洗濯のやり方② 洗濯表示 洗濯物の選別 楽しい節約生活
2018/06/08
洗濯のやりかたシリーズ、前回は洗濯の大まかな流れと必要な物を説明しました。
そこで今回は、洗濯物の選別と、その際に必要な洗濯表示の見方について説明します。
洗濯物の選別
洗濯を行うにはまず、洗濯物を以下の3つのグループに分ける必要があります。
- 洗濯機で洗うもの
- 手洗いをするもの
- クリーニング屋さんで洗濯してもらうもの
これはなぜかというと、正しい洗濯方法で洗わないと、生地が縮んでしまって着れなくなってしまったり、色が他の洋服に移って台無しになってしまう、といった問題が起こるため。
そして洗濯物の選別の際は、洗濯表示の情報を確認しながら行うのが確実。
洗濯表示とは
衣類には通常、洗濯表示と呼ばれる、その衣類の洗濯の仕方や脱水方法、適切な干し方、アイロンのかけ方などを示した図が付けられています。
一般的にはサイズ表示のタグなどと一緒に縫い付けられていることが多く、衣類の内側にあるので、まずはこれを探してみてください。
そしてこれに記載された情報を元に、衣服の洗い方を把握して、洗濯物を選別します。
また洗濯表示は単独で意味をなしますが、複数のマークを組み合わせていることも多いです。
洗濯表示についての詳細は、消費者庁のwebサイト※に掲載されているので、一度ご覧になられると良いでしょう。
尚、本記事に使用する洗濯表示画像は、上記サイトの公開画像の一部を、説明のために編集して使用しています。
※当該ページはすでに削除されたようで、現在はアクセスできません。
洗濯表示の例:
この表示は、洗濯に使用する水の温度は95℃を限度として、洗濯ができることを示します。
この表示は、洗濯に使用する水の温度は40℃を限度として、洗濯機の弱水流又は弱い手洗いで洗濯可能であることを示します。
この表示は、洗濯に使用する水の温度は30℃を限度として、弱い手洗いで洗濯可能であることを示します。
この洗濯表示が付いている衣類は、洗濯機で洗濯をしてはいけません。
さて、洗濯を行う前には、これらに代表される洗濯表示を確認して、以下のように洗濯物の選別を行います。
洗濯機で洗うもの
この表示がついているものは、洗濯機で洗えます。
内部に数字が書いてある場合は温度の上限なので、一緒に洗う洗濯物の中で、一番低い上限温度よりも低い温度の水、またはお湯で洗う必要があります。
またこの中でも、色落ちするものは洗濯機で洗うと、他の洗濯物に色が移ってしまう場合があります。
そのため色落ちしそうなものは、別途単独で洗濯機で洗うか、単独で手洗いをする必要があります。
色落ちするかどうかの見分け方
これは見た目だけで判断するのは難しいです。
ですが一度洗ってみて色落ちしないものは、次回以降も色落ちの可能性は低いです。
また一般的に濃い色の生地は、色落ちが発生しやすいといわれています。
そのため新品の色柄物を購入した際は、最初の1回だけは洗濯表示の限度以下のぬるま湯の水に浸し、もみ洗いをしてみて、水に色が出ないかどうかを確認します。
これで色落ちするようであれば、次回以降も色落ちする可能性があるため、単独で洗うのがおすすめ。
手洗いをするもの
この表示がついているものは、手洗いで洗うことが可能です。
先にも書いたとおり、この洗濯表示が付いている場合は、衣類へのダメージが大きいため、洗濯機で洗濯をしてはいけません。
ただ最近の洗濯機では、手洗いモードと呼ばれる、手洗いと同じように衣類をいたわりながら洗う機能のある機種も。
この機能がある洗濯機の場合は、それぞれの説明書に従って正しい洗い方をすれば、手洗い表示の衣類でも洗濯機で洗える場合があります。(詳しくは説明書をご覧ください。)
尚、たとえ手洗いをするとしても、色落ちするものとそうでないものでは、別々に洗う必要があるのでご注意ください。
洗濯機に比べ、手洗いの方が洗い方が優しいので、いくぶん色落ちはしにくいです。
ですがそれでも、色落ちしやすい生地を使用している場合は、かなりの色落ちが起こります。
クリーニング屋さんで洗濯してもらうもの
洗濯機で洗うもの、手洗いをするもの、このどちらでもないものは、クリーニング屋さんに洗濯してもらうものの候補になります。
洗濯機でも手洗いでも洗えないものですから、一般的には水洗い不可となり、以下のようなマークがついていると思います。
水で洗えない衣類は、ドライクリーニングと呼ばれる有機溶剤を使用した特殊な洗濯方法であれば、洗える場合があります。
その場合はこういったマークがついています。
水洗い不可のマークと一緒に、これらのマークがついている衣類は、クリーニング屋さんに洗濯をお願いするものとなります。
他には大型の毛布など、家庭で洗えないようなものも、クリーニング屋さんにお願いすることになるでしょう。
尚、これもまた一部の洗濯機では、水洗い不可表示であっても洗濯物の素材・加工によっては水洗い可能、とうたっている機種があります。
水洗いもドライクリーニングも可の場合は?
衣類によっては、下記2つの表示が両方ともついているものも。
この場合はもちろん、水洗いもドライクリーニングもOK!となります。
ただ汚れの落ちやすさという観点から考えると、水溶性の汚れ(汗など)が多い場合は水洗い。
ペンキなどの油汚れが多い場合は、ドライクリーニングが適しています。
クリーニングは費用がかかりますから、普段は水洗い。
そして汚れがひどい時だけ、クリーニングという使い分けが一般的でしょう。
水洗いもドライクリーニングもダメ!!?
先に書いたとおり、水洗いもドライクリーニングも可の場合がある反面、両方とも不可の衣類も存在します。
この場合は残念ながら、基本的には洗えません。
クリーニング屋さんに相談してみよう!
水洗いもドライクリーニングも不可でも、技術を売りにしているクリーニング屋さんであれば、クリーニングを引き受けてくれるケースがあります。
もちろんすべてのクリーニング屋さんで、とは行きませんが、ダメもとで相談してみましょう。
もしかしたら何とかなるかもしれません。
なるべく購入は避ける
このように、水洗いもドライクリーニングも不可の衣類は洗濯が難しいです。
そのためなるべく汚れないように着用する必要があります。
とはいえ、汚れないように努めていても、もちろん限界があります。
節約を考えると、水洗いもドライクリーニングも不可の衣類の購入は、なるべく避けた方が良いでしょう。
どうしても気に入った、これが着たい!
というのであれば、洗濯が難しいことを、あらかじめ理解して購入しましょう。
節約を考えるなら、水洗い可の衣類を購入する
水洗い不可の衣類は、基本的にはクリーニング屋さんを頼らざるを得ないため、どうしても出費が発生します。
そのためなるべく水洗い可の衣類を購入した方が、お財布には優しいです。
洗濯物の選別はとっても重要!
この事前の洗濯物の選別は軽視されがちですが、実はとっても重要。
はるるは以前に、赤いTシャツからの色移りで、仕事の際に着用しているYシャツが3枚、まだらにピンク色に染まったおしゃれなシャツに変わってしまった経験があります。
こういったことを防ぐためにも、事前の洗濯物の選別はしっかりと行いましょう!
次回、洗濯のやり方③に続く