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[書評]データベースの基礎を学ぶなら、この本がおすすめ!

      2016/04/23

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はるるは後輩くんに、データベースを学ぶ上で何か良い本はありませんか、と聞かれると、いつもおすすめしている本があります。
そこで今回は、その本をご紹介したいと思います!

私、初心者なので…、営業なので…

データベースについては、簡単なものから、難しいものまで、非常に多くの解説本が出版されています。

そのため新米技術者の方の場合、どんな本を買えばいいの?
と悩んでしまうのも納得。

また最近では、営業さんも業務効率アップのためにAccessを使いたい!
なんて理由で、データベースの勉強を始める方も。

そんな方々に、はるるが自信を持っておすすめしたいのがこちら、これだけはおさえたい データベース基礎の基礎です。

まずはデータの保存方法についての解説から

これまでデータベースを使ってこなかった、という方の中には、データベースを使うことの意義や必要性が分からない、という方もいらっしゃるはず。
そこでこのデータベース 基礎の基礎では、まず最初にデータの保存方法についての説明から始まります。

それはたとえば、順編成ファイルや直接編成ファイル、索引別編成ファイルなどについて。

これらのファイルを使ったデータの保存方法には、それぞれどんな特徴があるのか。
そのメリット、デメリットは何なのか、という説明を皮切りに、大量のデータを扱う用途には、なぜ普通のファイルではダメなのか
Excelなどの表計算ソフトによる管理では、不適なのか

そしてそれらの抱える問題を解決できるのが、データベースである!
こう展開させ、序盤ではデータベースの必要性を説いています。

いきなりSQLの説明から始まる解説本もある中、こういった導入部は、データベースに触れたことがない方にとっては、とっつきやすいはず。
そのためいきなり英語で書かなければならないSQLと、それに必要な集合論の勉強で挫折してしまう、という心配は必要ありません。

特定製品に特化した内容ではない

現在データベースと言えば、Microsoft Access、Microsoft SQL Server、Oracle、DB2、PostgreSQL、MySQLなど、有償あるいは無償の多くのソフトウェアが存在します。

本書の内容は、このどれかに特化したものではなく、汎化された、どのデータベースでも使えるものがほとんど。(例としては、Microsoft AccessやMicrosoft SQL Serverが多く使われています。)

そのためデータベースを学びたいと考えた、すべての初心者の方に対応可能な1冊といえるでしょう。

DBMSの基本機能については、概要にふれるのみ

データベースを学ぶ上で、データベースを管理するDBMS(データベース管理システム)の基本機能の把握は、必要不可欠。
そこでDMBSの基本機能である、トランザクション管理、同時実行制御(共有・占有ロック)、障害復旧管理、セキュリティ管理については、その概要にふれています。

ただ、その詳細にはあまり踏み込まず、抽象化された概念部分に関する解説のみとなります。

これは先に挙げた、特定の製品に特化していない汎化された内容であるが故の弊害、と言えるでしょう。
ですがこの部分は、データベース製品による差異が多いところであるため、初心者向けの解説本であることを考慮すると、これが正解であろうと考えます。

主に解説されているのは、リレーショナル・データベースについて

データベースには、何種類かのデータ管理方式があります。
本書では、その中でも現在最も使われているであろう、リレーショナル・データベースについて解説しています。

テーブルとは何か、主キーとは何か、といった初歩的な内容から、制約とは、NULLとは、といった基本的な知識に。
そしてベン図による集合論の概要・論理式の理解、正規化へと徐々に発展させていきます。

そしてそれらの理解を助けるために、図がとても多く使われているのも大きな特徴でしょう。

たとえば正規化に関する説明は、24ページにわたって行われています。
この中に図はなんと29個も存在します。

つまり1ページに1個以上の図が使われている、ということです。
この事実からも、いかに図が多いのか、ご理解いただけることでしょう。

基本的なSQLの習得が可能!

本書ではSQLのうち、DMLとDDLについては、基本的なシステムの開発で必要となる範囲を、十分にカバーできる内容になっていると思います。
それに対してDCLについての解説はほとんどありません。
ですがDCLが必要になるレベル、ということであれば、それはこの本が習得を目指す、”基本の基本”の範囲ではない、ということでしょう。

では、簡単な内容ばかりで読み応えに欠けるのか、というとそうではありません。

たとえばDMLでは、単純なSELECT文だけではなく、サブクエリーやGROUP BY HAVING句など、他にはCOMMITやROLLBACK文などの、トランザクション管理についてもふれています。
こういった一歩踏み込んだ内容もあるので、理解をしていく楽しさも十分に味わえる内容となっています。

セキュリティ対策についての言及も

さらにSQLインジェクションを例に、セキュリティ対策(シングルクォート、\のエスケープ)の必要性についても、書かれています。

これについては、データベースの入門書では、ふれられていないことも多い内容。
しかし実際の業務では、常に意識しておかなければならない、重要なポイントでしょう。

まさにタイトルどおりの良著

この本はタイトルどおり、データベースの基礎の基礎を学ぶのに、ピッタリの1冊
そのためデータベースの基礎を学びたい、ということであれば、おすすめ度大!

とっても勉強になると思いますよ~!

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