お湯を使うと手荒れがひどくなるのはなぜ?その原因と対策
2018/04/21
冬の水仕事は、手が冷たくて大変。
そのためついついお湯を使って作業をしがち。
でも、ちょっと待ってください!
お湯を使いすぎると、手荒れがひどくなってしまいますよ!
お湯を使うと手荒れがひどくなる気がしませんか?
冬の食器洗いの際はお湯を使う、という方は結構多いはず。
もしかしたらほとんどの方がそうかもしれませんね。
そしてそれはもちろん手が冷たいからでしょう。
でもお湯で食器洗いをすると、こう感じることはありませんか?
手が痛い…
そう!
水を使った時に比べて、お湯で食器洗いをすると、手にジンジンとした痛みを強く感じるのです。
そのためお湯で食器洗いや手洗いをすると、手荒れがひどくなる。
というのを感覚的に理解しているのは、はるるだけではないはず。
ではなぜお湯で食器洗いや手洗いをすると、手荒れがひどくなるのか、気になりませんか?
お湯を使うと手荒れがひどくなる原因
お湯を使う手荒れがひどくなる、そのポイントがズバリこれ!
ポイントは皮脂!
皮膚は通常、肌の各所にある皮脂腺と呼ばれる器官から、分泌される皮脂に守られています。
え?皮脂って、あの顔(特に鼻)がテカテカする原因のあれ?
そう、あれです!
よくこういったフェイスシートで顔を拭き拭きして取る、あの皮脂です。
皮脂って悪者じゃないの?
フェイスシートで取り除くぐらいだから、皮脂は肌に良くないもの、という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが本当は違うんです!
皮脂はお肌のうるおいに関係する、超重要な物質!
皮脂は皮脂腺から分泌されると、汗腺から分泌される汗と混ざって、肌表面に皮脂膜を形成します。
この皮脂膜は弱酸性のため、肌表面に雑菌が繁殖することを防いでくれるのです。
つまり自然に作り出されている肌のバリアのようなもの、というわけ。
以前、テレビで弱酸性ビ~オ~レ~なんて、CMがテレビで流れていましたよね。
あれは弱酸性の皮脂膜を中和しないように、皮脂膜と同じ弱酸性で作られています!
という宣伝だったのです。
さて、この皮脂膜には弱酸性バリアの他に、もう一つの重要な役割があります。
それは肌表面の水分の蒸発を防ぎ、うるおいを保つ、というもの。
そのため、皮脂(とそれによってつくられる皮脂膜)はお肌のうるおいに関係する、超重要な物質!というわけ。
でも、フェイスシートで取るよね?
皮脂が肌のうるおいを保ってくれている!
というのなら、フェイスシートで皮脂を取ってしまったら、肌のうるおいを保てなくなるのでは?
だからフェイスシートを使うのは良くないんじゃ…という、考えが浮かんでくるかもしれません。
しかしそうとは限りません。
フェイスシートを販売している花王さんは、商品説明ページで以下のように書いています。
クールキックの化粧水をベースとしたローションをシートに含ませているから、皮脂によるテカリ・ベタつきを抑えて、うるおいを補給し、かさつきを防ぎます。
また、機能性シートを採用、凹凸面でしっかり余分な皮脂をふきとり、なめらかな面で肌を整えます。(花王株式会社 – ニベアフォーメン クールキックオイルコントロールフェイスケアシート商品説明ページより引用)
つまりフェイスシートには、余分な皮脂を取ったり、肌のテカリ・ベタつきを防ぐ効果がある、というわけ。
そのためフェイスシートで皮脂を取ること=よくないこと、というわけではありません!
ただフェイスシートの使い過ぎによる、皮脂の取りすぎには注意が必要でしょう。
何事も程々に、ですね。
なんだか皮脂の説明がだいぶ長くなりましたね…。
さて、いよいよ本題に!
皮脂はお湯に溶けやすい!
このお肌のうるおいキープの陰の立役者である皮脂。
実はこれ、お湯に溶けやすいんです。
そのためお湯で手洗いや食器洗いを行った際は、水を使った場合に比べて流出しやすい、というわけ。
お湯を使うと、毛穴が開く
肌はお湯に触れていると、毛穴が開きます。
これにより毛穴の中の皮脂までも、流れ出てしまうのです。
皮脂が肌から流れ出て落ちてしまうと…
もうお分かりですね!
肌のうるおいを保つ働きを持つ皮脂は、お湯に触れていると、取れやすくなる。
それにより肌のうるおいが失われ、手荒れがひどくなる。
これがお湯を使うと手荒れがひどくなる原因です。
食器用洗剤とお湯はゴールデンコンビ!
少し話が変わりますが、食器用の中性洗剤ってスゴイですよね。
ミートソースやカレーを食べた後の、油でギトギトなお皿も、中性洗剤を含ませたスポンジでサッとこすれば、すぐにキュキュっとします。
あれは中性洗剤の中に、強烈な脱脂作用(油分を取り除く力)のある成分が入っているからこそ、なせるわざ。
この脱脂作用は食品中の油分だけでなく、皮脂にも強力に作用します。
つまり食器用洗剤とお湯は、お肌のうるおいを奪い、手荒れを悪化させるゴールデンコンビ、と言えます。
そしてこのゴールデンコンビが活躍できる冬の食器洗いは、手荒れを悪化させる大きな要因になるのです!
手荒れを防ぐには、どうすればいいの?
手荒れを防ぐには、以下の対策が有効です。
なるべくお湯を使わない
お湯は水に比べて、皮脂を取り去ってしまう力が強い、というのは既に書いたとおり。
だから日々の手洗いや食器洗いなどの水仕事は、可能な限りお湯を使わず、水で行った方が良いのです。
お湯を使う場合はなるべく低めの温度で
そうはいっても、真冬に水道から出る水の温度は10℃未満。
手洗いくらいなら頑張れます。
ですがこれで食器洗いをしていたら、手が冷たくなってかじかんでしまい、すぐに手の感覚がなくなってしまいます。
そこで真冬はどうしてもお湯に頼らざるを得ないはず。
こういった場合は、お湯の温度をなるべく低めに設定して使いましょう。
こうすることで、お湯による皮脂の流出を最小限に抑える、というわけ。
可能な限り、水に触れないように
これははるるが、手荒れがひどかった際に、皮膚科の先生に言われた言葉。
お湯ほどではないが、水にも皮脂を取り去る力があり、それ自体が刺激となって手荒れが悪化する。
だから手荒れがひどい方は、必ずゴム手袋を使って食器洗いをするように、とのこと。
食器洗いは食洗機に頼るという方法も
手荒れの大きな原因になる食器洗いを、自分でせずに済むようになるため、食洗機の導入は、手荒れ改善には効果抜群!
実際にはるるも使っていますが、手洗いに比べて汚れ落ちが悪い、ということもなくとっても便利。
もちろん大きな食器や圧力鍋は庫内に入りきらないため、手洗いする必要があり、全部食洗機におまかせとはいきません。
それでもほとんどの食器は食洗機がピカピカに洗ってくれ、手洗いの手間が大幅に減るため、手荒れの改善には効果大です!
尚、食洗機について気になる方は、別途食洗機導入のすすめに詳しく書いているので、ぜひ併せてご覧ください。
日々のケアも大切!
そうはいっても、水と触らないで過ごす、というのはかなり無理な相談。
そこで手荒れを悪化させないためには、日々のケアも大切です。
水仕事の後にハンドクリームを塗っておくだけでも、手荒れの悪化を防ぐ効果があります。
そのため何もやってないよ、という方はぜひ試してみることをおすすめします。
ちなみにはるるおすすめのハンドクリームは、ズバリニベア クリームです。
もしご興味がある方は、ぜひ冬の手肌の乾燥にはこれ!ニベアクリーム青缶で肌しっとり!もご覧になってみてくださ~い!