圧力鍋を使うと短時間でおいしい料理ができるのでおすすめ!
2018/04/22
本エントリーの目次
圧力鍋を愛用しています!
はるるは圧力鍋を愛用しています。
どれくらい愛用しているのかというと、圧力鍋を使って調理ができそうなものは、可能な限り圧力鍋を使って調理するほど。
だって本当に便利で素晴らしい調理器具なんですもの!
にも関わらず…。
圧力鍋を使ったことがない!という方が多いらしい…。
ネットで少し調べてみると分かると思いますが、圧力鍋に対して興味はあるものの、『怖い』だとか『面倒』だ、という悪いイメージが先行し、買ったことも使ったこともない!
という方が少なからずいらっしゃるのです。
これ、圧力鍋を愛用しているはるるの気持ちとしては、こんなに便利で素晴らしい調理器具なのに、もったいない!
と思うのです。
そこで今回は、圧力鍋を使うと短時間で簡単に、具材に味がしっかり染み込んだ料理ができておいしいので、おすすめですよー!というお話をしようかと。
また圧力鍋を使ってみたいけれど、実際のところどんなモノなの?本当に便利なの?
といった疑問についても、はるるなりの回答をご紹介します。
圧力鍋って何?
まずはこちら。
そもそも圧力鍋って何なのよ?といったあたりから。
これについては、実物を見てもらった方が分かりやすいと思うので。
こちらが、はるるが実際に自宅で愛用している圧力鍋。
数年間使い続けているので、多少汚れていますが、新品のころはピッカピカだったんですよ~。
さて、画像を見ていただければ分かるとおり、鍋とフタが付いているのは、普通のお鍋と一緒。
ですが普通のお鍋に比べ、素材の厚みがかなり分厚く、全体的に頑丈そうな作りであるというのが見てとれるのではないかと。
またフタの内側には、灰色のゴムパッキンが付いているのも普通のお鍋と違うところですね。
これはお鍋とフタを密着させ、しっかりと密閉するためについているもの。
さらにお鍋にはフタをロックする機構がついており、一度ロックすると、ロック機構を解除しないかぎりフタが開かなくなります。
こういった普通のお鍋との違いはすべて、圧力鍋の主たる機能、お鍋の内部に圧力をかけるためのもの。
圧力がかかると、どうなるの?
普通のお鍋を火にかけて水を加熱すると、通常100℃で沸騰し、それ以上温度が上がらなくなります。
そしてこの状態でお鍋にフタをしていると、時々フタが一瞬持ち上がり、蒸気がお鍋の外に逃げますよね。
圧力鍋では、圧力鍋に装備されている密閉用パッキンやロック機構により、この蒸気が逃げることによる圧力の低下が一切起きないのです。
その結果どうなるのかというと、なんと水は沸騰せずに100℃以上の温度になるのです!
これは私達が普段生活する標準大気圧(1気圧)では水が100℃で沸騰するのに対し、圧力をかけて2気圧(標準大気圧の2倍の圧力)になると約120℃前後。
さらに圧力を上げて、2.5気圧では130℃前後にまで上昇します。
つまり圧力をかけると、鍋の中の温度を100℃以上に加熱できるようになる!
というわけですね。
この通常(100℃)の加熱をはるかに超える温度で加熱することにより、お鍋の中の具材に早く火を通すことができるというわけ。
またこの高温に加え、高圧がかかっているため、この効果も相まって、より火が通りやすくなるのです。
これが圧力鍋を使う一番のメリットです。
圧力がかかりすぎて、お鍋が爆発しないの?
大丈夫です。
圧力鍋には通常、調圧弁と呼ばれるお鍋内部の圧力を一定以上に上がらないように制御する(圧力を逃がす)弁と、安全弁と呼ばれる調圧弁に問題が生じ、加圧しすぎた状態の時に作動する弁の2つの安全機構が付いています。
これにより、加圧のし過ぎでお鍋が爆発!なんてことが起きないようになっています。
ただ圧力鍋を使用後には、説明書に記載された方法で、しっかりとお手入れ(各部の掃除など)をしておかないと、これらの機構が正常に動作しない可能性があります。
そのため使用後のお手入れはとても重要です。
圧力鍋を使った基本的な調理方法
圧力鍋をつかった調理は、普通の鍋のそれとは少し異なります。
まず、圧力がかかるまでは中火か、やや強めの火力でお鍋を加熱します。
そして圧力がかかると、圧力がかかったことを示す反応(製品によって異なりますが、おもりが持ち上がるタイプが多い)があるので、この時点で火をとろ火(または弱火)にし、規定時間加圧(弱火にかけたままに)することで調理を行います。
規定時間の加圧・加熱が終わったら、ただちに火を止めて、加圧・加熱を終了させます。
あとは自然に冷却され、圧力が下がるのを待ちます。
基本的な圧力鍋の調理・加熱方法はたったこれだけ。
尚、自然冷却中は、すぐに鍋内部の圧力が下がるわけではありません。
そのためこの間も加圧・加熱調理が進んでいると考えてください。
この余熱による加圧・加熱調理時間を考慮せずに、お鍋を火にかけて行う加圧時間を設定すると、加圧・加熱のし過ぎとなってしまいます。
もし、お鍋を火にかけて行う加圧時間が長すぎた!
加圧・加熱を今すぐに中止したい!
こんな時は、シンクの上でお鍋本体に水をかけて、お鍋を強制冷却しましょう。
こうすることで、ただちに加圧・加熱を中止することが可能です。
加圧を開始すると、もう中は見れません!
圧力鍋による加圧・加熱調理では、普通の鍋と違い、加熱中にお鍋のふたを開けて内部の様子を確認したり、具材をかきまぜたり、ひっくり返すことは一切できません。
だから鍋内部の具材の様子を見て、たとえば竹串でもう火が通ったかなぁ、なんていう確認をしながら、加熱時間を決めることはできないわけ。
そりゃそうですよね。
内部を確認するためにフタを開けるには、せっかくかけた圧力を、お鍋に水をかけて開放(減圧)してからでないとダメですから。
そして実際に加圧と減圧を繰り返していたら、時短になるどころか、調理時間大幅増になっちゃいますもの。
以上のような理由から、圧力鍋による加圧・加熱調理をする際の重要なポイントは、加圧の強さと加圧時間なのです!
これらをあらかじめ決めて、その通りに加圧・加熱するのが、圧力鍋による調理のコツ。
加圧の強さと加圧時間はとっても大切!
圧力鍋の多くは、先にご説明した調整弁で圧力の調整をします。
参考までにはるるが使用している圧力鍋では、2段階で圧力(及び加熱温度)を調整可能です。
そして逆に言うと、この調整機構による圧力の強弱(とそれによる加熱温度)と加圧する時間くらいでしか、圧力鍋の加熱具合を調節することができないんです。
こういう意味では複雑そうに思えた圧力鍋の加熱原理は、実は案外単純なものなんです。
だからこそ加圧の強さと加圧時間はとっても大切なんです!
加圧の時間・強さはどれくらいにすれば良いの?目安は?
これについては製品によってかけられる圧力が違うため、一概には言えません。
ただ製品の説明書に、目安となる加圧時間が書いてあることがほとんどなので、それを参考に最初は短めに。
それでイマイチなら、再度加熱、場合によっては加圧すれば、失敗はほとんどないかと。
また各種レシピ本にも、目安となる加圧時間が書いてあるので、それらも参考になるでしょう。
ただどうしても製品による機能の差があるので、ある程度はご自身で試行錯誤される必要があります。
冬はとろ火では弱すぎることも!
先ほど、規定の圧がかかった後はとろ火(または弱火)にする、と書きました。
夏であれば、これで問題ないのですが、冬の場合は室温が低く、とろ火(または弱火)では加圧状態が維持できず、加圧状態が解除されてしまうことがあります。(この場合は加圧中にも関わらず、おもりが下がります。)
こうなった場合は、再度加熱・加圧する必要がありますが、一度加圧が解除されてしまっているため、当初の加圧時間よりも長めに加熱しておきましょう。
ただ加圧時間が予定していた時間と大きく変わると、仕上がりに影響する可能性があります。
そのため室温が低い時に圧力鍋を使用する場合は、多少強めの火で加圧状態を維持するのがおすすめ。
圧力鍋でどんな料理が作れるの?
一番気になるのはこれ、圧力鍋を使ってどんな料理が作れるのか、というところかもしれませんね。
圧力鍋がその加圧・加熱による調理で得意とする料理は、ズバリ煮込み料理です。
それはたとえば、魚の煮付け、ロールキャベツ、ミートソース、シチュー、ミネストローネなど。
これについてはクックパッドで圧力鍋と検索すれば、大量にレシピが見つかると思うので、そちらを参考にされると良いかと。
ちなみにはるるがよく圧力鍋を使って作るのは、豚の角煮、手羽元の煮物、カレー、肉じゃが、牛丼あたりです。
圧力鍋の良いところ
これはたくさんありますよー!
圧力鍋の良いところは、それすなわち高温高圧で調理することの良いところ。
そしてたとえば以下のような点が挙げられます。
短時間で調理が完了する!(時短)
圧力鍋を使うと、高温高圧で加熱するため、お鍋の中の具材に早く火を通すことができる、というのは先に書いたとおり。
これはつまり調理にかかる時間が減る、ということです。
特に普通の鍋であれば長時間煮なければ、おいしく柔らかく仕上げることが難しい料理、たとえば豚の角煮や手羽元の煮物なども、たったの7~12分ほどの加熱・加圧だけで完成します。
この時短効果は、忙しい方にはホントにありがたい効果なんじゃないかと。
ガスの使用量を節約できる!
これは短時間で調理が完了することにより、加熱に使用するガスが少なくて済む、ということ。
さらに加圧状態に入ってからは、加圧状態を維持できるだけの最低限の加熱でOK!
そのため長時間煮込む必要がある料理をした場合では、ガスの使用量をかなり節約できます。
簡単に柔らかく煮える!
しっかりと煮込んで柔らかくホロホロになった豚の角煮は、とってもおいしいですよね!
でもあれ、普通の鍋で作ろうとすると結構難しいんです。
ところが圧力鍋を使うととっても簡単。
どれくらい簡単かというと、お肉と煮汁などの具材を適当に鍋に放り込んで、加圧して10分前後放置するだけで完成します。
ホントにたったこれだけで、とってもお肉が柔らかく煮えるんですよ~!
圧力鍋の加圧パワーは、ほんとにスゴい!
煮過ぎにご注意!
この圧力鍋の加圧パワーは、時に裏目に出てしまうことがあります。
それは煮過ぎによる、煮崩れ。
はるる自身、圧力鍋の加圧時間の特性に慣れるまでは、ジャガイモをたくさん入れたはずなのに、できあがったのはジャガイモのない肉じゃがやカレーだった。
なんてことはよくありました(笑)
煮崩れてドロドロになって、煮汁にとけちゃうんですよね。
それはそれでおいしいんですが、肉のとけた肉じゃがというのは…。
この煮崩れ対策には、加圧時間を短くする、大きめに具材を切るなどが有効です。
ただ火が極端に通りにくいものと通りやすいものを調理する場合は、これでも不十分。
そんな時は先に通りにくい具材だけで加圧し、途中で一度減圧、通りやすいものを投入してから、再度少しだけ加圧といった感じで調整します。
また個人的な経験則として、鍋底にある具材の方が火が通りやすいです。
そのためたとえばカレーを作る時は、火が通りにくい肉やにんじんを鍋底に、対して火が通りやすい玉ねぎやジャガイモをその上部に入れて加圧するようにしています。
味がよく染み込みやすい!
これもまた豚の角煮を例にしますが、煮汁がしっかりと肉の奥まで染みこみ、噛んだ瞬間に口内にじゅわ~と溢れ出してくるのは最高ですよね!
これも圧力鍋なら簡単!
先ほど説明したように、10分前後加圧するだけで、肉が柔らかく煮えるのと同時に、味が非常によく染み込みます。
これも圧力鍋の加圧パワー様様です。
栄養成分が壊れにくい!
圧力鍋は高圧・高温で短時間に調理を行うので、ビタミンなどの栄養成分の破壊が起こりにくいそうです。
これについては、圧力鍋を作っているワンダーシェフさんのホームページにも、以下のように記載されています。
圧力鍋がもっとも得意とする料理に、煮込み料理があげられます。
特に、魚は骨まで柔らかく食べられるので、不足しがちなカルシウムを手軽に補えます。
大量の野菜も短時間に高温高圧で一気に調理出来るので、ビタミンの破壊は普通の鍋での調理と大きな差はなく、たくさんの栄養を摂ることができます。
また、調理中は密閉されているので、今まで水蒸気に混ざって逃げ出てしまっていた材料のうまみも逃しません。(ワンダーシェフ – 圧力鍋とはより引用)
ちなみにワンダーシェフさんは、以下のような圧力鍋を作っています。
圧力鍋のダメなところ
圧力鍋のダメなところは、以下のとおり。
正しい使い方をしないとキケン!
正直に言いますが、圧力鍋は説明書に記載された、正しい使い方・手入れをしていないと、普通の鍋に比べるとキケンなのは間違いありません。
普通の鍋にはない高圧・高温状態を作り出す鍋なので、それは仕方のないことです
ですが正しい使い方・手入れをしっかりと行ってさえいれば、まったくキケンな道具ではありません。
むしろ素晴らしい調理器具です。
というか、そうでないと(安全でないと)こんなに広く販売されないですからね。
そのためには、使用前に説明書をしっかりと読み、正しい使い方・手入れを覚える必要があります。
尚、圧力鍋は製品によって、ロックの仕方などの操作が大きく異なるため、本エントリーではこれについてはふれません。
正しい取り扱い方については、実際に購入された製品の説明書にしたがってください。
食洗機に入らない!
圧力鍋は普通の鍋に比べ、頑丈な作りの製品が多く、大きさも大きいです。
そのためご自宅の食洗機がよほど大きいものでないかぎり、まず食洗機には入らないと思います。
はるるもそうですが、食洗機を愛用されている方にとっては、これはちょっと残念な点でしょう。
洗うのが面倒!
圧力鍋は食洗機に入らないので、手洗いするわけですが、これがちょっと面倒なんです。
というのも調整弁のあたりを分解して、しっかりと洗わなければいけないため。
これを疎かにすると、調整弁の動きが悪くなり、キケンなため、絶対に手を抜いてはいけないところ。
ですが、この掃除が少しだけ面倒なんですよ。
といっても2~3個の部品を回して外して、ちゃちゃっと洗うだけなんですけどね。
ただこれは製品によって、とっても簡単なものもあるそうなので、一概に面倒だとは言い切れません。
でもそういう製品って、たいてい高性能で高いやつなんですけどね…。
重い!
圧力鍋の多くはステンレスかアルミで作られています。
これ自体は普通のお鍋と大差ないのですが、違うのその大きさと肉厚。
圧力鍋は大きく、そして頑丈にするために普通のお鍋に比べ、かなり金属の肉厚があります。
そのため普通の鍋に比べるとかなり重いです。
だから片手用の圧力鍋なんて書いてある製品でも、実際にはかなり重い製品が多いのです。
たとえば先にご紹介したワンダーシェフさんのMSA30 602374も、Amazonさんの商品紹介では『片手圧力鍋』と書いてありますが、それでも2kgもあるんです。
これに、カレーのルーを8人前作ったとしたら、さらに +1kg。
合計3kgもある鍋を片手で持つのは、ちょっと心配。
しかも圧力鍋は直径が大きいため、質量以上に重く感じます。
圧力鍋のおすすめの製品は?
圧力鍋は、各メーカーによって機能やデザイン、容量が異なり、価格もピンきりです。
安いものは5,000円前後で販売されていますし、高いものは3万円くらいするものもあります。
その中で使いやすくて価格も手頃とよく聞くのは、取っ手が取れるフライパンで有名なティファールの圧力鍋です。
ティファールさんであれば、たとえば以下の製品は7,000~8,000円前後で購入可能です。
3Lと少し小さめですが、初めて圧力鍋を使う!
という圧力鍋入門の方には、ピッタリなんじゃないかと。
もうワンランク上のモノが良ければ、こちらの製品が11,000~12,000円前後で販売されています。
開閉がとっても楽ちんなクリプソアーチという機能を採用しているのが、最大の特徴です。
ちなみにはるるが現在欲しいのが、こちらのアクティクック。
なんと『火加減を変えるタイミングをお鍋が教えてくれる』というすごいヤツ。
さらにIHクッキングヒーターにも対応しているので、自宅のコンロがガスでなくIHクッキングヒーターという方も使用可能です!
圧力鍋に興味があるなら、ぜひ使ってみて!
圧力鍋は説明書に記載された通りの使用方法、お手入れ方法をしっかりと行っていれば、まったくキケンではありません。
そのため圧力鍋に興味がある方は、容量が小さめの安い製品で、圧力鍋とはどんなものかと、まずは使ってみてはどうでしょうか。
簡単に柔らかく、味の染み込んだ煮物を食べられるのは、本当に素晴らしいですよ~!