ゴキブリ 対策③ 繁殖させない!
2018/04/21
1匹見たら、その家には50匹以上住んでいると思え!
こんな話もあるくらいに奴らの身を隠す技術は高いです。
でもそれ以上にすごい奴らの能力、それは繁殖力です。
そこでゴキブリ対策シリーズ、今回は繁殖させない!をテーマにお送りします。
キーワードは200!
突然ですがこの数字、なんだか分かりますか?
寿命が200日?
いいえ、違います。
奴らの平均寿命は120日前後といわれています。
では何なのかというと。
実はこれ、1組のゴキブリ夫婦が生涯に生む子供の数。
奴らは1度に40匹ほどの子供を産み、一生のうちに概ね5回出産するそう。
これを合計すると、およそ200匹の子供を産むという計算です。
日本の出産事情
現在、日本の合計特殊出生率は1.43(2013年)です。
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生に産む子供の平均数を示したもの。
つまり日本では、平均すると2人の女性が3人の子供を産んでいる、これくらいの出産数という目安。(より正確には、2人の女性が産む子供の数は2.86人のため、3人弱となります。)
ちなみにこの合計特殊出生率、2を切ると人口が減っていきます。
そのためいかに日本の少子化が進んでいるかが、よく分かる数字なんです。
少子化については、国がさまざまな対策を講じているようですが、ここ数年は1.4前後で推移しています。
繁殖力は人間の140倍!!!!?
先に書いたとおり、奴らは一生に200匹の子供を産むわけです。
だから、合計特殊出生率の考えにあてはめれば、ゴキブリの合計特殊出生率はなんと200!
これは人間のおよそ140倍!
もちろん単純に合計特殊出生率だけで、繁殖力ははかれません。
寿命や環境適応性なども関係してくることでしょう。
ですが少なくとも奴らは、我々人間の140倍の子供を産んでいると考えると、その繁殖力の凄さがお分かりいただけるんじゃないかと。
だからこそ、繁殖させない!
奴らの合計特殊出生率は驚異の200。
つまり放っておけば、ネズミ算式に個体数が増えていくのです!
だから絶対に繁殖させてはいけないのです!
もし増えてしまったら、その先にあるのは、奴らといつ遭遇するか分からない!という恐怖に駆られながら生きる、そんな息苦しい未来だけ。
いすわらせない対策を継続する!
繁殖を防ぐには、前回ご紹介したゴキブリ 対策② いすわらせない!で説明した殺虫剤の忌避効果、毒餌、燻製剤の利用の継続が有効です。
たとえばエサが多いキッチン周りには殺虫剤をまいておき、その忌避効果によりエサに近づけさせない、設置した毒餌による個体数削減など。
燻製剤は卵には効かない!!!!?
燻製剤は、卵にはあまり効果が発揮されないと言われています。
これは奴らの卵は固い殻に覆われており、燻製剤の殺虫成分が効率よく卵に作用できないため。
奴らの卵は大体10~14日程で孵化するので、燻製剤は一度使った後、2週間後にもう一度使うのがおすすめです。
こうすることにより、最初の燻製剤使用の際に、卵の中にいて助かった子供のゴキブリも一網打尽というわけ。
繁殖させないためには、いすわらせない対策をしっかりと継続!
先に書いたとおり、ゴキブリを繁殖させないためには、いすわらなせない対策をしっかりと継続することが大切!
そしてそれをしっかりと実施すれば、奴らを見かけることは、ほとんどなくなるはず。
ですがそうはいっても奴らは侮れません。
もしかしたら過酷な環境であっても、生き残る個体がいるかもしれません。
そうなれば、奴らと直接対決をせざるを得ないでしょう。
そこで次回は倒す!と題してお送りします。