスプレイ化の方法をご紹介する前に、まずはその導入のメリットについてご紹介します!
マルチディスプレイとは?
パソコンに複数台のディスプレイ(画面・モニター)を接続して、PCの映像を映し出すことを、マルチディスプレイといいます。
何が便利なの?
マルチディスプレイでは、複数のディスプレイにそれぞれ異なる映像を映し出すことが可能です。
そのため同時に複数のソフトをウィンドウを切り替えることなく、使用可能になります。
具体的にはどのように便利なのか?
たとえばネットで資料を調べながら、Wordで仕事のドキュメントを作成するケース。
この時、マルチディスプレイであれば、片方のディスプレイに資料を表示し、それを見ながらWordでドキュメント作成が可能です。
ディスプレイが1つ(シングルディスプレイ)の時のように、いちいち資料を表示しているwebブラウザとWordのウィンドウを切り替えずに済むので、より効率的に作業が可能になります。
他には、一画面では表示しきれない横長のExcelファイルでも、マルチディスプレイ化することで、表示領域を拡大することが可能です。
またマルチディスプレイは、仕事以外のさまざまなシーンでも大活躍!
たとえばYouTubeを表示したブラウザを片方のディスプレイに、もう片方にはSkypeやPC版のLINEを表示させます。
こうすることで音楽を聴きながら、ウィンドウを切り替えずにチャット(トーク)でコミュニケーションをとる、なんてことも可能になるんです!
マルチディスプレイの便利な点
以上のような例から分かるとおり、マルチディスプレイの便利な点は、大きくは以下の2点となります。
- パソコンの表示領域の拡大、それに伴う作業領域の拡大
- 頻繁に行われるウィンドウの切り替え作業が少なくなること、それに伴う思考停止時間が減ること
前者も素晴らしいのですが、はるるの中では、後者もまた重要なメリットだと感じています。
はるるは忘れっぽいため、はて?なぜウィンドウを切り替えようと思ったんだっけ?
と何をしようとしていたか、ウィンドウを切り替えている間に忘れてしまうことがあります。
ですがマルチディスプレイを使用していれば、こういったことは起こりません。
そのためウィンドウ切り替えに伴う思考停止時間が減る、というのも素晴らしいメリット、というわけ。
マルチディスプレイを導入すれば、ウィンドウの切り替えはせず、目線の移動だけで済むようになります。
これは実際に体験してみればよく分かるんですが、想像以上に便利なんですよ~!
マルチディスプレイの導入方法
マルチディスプレイを導入する方法はいくつかありますが、今回は一番簡単なUSBディスプレイアダプターを使用する方法をご紹介します。
必要なもの
マルチディスプレイを簡単に実現するには、以下の機材が必要になります。
ディスプレイ
増設するディスプレイが必要です。
ご自身で好きなサイズのものを購入するか、家で余っているモニタでも構いません。
特にこだわりが無ければ、解像度が1920×1080(フルHD)でサイズが22~24インチ前後のものがおすすめ。
ちなみにはるるのおすすめは、大手パソコンメーカーDELLさんのディスプレイ。
IPS液晶であるにも関わらず、他社に比べて安価である、というのがその理由。
実際、はるるの家にある液晶ディスプレイのうち、3枚はDELLさんの製品です。
DELLさんの製品であれば、今ならこの機種がおすすめです。
IPS液晶でなくてもいいから、もっと安いのがいい!
という場合は、こちらの機種がおすすめ。
ディスプレイケーブル
これはディスプレイに付属することが多いですが、なければ別途購入が必要です。
恐らくはミニD-Sub 15ピン、DVI、HDMI、DisplayPortのどれかだと思うので、使用するディスプレイにあわせて用意してください。
ミニD-Sub 15ピン
DVI
HDMI
DisplayPort
後述するディスプレイアダプターの出力とディスプレイの入力方式が異なる場合、さらに変換が必要になることもあります。
USBディスプレイアダプター
こちらが今回ご紹介する、簡単なマルチディスプレイ実現の要となる、USBディスプレイアダプターです。
多様な製品がありますが、はるるのおすすめは以下の製品。(映像出力コネクタはDVI)
映像出力コネクタがHDMIの場合は、こちら。
はるるは前者のDVI用のUSBディスプレイアダプター(VGA-USB3.0/DVI)を使用しています。
ディスプレイアダプターはUSB2とUSB3の製品が販売されていますが、PC側が対応しているのであれば、USB3の製品を断然おすすめします。
これはUSB2の製品では転送速度が遅く、動画をスムーズに表示できない場合があるため。
先に挙げた2製品はUSB3製品で、1920×1080(フルHD)の解像度に対応しています。
はるるの環境では、動画もほぼ問題なく表示可能なことを確認しています。
USBディスプレイアダプターの導入
USBディスプレイアダプターの導入については、購入したUSBディスプレイアダプターの説明書にしたがって作業を行いましょう!
多くの場合、USBディスプレイアダプターのドライバーをインストール後、ディスプレイやアダプターを接続して、PCを再起動すればすぐに使えるようになるはずです。
USBディスプレイアダプターの注意点
USBディスプレイアダプターは、手軽にマルチディスプレイ環境を実現させてくれる素晴らしいアイテム。
ですが導入にあたっては、いくつかの注意点があります。
動画表示時やwebブラウザのスクロール時に残像が出やすい
先ほど書いたように転送速度の問題から、USB2の製品の場合に特に顕著になるのが、動画表示時やwebブラウザのスクロール時の残像です。
これが発生すると、画面がかなり見づらくなります。
そのため先にも書いたとおり、PC側が対応しているのであれば、USB3対応製品を買うことを強くおすすめします。
製品ごとに対応する解像度が決まっている
USBディスプレイアダプターは、製品ごとに対応する最大解像度が異なります。
そのため購入前に、使用するモニタの解像度に適合するかどうかを確認してから、購入するようにしましょう!
ドライバーの読み込み完了までは、映像が出力されない
USBディスプレイアダプターは、ドライバーがOSに読み込まれるまでは動作しません。
そのためBIOS、UEFI(PC起動時の黒い背景の設定画面など)の画面を表示することができません。
はるるの環境では、起動完了後のWindowsのログイン画面が表示されるあたりで、USBディスプレイアダプターに接続されたディスプレイに、映像が出力されます。
マルチディスプレイ導入のデメリット
マルチディスプレイ導入によるメリットは、先ほど書いたとおり。
反対にデメリットはどうかというと、ほとんどありません。
ですが強いて挙げるとすれば、以下の2点が考えられます。
机が狭くなる
ディスプレイが1台増えるため、その置き場所を物理的に確保しなければならず、机が狭くなります。
最近では当たり前となった、大画面のワイドディスプレイを左右に並べる場合は、机の上にかなりのスペースが必要となります。
そこで、机が狭くなるのは困る!
という方には、下記のようなディスプレイアームの導入をおすすめします。
シングルディスプレイ用ディスプレイアーム
マルチディスプレイ用ディスプレイアーム(2画面用)
2画面用のマルチディスプレイに使用するアームは、縦型と横型の2種類が販売されています。
縦マルチディスプレイ用ディスプレイアーム
横マルチディスプレイ用ディスプレイアーム
エルゴトロン(Ergotron)さんのディスプレイアームは、ディスプレイを自由自在に好きな向きに変えることが可能で、ディスプレイを支える足の部分も不要になります。
そのため机の上のスペースを、有効に使えるようになるんです!
はるるも長年エルゴトロン(Ergotron)さんのディスプレイアームを自宅と会社で使用していますが、本当に便利です!
シングルディスプレイだと不満を感じるようになる
はるるが感じる最大のデメリットは、実はこれ。
一度マルチディスプレイに慣れてしまうと、シングルディスプレイだと作業領域が狭くて、不満に感じるようになってしまいます。
人間は一度、生活水準を上げてしまうと下げるのが大変だ、というのと似ていますね…。
USBディスプレイアダプターを使用すれば、簡単にマルチディスプレイ化が可能!
マルチディスプレイの導入は、難しいと思われがち。
ですがUSBディスプレイアダプターを使用すれば、ビックリする程簡単に、マルチディスプレイ化することが可能です。
そのためマルチディスプレイ化に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください!
補足:最近のPCであれば、USBディスプレイアダプターなしで、マルチディスプレイを実現できる場合があります
最近購入したPCであれば、今回ご紹介したUSBディスプレイアダプターを使用せずに、マルチディスプレイを実現できる場合があります。
PC背面のディスプレイケーブルを指す場所に、複数のディスプレイケーブルの差込口があらかじめ用意されている場合、そこにもう1台のディスプレイを接続するだけで、マルチディスプレイが実現可能になる機種も存在します。
これは、PCに元々そういった機能が搭載されているためで、全部の機種がそうではありません。
ですがUSBディスプレイアダプターを買わずとも、マルチディスプレイが実現可能なケースもありますから、導入の際は事前に確認してみてください!
ただその場合でも2つを超えるディスプレイを使用したい場合は、グラフィックボードや今回ご紹介したUSBディスプレイアダプターが別途必要になることが多いはずです。