真夏の外出からの帰宅直後のエアコンON、でもその前に換気を!
2018/04/22
本エントリーの目次
少しでも早くエアコンを効かせたい!
だいぶ暑くなってきましたね。
はるるは、先週の土曜日は朝から出かけており、19時に帰宅するまでの間ずっと家中を閉めっきりでした。
そして帰宅後に、2Fにあるはるるの書斎の換気をしに行くと、ムワッとすごい熱気。
思わず室温計を見ると、なんと34℃とのこと。
そりゃ暑いわけだ、なんて思いながら、窓を開けて換気をしたわけです。
でももしかしたら、帰宅後に窓を開けず(換気をせず)にそのまま、エアコンのスイッチをポチッとONにする、という方もいらっしゃると思います。
場合によっては、あ~暑い~と、と最強風量(あるいは強冷)にすることもあるでしょう。
少しでも早くエアコンを効かせたい!
という気持ちはよく分かります。
でも待ってください!
それ、結構もったいないことかもしれませんよ~。
エアコンは起動直後に、最も電気を使う!
エアコンの基本動作は、メーカーや動作モード(強冷、風量など)によって異なりますが、概ね以下のような動きとなっています。
- スイッチオン!
- 室温が設定温度に下がるまで、指定されたモードの範囲内で、可能な限り早く温度が下がるように動作し続ける。
- 設定温度に達すると、指定されたモードに応じて、送風が止まる or 弱風となる
- 設定温度から離れる(室温が上昇する)と、指定されたモードに応じて、送風による冷却再開
- 以下、3と4の繰り返し。
そして、この中で最も電気を使うのが、2のフェーズ。
そりゃそうですよね。
ムワッとした熱気漂うお部屋を頑張って冷やして、快適な温度まで一気に下げてくれるわけですから。
だからエアコンの電気代を少しでも節約しようとする場合、上記3と4の時間を少なくする(エアコンの使用時間を減らす)ことが重要なのは、もちろんのこと。
あらかじめ部屋の温度を下げてから、エアコンのスイッチをONにする!
というのが、とっても大切なことなのです!
通常、真夏に外出のために長時間閉めっきりだった場合、部屋の温度は33~38℃前後にまで達します。
また、一戸建ての2F南側の部屋などは、直射日光が長時間にわたってあたり続けるため、場合によっては40℃近くになることも。(昨年度のはるるの家の書斎 = 一戸建て2F南側のお部屋の最高温度は39.7℃でした。)
仮に帰宅直後に35℃だったとして、快適な設定温度の26℃(省エネのためには28度が良いそうですが、これだとちょっと暑いですよね。)に下げるには、エアコンに頑張ってもらって、7℃も下げてもらう必要がある、というわけ。
でも、ですよ。
帰宅直後に少しだけお部屋の換気をすることで、室温を2℃下げられたら、エアコンは5℃下げるだけでOKなので、電気代は約2/7減るはずですよね。
2/7減る ≒ 28.6%減るなので、電気代が3割弱減る、ということになるんです。
これは大きいですよね。
だから真夏に外出から帰ってきたら、閉めっきりだったお部屋を冷やすために、そのままエアコンのスイッチをONにするのではなく、少し換気を行って部屋の温度を下げてから、エアコンのスイッチをONにすると、電気代が節約できる!
というわけ。
車と一緒で、換気をしてからの方が早く冷えることも!
この、少し換気をしてからエアコンをONにするという方法、真夏に車に乗る時には、皆さんやっていることだと思います。
炎天下に、屋根がない駐車場に1時間ほど車を駐車していれば、車内は60℃を超える温度になるそう。
そんな時は、そのまま窓を閉めきったまま、エアコンをONにして発進する、という方は少ないでしょう。
多くの方がドア(もしくは窓)を片方開けて、もう片方の窓を数回開け閉めするか、窓を開けたまま数分間走行し、換気を行って車内の熱気を逃してから、窓を閉めてエアコンをONにするはず。
こうした方が早く車内が冷えることを、皆さんが感覚的に知っているため、やっていることなんでしょう。
お部屋の場合でもそれと一緒で、換気を行ってからの方が、結果的に部屋の温度が早く低くなることもあるので、一石二鳥。
もちろん換気によって、どれだけ部屋の温度を下げられたかによるので、必ずしも早く温度が低くなるとは限りませんが。
ただ車ほど、外気と内気の温度の差がないため、明らかな違いは体感できないかもしれません。
スピーディーに換気をするなら、2箇所の窓開けとサーキュレーターの利用がおすすめ!
さて、ここまでで真夏に外出先から帰ってきたら、いきなりエアコンのスイッチON!
ではなく、少し窓を開けて換気をすると、電気代がお得になりますよ~。
というのは、ご理解いただけたと思います。
そしてこの換気を、よりスピーディーかつ効率的に行うためにおすすめなのが、こちら!
2箇所の窓開けとサーキュレーターの併用で、換気を効率化!
まず2箇所の窓開けについてですが、換気をする場合、吸気と排気の窓が一緒だと、換気の効率がよくありません。
また窓の周辺で空気の吸排気の流れが完結してしまい、部屋の奥の空気が入れ替えられないのです。
そのため、吸気用の窓と排気用の2箇所の窓を開け、風の流れを作ることで、換気の効率を上げることが可能に。
さらにその結果、部屋の温度を下げる(外気温と同じにする)のにかかる時間が減る、というわけ。
この時吸気用の窓と排気用の窓は、部屋を横断する形で開けると、部屋全体の空気が入れ替わりやすく、より効率的です。
さらにサーキュレーターもしくは扇風機を使い、吸気用の窓から排気用の窓に向けて、強制的な風の流れを作ることで、さらに換気効率の向上が見込めます。
だから、吸排気用の2箇所の窓開けとサーキュレーターを併用し、換気効率を上げることで、さらにエアコンの電気代を節約することが可能になるのです!
もちろんサーキュレーターや扇風機にも電気代がかかります。
ですがエアコンのそれに比べれば、微々たるもの。(電気代についての詳細は後述)
しかもサーキュレーターの場合、換気終了後も天井に向けて送風し、部屋の空気を撹拌させることで、よりエアコンの電気代節約に貢献します。
尚、サーキュレーターについての詳細は、サーキュレーターをご存知ですか?をご覧ください。
ちなみにサーキュレーターの電気代は、下記モデルの弱風で1時間使った場合、約0.324円です。(2015年4月現在の電力料金目安単価 = 1kWhあたりの電気料金27円で計算すると)
8時間使っても、約2.6円なので、サーキュレーターの電気代はあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
特に掃出窓の場合は、可能な限り網戸に近い位置にサーキュレーターを置くと、かなり効率よく外気を導入してくれます。
ちなみに冒頭の帰宅直後に34℃だったはるるの書斎は、吸排気用の2箇所の窓開けとサーキュレーターの併用により、以下のような推移で室温が下がりました。
- 開始直後:34℃
- 開始5分後:32.6℃
- 開始15分後:31.4℃
- 開始60分後:29.3℃
- 開始120分後:27.1℃
※この時の外気温(2Fベランダで計測)は開始時に29℃、120分後に25℃
換気中は1Fでご飯を食べたり、入浴していたんですが、その間に十分快適な温度まで下がってくれたので、エアコンを使わずに済みました。
これはだいぶお得になったんじゃないかと。
エアコンが苦手という方にもおすすめ!
エアコンの冷風や臭いが苦手、という方も結構いらっしゃると思いいます。
何を隠そう、はるるもその一人。
特にエアコンの冷風を直接体に浴びていると、倦怠感(体のダルさ)を感じたり、お腹を下して、下痢になってしまうことがあります。
ですが今回ご紹介した、吸排気用の2箇所の窓開けとサーキュレーターを併用する方法であれば、先に書いたようにエアコンを使わずに済むことも。
そのためエアコンが苦手という方にも、おすすめしたい方法です。
ただこの場合でも、サーキュレーターや扇風機の風がなるべく直接体に当たらないように、送風の向きを調整する必要はありますけどね。
扇風機でも代用可!でもサーキュレーターの方が効果は高い!
サーキューレーターなんて持ってない!
という場合はもちろん、扇風機で代用可能です。
サーキュレーターも扇風機も送風するという、主な機能は一緒ですから。
ですが発生させる風の直進性の関係上、換気のために風を遠くまで届かせる、お部屋の空気を撹拌する、という目的では、サーキュレーターに分があります。(これについての詳細は、サーキュレーターと扇風機の違いをご覧ください。)
そのためサーキューレーターをお持ちでない方は、この機会に購入を検討してみてはどうでしょう。
もしかしたら、電気代がかなり安くなるかもしれませんよ~。