離婚後の立ち直り方
2017/09/08
本エントリーの目次
先日、少し前に離婚した友人から、こんなことを聞かれました。
離婚後はどうやって立ち直ったの?
この友人はまだ、離婚後のショックや空虚感のようなものから、立ち直れていない様子。
そのため離婚後の立ち直り方のヒントのようなものが欲しくて、はるるに質問をしてきたのかもしれません。
たしかにはるるも、離婚してしばらく経ってから、ネットの検索エンジンで、『離婚 立ち直り方』と検索していた時期があります。
それは、立ち直り方のヒントやきっかけのようなものが何かないか、という気持ちから。
もしかしたら今この時間も、以前のはるると同じように、離婚のショックからどう立ち直って良いのか、分からない。
何かヒントはないものかと、考えている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方の立ち直るヒントに少しでもなれば、そう思い、今回ははるるがどうやって、離婚後に立ち直っていったのか、これについて書きたいと思います。
尚、一部の内容は、以前に書いた突然の離婚要求!生きていくのがつらいと重複しますが、今回は前後の出来事を含め、より詳細に書いたもの、とご理解ください。
離婚直後の状況
まずは、はるるの離婚直後の状況について、書きたいと思います。
無気力状態
はるるの離婚直後の状況は、今思えば、それはひどい状態だったと思います。
離婚協議中の1か月で、54kgから46kgへと8kgも体重が落ち、勤務先の人には、がんなどの大病を疑われていたほど。
それも当然と言えば、当然。
結婚生活中の家事は、すべて元妻まかせ。
料理なんてもちろんできませんでした。
ただ、はるるの激痩せの主な原因は、それではありません。
何もする気が起こらない
激痩せの原因は、ほぼ間違いなくこれでしょう。
離婚直後のはるるは、そのショックから、何もする気が起こらなくなってしまったのです。
会社にはなんとか出勤し、仕事をこなしてはいました。
ですが家に帰ってからは風呂に入り、パジャマに着替えた後は、布団の上でずっとぼーっとしていました。
何をするでもなく、ただ、ぼーっと。
ぼーっとしながら、さまざまなことを考えていたと思います。
ただその多くは後悔。
今までの結婚生活の反省や、元妻への接し方、などなど。
ああしておけばよかった、もっと優しい言葉をかけておけばよかった、などなど。
覆水盆に返らず、ですね。
いっそ、死んでしまおうか
ただ、はるるが何を考えても、最後に結局行きつくのは、いつもこの2つ。
このまま生きていて、良いことなんてあるのだろうか。
いっそ死んでしまおうか。
楽で苦しくない逃げ方を考えたり、ネットで検索することだってありました。
でも、どれも実行することはできませんでした。
怖かったんだと思います。
実行できることを勇気がある、こう表現して良いのかは分かりませんが、はるるにはその勇気がなかった、ということです。
さまざまなことを考え、行きつく結果に対しては勇気が出ず、何もできない。
そんな心の中の堂々巡りがしばらく続きました。
無気力感による激痩せ
この間の無気力感により、ご飯を食べることすら面倒になってしまい、2日間何も食べなかった、という時もありました。
もちろんお腹が空かない、というわけではありません。
ただ面倒なんです。
ご飯を食べる、ということが。
それにより比較的元気な気力がある時だけご飯を食べる、という状況になり、1日1食という日が1か月ほど続きました。
その結果、元々痩せ型人間だったはるるが、さらに激痩せしてしまった、というわけ。
無気力状態からの脱出
この無気力状態とそれによる引きこもり状態に転機が訪れたのは、離婚後1か月半ほど経ったある日のこと。
その日は、離婚後初めてのはるると息子の面会交渉日。
まだ2歳になるか、ならないかのはるるの息子。
およそ2か月間会っていませんでした。
そのため、はるるのことを忘れていたら、どうしよう。
と、会う前はかなり緊張していたのを、今でも覚えています。
そんなはるるの心配をよそに、息子ははるるのことを一目見て、あっ!おとーしゃんだ!と呼んでくれました。
その後しばらくは息子とボール遊びをしていたのですが、少し疲れて休憩をしていると、息子がふと気になることを。
おとーしゃん、かお、ちがう?
その時は息子の片言のおしゃべりの意味が良く分からず、何を言っていたのかな?
ぐらいの気持ちだったんですが、少し気になってはいました。
息子の言いたかったこと
息子が何を言いたかったのか、それはその日の夜に分かりました。
就寝前の歯磨きをしていたはるる、ふと鏡を見ると、そこにはやせ細り、げっそりとして、疲れ切ったおじさんの姿。
もちろんそれははるる。
ああ、息子が言いたかったのはこれか、とすぐに納得がいきました。
鏡をしっかりと見たのなんて、数か月ぶりだったと思います。
特に無気力状態になってからは、歯磨きをしている最中も、床を見ながら、ぼーっとしていましたから。
これじゃダメだ!
鏡に映る、あまりにも変わった自分の姿をみて、はるるはこう思ったのです。
これじゃダメだ!
なんとかしなきゃ!
また以前、突然の離婚要求!生きていくのがつらいにて書いたとおり、こうも思いました。
子どもに格好良い親父だろ、そう胸を張れる父親でいたい・そうなりたい
(突然の離婚要求!生きていくのがつらいより引用)
自分を必要としてくれる人がいる!
また偶然にもこの時期に、会社の同僚や友人から、はるるのPCスキルや車・バイクのメンテナンススキルを頼りにされるような出来事が、何度か重なりました。
それらに対応し、ありがとう、助かったよ!という言葉をかけていただいている内に、こんな気持ちも湧いてきました。
自分を必要としてくれる人が会社に、友人に、身の回りにいるじゃないか
(突然の離婚要求!生きていくのがつらいより引用)
2つの思いを胸に秘めて
この、子どもに対する思い、会社の同僚や友人、身の回りの方に対する思いを自分の中で感じたこと。
これがはるるの無気力状態からの脱出のきっかけとなったと思います。
そして今なお、はるるの生きる原動力となっています。
立ち直ろうとしたけれど
なんとかして離婚後の無気力状態から立ち直ろう、こう決意したはるる。
ですが最初はそううまくはいきませんでした。
あれもできない、これもできない、何もできない
これについては以前、どうすればいい? 離婚の不安感にて少し書きましたが、はるるは家事全般はもちろんのこと、日々の生活をどうすれば良いのか、分からないことだらけでした。
分からないことに対する不安も多く、まさにどうしたら良いの?状態。
何をすれば良いのか、何からしたら良いのか、まったく分からず、途方に暮れていました。
でも何もしないと始まらない
それでもなんとかして立ち直らないと、という思いだけはありました。
そこで取りあえず何かをしよう、こう思い、はるるがとった行動、それが散歩。
無気力状態のころは、家に閉じこもりっきりだったはるる。
ずーっと家に閉じこもっていても、良い考えは浮かばないのかも。
外の空気を吸ってみたら、何か変わるかな。
こう思ったのが、散歩をしてみようと思った理由。
本当にただの思い付きでした。
そんなこんなで散歩に出かけたはるるは、取りあえず家の近くの河原に向かってみることに。
ただ目的もなく、河原に来たわけですから、当然やることは何もなく。
歩き疲れたので、河川敷に腰を下ろし、ぼーっと川の流れを見ていました。
ただ無心に。
ぼーっと。
しばらくして途中からは、今後の生活をどうしたら良いのか、といろいろなことを考えていたと思います。
突然考え付いた!
あれ? 分からないことが多いなら、調べればいいだけじゃない?
理由は分かりません。
突然考え付きました。
ブレイクスルーってやつです。
分からないことを調べる!
思い立ったが吉日、というわけで、河原から急いで家に帰ったはるる。
その日からは、とにかく分からないことを徹底的に調べました。
具体的にどんなことをしたのかについては、以下のとおり。
- わからないことをリストアップする
- 調査の優先度と期限を決める
- 調査に着手する順序を決める
- 調査の結果、必要な作業があれば、それも行う
- 人を頼る
(どうすればいい? 離婚の不安感より引用)
立ち直りを開始!
こうして分からないことを調べ、時には必要な作業をこなしていくうちに、あることに気付きました。
離婚後にやるべきことは多い!
そう!離婚後にやるべきことは、実は非常に多いのです!
それはたとえばさまざまな手続きであったり、契約変更などなど。
離婚後にどうしていいのか分からない!
もし今そう悩んでいるのであれば、まずは先に挙げた、自分の分からないことや離婚後にやるべきことを調べみる、というのはどうでしょうか。
もしかしたらその中に、立ち直るきっかけやヒントがあるかもしれませんよ。
はるるがそうであったように、考えてばかりではいい案が浮かばないこともありますから。
尚、離婚後にやるべきことについては、離婚後にやるべきこと、やった方がよいことシリーズにまとめています。
そのためそちらも併せてご覧いただくと、何かの参考になるかもしれません。
一番の味方は時間かも?
無気力状態ではダメだ!
はるるがこう考えたきっかけは、既に書いたとおり。
ですがこれを理由にしっかりと立ち直ったんだ!
と思い当たるような何かは、はるるの場合にはありません。
では今も立ち直っていないのか、と問われれば、今は大丈夫、立ち直ったよ。
そう答えます。
立ち直りの理由は分からない
何がはるるを立ち直らせてくれたのかは、未だに分かりません。
また、今後もそれが何かを分かることはないでしょう。
それは、少しずつはるる自身の記憶が薄れてきているから。
既に離婚してから、ある程度の期間が経っており、当時のはるるが何を感じ、どう思っていたかを事細かに思い出すことは難しい状況です。
印象的なことやそれに至った経緯は、今でも割と鮮明に覚えています。
ですがその他に考えたさまざまなことについては、今ではあまり詳細には思い出せなくなりました。
ふと思い出すことはあるのですが、思い出そうとして思い出すことは、難しくなっています。
必死だった
立ち直りを開始してからのはるるは、とにかく必死でした。
そのため、いつの間にか楽で苦しくない逃げ方など、ネガティブなことを考えたり、調べたりしなくなっていました。
とにかく何とか今までどおりの、結婚生活中の時のような普通の生活を取り戻そうと、仕事や家事をこなすのに必死でした。
嫌なことは忘れてしまう?
よく人間は、嫌なことはすぐに忘れてしまうけど、良かったことはなかなか忘れない、思い出は美化されるって言いますよね。
あれは本当だと思います。
はるるの記憶が薄れてきているのは、これにも関連があるでのはないか、こう感じています。
それは、離婚協議中や離婚直後にあった多くの嫌なこと、それも特に印象的だったことは別として、それ以外の嫌だったことの詳細は、段々と思い出せなくなってきているからです。
強いて挙げるとすれば、時間の経過
何がはるるを立ち直らせてくれたのか、それは未だに分かりません。
それでも強いて挙げるとすれば、それは時間の経過だと思います。
仕事や家事を必死にこなしていくうちに経過した、時間。
その経過と共に、嫌なことを思い出させなくさせてくれた時間。
嫌なことを忘れる = 立ち直る、とは思いません。
もちろん嫌なことであっても、忘れてはいけないこともあるはず。
たとえば自分がなおすべきこと、反省すべきことなどがそうでしょう。
ただ、はるるが死にたいと思わなくなった主な理由は、嫌なことを思い出すことが少なくなったから、だと思います。
これを考えると、忘れても良いような嫌なことを忘れる = 立ち直る、ととらえてもいいはずだ、というように感じます。
このようにはるるが、心身の健康を取り戻し、立ち直ることができた一番の理由。
それは今思えば時間の経過だったのではないか、このように考えています。
離婚後に始めたこと
立ち直っていくことと関係があったのかは分かりませんが、はるるが離婚後に始めたことがいくつかあります。
節約を始めた
離婚前は共働きであったはるるですが、離婚後はそうはいきません。
自分だけの稼ぎで、自身の生活費や子供の養育費を払っていかなければならないわけですから。
そのために始めたのが、節約。
自炊を始めた
このブログのサブタイトルにもあるとおり、結婚生活中のはるるは、家事は元妻にまかせっきり。
当然、料理は一切できませんでした。
ただ毎食外食というのは、経済状況が許しません。
そのため節約も兼ねて始めたのが、自炊です。
健康に気を使うようになった
はるるは仕事柄、1日中PCの前に座って、キーボードを叩いています。
そのため間違いなく運動不足。
離婚したはるるは一人暮らしですから、病気になっても看病してくれる人はいません。
そこで体調を崩さないように、健康に気を使うようになりました。
週末のランニングと月~金曜日のウェイト・トレーニングを始めた、というのがその主な内容。
そのおかげなのか、ここ1年以上、体調を崩したことはありません。
車に乗り出した
はるるは元々バイクが大好きで、車の運転は好きではありませんでした。
そのため結婚生活中はほぼ助手席。
運転するのは、元妻が狭い車庫に入れられない、という時だけでしたから、2~3か月に1回、それも30秒ほどだったはず。
ですが離婚してからしばらくし、車がないと今後の生活が不便だろうという判断から、ダイハツのミラバンという商用車を購入しました。(購入レビュー)
しかも安いという理由だけで、今時珍しいマニュアル車(5MT)を。
最初こそ、スポーツカーとは明らかに異なる、クラッチペダルのあまりの軽さ、ミートポイントの広さに戸惑いました。
しかし慣れてしまえば意外と楽しいもので、最近では毎週末の夜のドライブを楽しみにしているほど。
気分転換にはなったはず
これらの新しく始めたことは、離婚後の生活の中で、あれこれとさまざまなことを考えすぎていたはるるにとって、いい気分転換にもなっていたのだと思います。
物事をあまり考え込みすぎると、それ自体がストレスになってしまうことも。
そのため、こういった今までやったことのないことを始めてみる、というのも、気分転換やストレス発散になるかもしれませんよ。
立ち直らせてくれるものが何かは、人によってそれぞれ
離婚直後の落ち込んだ状態から、立ち直らせてくれるものが何かは、人それぞれでしょう。
それは何が原因で、その人が落ち込んでいるのか、これが人それぞれだから。
今回ご紹介したはるるの事例が、離婚後のショックから立ち直りたい、こう考えている方の助けになるかどうかは分かりません。
ただこれを読んで、少しでも何かを考えたり、行動したりするきっかけになれば幸いです。